【デリケートな操作と思考】休み明け二戦目、
シルバーポジーは、前回とは少し違ったレース構築ができる。西湖特別は久々、プラス14キロ。重馬場で1000m通過は1分0秒5という、スロー寄りの平均ペースに落とせたときは、一瞬「しめた」と思ったか。しかし、緩ペースの瞬発力勝負がかえって災い。0秒2差の6着に競り負けたが、二走前の東京戦は好位差しで現級勝ち。良馬場、叩き二戦め、そして鞍上は田辺。テン乗りにはなるが、パドック、返し馬で跨った瞬間、どう操作するか。デリケートな思考ができるジョッキーのような気がする。
対抗は
ドゥリーミン、単勝も少し買ってみたい。2勝はともに現地競馬の新潟1800ダート、ハナを叩かないことには競馬にならない危うさも抱えているが、前走は1000m通過・1分1秒3という乱ぺースを、スピードで決着をつけた。三番手は
リヴァイアサン。10月開催の東京は毎週が雨。1分37秒6という時計の価値をはかりにくいが、脚に粘りつく不良馬場で3着に奮闘。レース運びも安定していた。能力評価も、前走時計に求めるよりは、札幌戦の時計で(
ニセコ特別・1分44秒9)、ある程度は説明できるかもしれない。二戦連続して大野が乗る。
前崩れなら
ディアコンチェルト。どのコースでも、少し頭を上げ気味で伸びはジリジリだが、ハナを主張する馬がそろい、展開も向くか。
アポロナイスジャブは、前走強気に行って1分35秒4、東京マイルと相性ピタリ。昇級になるが、ややメンバー構成は手薄。体は緩めず、デキもかなりいい。時計的には説得力に乏しいが、3歳馬
トレンドラインのポテンシャル。直線勝負に構えれば、
キチロクステージも違った競馬ができる。