※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
ダービーデーの最終レースは、古馬のスタミナ比べ・伝統の
目黒記念。舞台となる東京芝2500mは、ダービー・
オークスより100m延びるだけですが、直線の坂を二回走ることになるため、スタミナ要求度が高いコースです。ハンデ戦ということもあり、多くの馬が一発を狙って激戦となることもしばしば。なかなか一筋縄では収まらないレースです。
1.
メトロポリタンSは中2週に
メトロポリタンSは過去10年で勝ち馬2頭、2、3着馬3頭を送り出す重要なオープン特別です。ただし、去年までは
目黒記念との間隔が中4週だったのに、今年から施行時期が2週間後ろにずれて、中2週になっていることには注意が必要です。難しいと言われる
青葉賞からダービーへの
ステップは中3週。それよりもさらに短い間隔で東京の長丁場を連戦することになるわけです。
ステップとしての機能をこれまで通り果たせるかどうか、再検討の余地があります。
2.中距離からの臨戦に注目
春の天皇賞を敗れた馬の敗者復活戦的な色合いが強かった時期もありましたが、近年は
目黒記念も高速レースになることが普通で、スタミナ型は苦戦の傾向です。2015年に11番人気で勝った
ヒットザターゲットは芝2000mの
新潟大賞典からの臨戦で、2014年12番人気2着の
ラブイズブーシェも、芝2000mの
福島民報杯からの距離延長でした。
3.背負っている馬は苦戦
トップハンデの馬の連対は、2007年の
ポップロックが最後です。以降の9年間で、54kgが3勝、51kgが1勝しているように、近年のハンデ重賞としては例外的に、軽量馬=格下の馬が頑張れるレース。
モンドインテロは、
アルゼンチン共和国杯では
ヴォルシェーブに完敗の形の4着。ただし、当時は1.5kg斤量が重かったので、同ハンデの今回は逆転の計算が成り立ちます。また、前走芝2000mの
大阪杯で、中距離のスピード競馬を経験したことはプラスに働くはず。きっちり仕上げられたGI帰りで中7週、ローテーションとしても申し分なく、今回はこの馬を上に見るのが妥当だと思います。
ヴォルシェーブは好メンバーだった
アルゼンチン共和国杯の3着馬。前哨戦の
メトロポリタンSも快勝して、この路線の実績ではナンバーワンと言えるでしょう。問題は、上述の通りレース間隔が詰まっているのがどうか、という点。前走は休み明けで12kg体重が減ったなかでの力走でした。その後、2度の輸送を挟んでの中2週になり、額面通りの強さを期待していいのかどうか、悩ましいところです。
穴は
トルークマクト。近走は中距離戦へ出走することが多くなりましたが、もともと東京芝2400mで2連勝したように、ゆったり流れる距離で持ち味が活きる馬です。それを考えれば、前走の
新潟大賞典6着は悪くない結果と言えます。得意の東京競馬場に戻って、近5年で当レース2勝の「
目黒記念男」
蛯名正義騎手が鞍上。
目黒記念で好成績の「ハンデ54kg」というのも買い材料です。
メトロポリタンS組では、馬体重12kg増と余裕残しの仕上げで凡走した
カフジプリンスに、巻き返しの可能性を感じます。
ウムブルフは
菊花賞こそ大敗しましたが、それ以外では過去1年間で4戦3勝。あっという間に条件戦を抜けてきました。東京競馬場では3戦3連対と崩れたことがなく、
ミルコ・デムーロ騎手騎乗で折り合いが付けば、重賞でも侮れません。他では、当レース連対実績がある
ヒットザターゲット、
レコンダイトにも注意。