※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
古馬中距離路線のトップホースの始動戦となるレース。また、ドバイ国際競走への
ステップレースとしての役割もありますし、今年からはGIとなった
大阪杯の前哨戦にも位置づけられます。毎年多くのスターホースが顔を揃えて豪華なメンバーになりますが、しかしながら必ずしも順当に収まっていません。
ここ5年間、勝ち馬の人気は順に5・6・6・3・6。1番人気は5連敗中で、さらにこの4年はすべて馬券圏外に沈んでいます。それ以前の5年間では、1番人気が3勝して2着2回と
パーフェクト連対だったことを考えると、ここに来てレースの性格が変化しているのかもしれません。
1.GI馬の休み明けは試走モード
過去10年、2か月半以上の休み明けだった馬のうち、すでにGIホースだった馬の成績は[0-1-1-4]。その多くが人気馬でしたが、人気より上の着順に走った馬は1頭もいません。GIホースは名前が売れていて人気になるのが必至ですが、冬場の休み明けでいきなり勝負の仕上げまで持ってくる必然性は薄く、馬券的には冷静な扱いが求められます。
2.キレ味勝負タイプは苦しい
京都連続開催の7週目で、キレ味よりも
パワーが必要な状況です。過去10年で上がり3Fがメンバー中最速だった馬が勝ったことは2回だけ。昨年の
レーヴミストラル、一昨年の
キズナ、
ハープスター、2014年の
ジェンティルドンナなど、東京2400mで実績を残した馬はここでは実力を発揮できず、馬券圏外に沈んでいます。
3.先行タイプが有利
過去10年間の勝ち馬のうち、4コーナー先頭という馬が2頭で、4コーナー4番手まで広げると7頭。キレ味が殺される以上、前で競馬ができることは勝ち負けするためのほとんど必須条件と言えるでしょう。
ミッキーロケットは
日経新春杯の勝ち馬。いったん
シャケトラに前に出られながら、ゴール前で差し返した競馬は、着差以上の強さを感じさせました。自身で逃げ馬を捕まえる競馬だったように、先行力も強化されており、いまの充実ぶりならこのメンバーでも一番信頼できる中心馬になります。
サトノクラウンは昨年のこのレースの勝ち馬。その時が重馬場でしたし、暮れの
香港ヴァーズも快勝しているように、洋芝や荒れた芝の
パワー勝負の方が力量を発揮しやすいようです。58kgは自身としては背負い慣れた斤量ですし、外国人騎手が合う馬で
ミルコ・デムーロ騎手への手替わりも魅力。
マカヒキは強い世代のダービー馬ですが、キレ味勝負タイプはこのレースでは不振ですし、今回は4か月の休み明けの上、古馬との力関係も未知数。地力の高さで厳しいデータを跳ね返せるかどうか。
ヤマカツライデンは
日経新春杯で6着に沈みましたが、雪の影響が残る馬場で、厳しいペースだったことを考えれば、悲観するような内容ではありません。また、超大型馬で一度叩かれた上積みも期待できます。
スマートレイアーは明けて7歳になりましたが、近走もレースぶりは安定しており、今回の距離も守備範囲。ここも立ち回りひとつでしょう。
ショウナンバッハは
AJCCでは休み明けもあって8着に敗れましたが、ブリンカーの効果はあったようで、叩かれての上昇に期待。
ガリバルディは一気の距離延長が課題ですが、大型馬で
パワーの必要な馬場は得意としていますし、手の合う福永騎手とのコンビ復活もプラス材料です。