【上位拮抗】パフォーマプロミスは6歳もキャリア浅く伸び盛り。休み挟むも仕上がり上々で重賞連勝に期待。ゼーヴィントは調教強化で状態は長休明けの前走以上。能力はこのメンバーでも上位で好勝負十分。チェスナットコートも力量アップ顕著で動きも素軽く争覇圏。フェイムゲームは59キロ鍵も衰え知らず。ポポカテペトルも上昇中で、ノーブルマーズやサウンズオブアースなども侮れない。

【レジェンドを倒してこそ】チェスナットコートの進化急。2着に敗れたものの、二走前の日経賞・2分33秒9という決着タイムは、開催こそ異なるものの有馬記念と0秒3差。続く天皇賞の斤量は初の58kg、初のGI。正直まだ「お試し」段階かなと思っていたが、栗毛の馬体を躍らせ、一瞬先頭をうかがおうかという見せ場を作っての5着。蛯名の闘志はもちろん。矢作厩舎の馬は、ハードワークにも音を上げることなく、前走後のケアと調教も万全。

　リスペクトすべき対抗はフェイムゲーム。常にメンテナンスが必要な10歳ではあるが、東京の2400-3400mのマラソンレースは実績も態勢も盤石。59kgでも、伝説にほぼ紛れなし。3番手は期待も込めてホウオウドリームを抜擢。まだまだ体調に波があるが、二走前の御堂筋Sの上り32秒7こそがポテンシャル。目黒記念の2500mは最良の舞台でもあり、近い将来の起点にもなる。

　日経新春杯は何から何までうまくいったが、パフォーマプロミスは、まだチャレンジャーの立場で思い切ったレースが可能。ウインテンダネスは、馬場コンディションも味方したにせよ、2分22秒9はどう見ても相当速い。57.5キロや左回りがデリケートだが、ゼーヴィントもGIIで結果が欲しい。

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【波乱含み】混戦だが、休み明けでも仕上がり良好の8パフォーマプロミスを中心視。16ポポカテペトルはハンデ微妙もしぶとく差を詰めてくる脚に期待ができる。14フェイムゲームはトップハンデが心配でも実績的に無視できぬ存在。2ゼーヴィントは差し脚を長く使えるタイプで地力的に善戦以上が考えられる。4ノーブルマーズはひと押しに欠けるが流れ込みに要警戒。善戦タイプの10チェスナットコートを連下の穴として挙げておきたい。

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ダービーデーの最終レースは、古馬のスタミナ比べ・伝統の目黒記念。舞台となる東京芝2500mは、ダービー・オークスより100m延びるだけだが、直線の坂を二回走ることになるため、スタミナ要求度が高いコースである。ハンデ戦ということもあり、多くの馬が一発を狙って激戦となることもしばしば。なかなか一筋縄では収まらないレースだ。

1.人気馬が勝ち切れない

　昨年は1番人気のヴォルシェーブを直線一気の競馬をしたフェイムゲームがゴール前で差し切り。一昨年も次走で宝塚記念を制するマリアライトが1番人気で2着と、過去10年で1番人気の2着はじつに5回を数える。人気薄で思い切った競馬をする馬が台頭する傾向が強い。

2.中距離からの距離延長に注目

　春の天皇賞を敗れた馬の敗者復活戦的な色合いが強かった時期もあったが、近年は目黒記念も高速レースになることが通例だ。2015年に11番人気で勝ったヒットザターゲットは芝2000mの新潟大賞典からの臨戦で、2014年12番人気2着のラブイズブーシェも、芝2000mの福島民報杯からの距離延長だった。

3.追い込みが届きやすい

　最近5年間は、4コーナーの位置取りが10番手前後の馬が5連勝中。いずれの年も差し・追い込み馬でワンツーしている。直線勝負に徹する馬に展開が向きやすく、優れた決め手の持ち主が狙いになる。

　コルコバードは前走中山の準オープンを4角後方からの追い込み勝利。不器用な面があるので本来中山は得意ではないが、完勝といえる内容だった。過去[4-2-1-0]の東京に替わるのは大きなプラス材料で、ハンデ戦ならば重賞級が相手でも楽しみのほうが大きい。

　ソールインパクトは天皇賞は大敗したが、積極的な競馬をしてのもの。アルゼンチン共和国杯で2着した実績があり、この条件なら見直せる。フェイムゲームは8歳馬だが衰えは少なく、昨年に続く連覇を狙う。以下、久々を叩かれた上積みが見込めるゼーヴィント、天皇賞5着と充実一途のチェスナットコート、自分の形ならしぶといロードヴァンドール、近走スランプも地力高いサウンズオブアース。

【小波乱】パフォーマプロミスは成長著しい。しぶとさがあるポポカテぺトル。ノーブルマーズは立ち回りがうまい。

平均値ソートで上位にくるのは重ハンデ。だが前走も111なのに◎パフォーマプロミスは恵まれた56キロ止まり。距離とコースは低いが十分馬券軸にはなると判断した。相手は○ゼーヴィントと▲チェスナットコートの平均値上位。一発☆サウンズオブアース。

休養効果で一段とパワーアップした8パフォーマプロミスを推す。器用な脚があり重賞勝ちした実績から期待できる。対抗は10チェスナットコートで実績あるコースで末脚が生きる。▲は16ポポカテペトルで成長力が見込めるなら侮れない。