先週までのマツリダゴッホ産駒のJRA全成績は[109-108-132-1567]で勝率5.7％、連対率11.3％、単回値75、複回値75。これを6-9月に限定すると[47-42-55-511]で勝率7.2％、連対率13.6％、単回値98、複回値85。

　マツリダゴッホ自身も6-9月[5-1-0-2]と夏場はよく走ったが、ネヴァーベンドの血を引く馬はわりとパワー体質で前駆がゴトゴトしているようなタイプが多く、それがほぐれてくる夏場に調子を上げる傾向がある。

　マツリダゴッホの母母フローラルマジックの母父がネヴァーベンドなのだが、ビップライブリーもフローラルマジックの孫だからゴッホとはイトコの関係で、やはりネヴァーベンドの影響を感じさせる前捌きで走る。

　スタートが良くなって1400mで好位で折り合うようになってからは安定感抜群だが、6-9月は[1-0-0-1]で着外は直線挟まる大きな不利があってのもの、暑くなって更に上昇する血統だからここは中心視でいい。

　アールブリュットもネヴァーベンド≒ボールドリーズンの3/4同血クロス6･6･7×5を持つパワー体質のマイラーで、6-9月[4-1-0-1]だからこのネヴァーベンド馬券が本線。

【態勢万全】エスティタートが充実著しい。当該1400mは、昨年12月の鳥羽特別・1分19秒8でレコ勝ち。二走前のGIII・京都牝馬Sも、4着には敗れたものの最速の上がりはマーク。前回の心斎橋Sは自己条件、ならば重馬場もスイスイ。ポン駆けもOK、降級に備え武豊を配しローテーションも組んできた。

　逆転があればビップライブリー。開催時期は異なるものの、3月のトリトンSを1分19秒6で2着。準OPの晩春Sを1分20秒1で走り、そして現級据え置き。本命と甲乙つけがたい有力馬だ。アールブリュットも大きく崩れたのは前回のみ。470キロ台に造りなおせば単まで有望。

　3歳馬エントリーチケットは、時計も含め今回が試金石。左回り7Fならショウナンライズは現級でも足りる。ツィンクルソードは、デムーロが思わぬ前残りを狙ってくるかもしれない。

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【小波乱】1ビップライブリーはレース間隔はあいたが、いたって順調。このクラスでの連対率は100%。不安らしい不安が見つからない。戦法が定まらなかった2歳時に比べて、最後は確実に伸び安定感が増した10エントリーチケット。もともと中京は得意としており、今の充実ぶりならこのクラスに入っても遜色ない。4エスティタートは、この条件で好時計を持っている。速い今の馬場は滅法得意。

　◎エスティタートは｢ドリームジャーニー×トニービン｣という組み合わせで、フラガラッハ(中京記念2回)、イリュミナンス(クイーンC-3着、クイーンS-3着)、フェルメッツァ(アーリントンC-3着)の半妹にあたる。この兄弟は中京芝で勝率40.0%、連対率46.7%、複勝率53.3%と優れた成績を挙げており、本馬も不良馬場で一度敗れた以外、4戦3勝という好成績。中京記念(G3)を連覇した半兄フラガラッハはどちらかといえば時計のかかるコンディションを得意としたが、本馬は今回と同じ中京芝1400mで1分19秒8というレコードタイムを樹立したことがあるように時計勝負に適性がある。

　今回は3ヵ月ぶりの実戦だが、鉄砲実績のある馬で仕上がりは上々。このクラスは4月の心斎橋Sで一度勝っており、今回人気になっているビップライブリーをそのレースで破っているのは心強い。エレクトロアート≒ヌレイエフ3×3は鮮やかで、この先まだまだ強くなる余地を残している。ここはキッチリ決めてくるだろう。

【順当決着】勝って同条件である01ビップライブリーを、素直に本命視。近走内容はハイレベルで、ここなら明らかに能力上位である。短期放牧明けになるが、坂路でいい時計が出ているように、走れるデキ。相手も順当に、地力上位である04エスティタートと03ショウナンライズを上位に取った。◎を1着に固定した馬単・3連単主体で勝負。

【小波乱】エントリーチケットは上昇一途。レースがうまくなってきたビップライブリー。コースが変わりツィンクルソードが前進する。

これは◎ビップライブラリー。同距離コースもあるし平均値も良い。しかも鞍上は中京で乗れている和田。相手は前走111組○ショウナンライズと▲ツィンクルソード。そこに平均値3位同位☆エスティタートまでが上位判断。この4頭で馬券になる公算は大きい。以下△は押さえ。でも平均値はいいので侮れない。

降級戦なら能力は上回る1ビップライブリーが中心。自在に立ち回れるタイプでここは順当勝ちだ。次位は4エスティタートで重賞の好走から地力は上位。▲は5ロードセレリティで先行策からチャンスはある。