※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
ダートの大一番・チャンピオンズCへの前哨戦。
グレード別定で実績馬にとっても出走しやすい条件で行われるものの、同じタイミングでJBCクラシックが行われるため、トップクラス不在で行われることが通例である。
ダート路線では上位馬の新陳代謝が芝ほど活発ではなく、同じチャンピオンがいつまでも君臨する傾向があり、それに続くクラスのメンバー構成も固定しがち。
みやこSでは「ダート中距離重賞の中堅級に
チャレンジャーが挑む」という構図になりやすい。
1.若い馬が強い
過去7回での連対率では、3歳馬が25.0%、4歳馬が27.6%であるのに対して、5歳馬が4.8%、6歳馬が6.3%で、7歳以上は0%。5歳以上で勝った馬は、実績的にずば抜けていた
エスポワールシチーだけである。能力の上限がはっきりしている高齢馬に上がり目を期待するのは、分の良い賭けとは言えない。
2.休み明けは割り引き
3か月以上の休み明けでここに臨んだ馬は[0-1-3-24]。3番人気以上の馬が8頭いてこの成績だから、期待値は高くない。休み明けの実績馬は目標はこの先というケースがほとんどであり、仕上げ的な本気度を差し引いても勝ち負けできるだけの実力があるかどうか、という部分の判断になる。
3.「やらかした」馬の巻き返しに注目
過去7回で前走1番人気だった馬が[5-3-1-12]という好成績。去年の
アポロケンタッキーと一昨年の
ロワジャルダンは、いずれも
ブラジルCを1番人気で馬券圏外に沈む凡走から一変しての勝利だったし、2013年の勝ち馬
ブライトラインも
エルムSでの圧倒的1番人気3着からの巻き返し。前走で「やらかした」ことで能力を出し切っていない馬が汚名返上をするレース。
過去7年で6勝という好成績を収めている4歳馬の登録が今年はない。例年になく既成勢力のハードルが低いと判断して、3歳馬の
エピカリスが断然、という評価になる。前走の
レパードSは、仕上げが難しい海外遠征帰り初戦。蹄のトラブルもあって圧倒的人気を裏切ったが、包まれてピンチの展開から最後は盛り返す形で3着しており、先を考えれば貴重な経験になったと思う。芝馬のような柔軟な脚捌きをする馬で、キレ味が活かせる京都は向いているはず。再出発にうってつけの舞台だろう。
テイエムジンソクは
エルムSで断然人気を裏切って2着に終わったが、レコード決着でもあったし、勝った
ロンドンタウンを褒めるべきレースだった。京都ダート1800mは、過去4勝を挙げている得意コース。難点を挙げるとしたら、
クロフネ産駒の牡馬に大物が出にくい点くらいか。
タガノディグオは不器用な面があり、小回りの新潟や金沢では競馬がしづらい面があった。勝ち味に遅い馬ではあるが、京都ダート1800mでは過去4戦オール連対。近走を度外視して狙う手はある。
トップディーヴォも京都ダート1800mで4勝のコース巧者。
シリウスS4着から前進が期待できる。
キングズガードはJBCスプリント除外でこちらに回ってきたが、1800mでも連対歴があるし京都自体も過去2勝と悪くない。
モルトベーネは乗り難しさが残るが、ハマったときの破壊力は
アンタレスSが示すとおり。斤量減もあり侮れない。
アスカノロマンは
平安Sを凡走したが、使い詰めの疲労もあった様子。過去5勝と得意にする京都コースですんなり流れに乗れるようなら。