【相手が悪かった】
ディロスのパワーが勝っている。初陣の函館・1分52秒8というタイムからは、正直能力を読み取りにくい。しかし
野路菊Sは、時計2秒近く要した重い芝で、レースの上りは11秒5-11秒4-11秒6(3Fは34秒5)。対する自身のソレは33秒6。
ゴール前は加速しながら伸びていたが、勝った
ワグネリアンの上りはなんと33秒0…。いやはや前回は、相手が悪かったとしか言いようがない。関西遠征明けになるが、重馬場を走ったダメージを丁寧にケアし、中間伸び伸びとした6F追いもできている。
次位には
ナスノシンフォニーの可能性を指名。デビュー戦は、前半1000mは1分6秒0の超スロー。追い込み馬にとってはかなり厳しい展開だったが、12秒0-11秒3-11秒5(3Fは34秒8)というレースの上がりに対し、自身のソレは34秒3。平坦福島とはいえ、推定11秒フラットの加速ラップで、水平首で大外をグイグイ。母は芝7-9Fで3勝、米国系の良因子が詰まっている。
ダイワメモリーも、いろんな幼さを抱えながら、デビュー戦は11秒6-11秒5-11秒5(3Fは34秒6)というレースラップを、坂下からグンとハミをとるや、馬群を割るようにして中山の急坂を34秒2でフィニッシュ。
母ダイワスカーレットの血がざわついた。
上り2Fだけというのが他よりもやや弱いが、
シルヴァンシャーの新馬戦の上りラップは11秒2-11秒3。母は名牝
アゼリ、どこかで確変が期待できる血統馬だ。
ゴーフォザサミットの前走は、やや重で1分49秒4。総合力という点で、実戦・馬券に役立つ。
ハービンジャー産駒の
ギャンブラーは、良馬場でどれだけのラップを計時できるか。