※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
サ
マースプリントシリーズでは最終戦の
セントウルSだけがGIIだが、残り5戦のGIIIのなかで
キーンランドカップだけが
グレード別定(他はハンデ戦か賞金別定)で、賞金もやや高く設定されており、同じGIIIでありながらも、やや格上に位置づけられている。
キーンランドカップから
スプリンターズSまでは中4週。2014年の
スノードラゴン、2011年の
カレンチャンと、ここを叩き台として
スプリンターズSを制覇している馬が近年で2頭出ているように、GIへの
ステップレースとしての役割もある。ここまでのサ
マースプリントシリーズとはやや趣きが異なるレースだ。
1.より長い距離での実績に注目
札幌開催の後半戦でメンバーも揃うので、スピードだけでなくスタミナも求められる傾向がある。昨年の勝ち馬
エポワスは春に1400mのオープン特別を勝っていたし、一昨年の勝ち馬
ブランボヌールは阪神JFで3着、2015年の
ウキヨノカゼはマイルの
クイーンCの勝ち馬、2014年の
ローブティサージュは阪神JFの勝者。2011年の勝ち馬
カレンチャン、2010年の勝ち馬
ワンカラット、2009年の勝ち馬
ビービーガルダンにも芝1400mで重賞勝ちの実績があった。
2.サ
マースプリントシリーズとの関連は薄い
グレード別定であり、また2015年から
ワールドオールスタージョッキーズの開催週で上位騎手の確保が容易ということもあり、一流馬の叩き台として利用されるケースが近年増加している。それにともなって、サ
マースプリントシリーズとの関連性が薄くなっている。2015年以降の3年間は、前走がサ
マースプリントシリーズだった馬の勝利は皆無。対照的に、前走がGIだったという格上馬が、3年で3頭馬券圏内に入っている。
3.差し馬が活躍する
過去10年のうち函館で行われた2013年をのぞいた9回で、逃げ馬の勝利は1回だけ。その年はレコードタイム(1分7秒6)がマークされた高速馬場で、例外的だった。ほかのサ
マースプリントシリーズで逃げ・先行馬が幅を利かせているのとは対照的に、差し・追い込み馬が実力を発揮できるレース。
ムーンクエイクは
京王杯スプリングカップをレコード勝ち。昨年以来7戦5勝の快進撃で重賞の壁を突破した。1200mへの出走は初めてになるが、長めの距離適性が武器になるレースでもあるし、初の1400m出走でレコード勝ちした馬にスピード不足を心配するのはナンセンスだろう。京王杯のあと登録があった
安田記念を回避したのは、
ルメール騎手を確保できなかったのが一因だった。GI級の能力はすでに示しており、58kgでも中心は不動だ。
ダノンスマッシュは初の1200m戦となった前走を完勝。消化不良の走りが続いていた近走のもやもやを一掃、ふたたび上昇気流に乗ってきた。もともと評価の高かった馬で、古馬重賞に入っても見劣りしないはず。
ナックビーナスは重賞制覇にあと少し足りない現状だが、モレイラ騎手騎乗で壁を破れるか。パワー豊富な牝馬で、前走より時計が掛かりそうなのはプラス材料だ。
レッツゴードンキは直近3回の国内ス
プリントGIで連続して連対しているこの路線の上位馬だが、今回はあくまで
スプリンターズSへの叩き台という位置づけ。骨折から復帰する
岩田康誠騎手の回復具合も気になる。以下、
京都牝馬Sの2着馬で差しが届く流れなら侮れない
デアレガーロ、
函館スプリントSの2着馬で札幌にも良績がある
ヒルノデイバロー、パワフルな巨漢馬で洋芝のス
プリント戦がハマれば面白い
キャンベルジュニア。