【新潟の思い出】
ローズプリンスダムが再浮上。思い起こせば二年前の8月、3歳GIII・
レパードSを直線強襲劇で仕留めた。ただ、1分52秒9という決着タイムは、例年に比べるとやや平凡。古馬混合の重賞戦線は、速さやタフさなど、いくつか壁にもあたった。
しかし、ブリンカー効果もあったのだろう。二走前の
アハルテケSはレースを投げ出すことなく5着入線。続く
名鉄杯は56キロの重量で、正攻法の競馬で挑み、1分48秒3で3着という結果が出せた。夏場は青鹿毛の肌が一段と冴え、追い切りの動きも軽快。西村Jの思い切りのいい、華のある、颯爽としたロングスパートにも注目だ。
サルサディオーネは、同年代、
レパードS2着馬。全4勝はすべて左回りであげており、昨年の
BSN賞は池添Jとのコンビで1分51秒8という好タイムで逃げ切りを果たした。昨年暮れから交流重賞にも挑戦、船橋のクイーン賞2着、前回は川崎のスパー
キングレディーCは55キロの重量で2着に粘り込んだ。夏場は合うのだろう。この季節になると目に見えて肌艶がよくなり、最終追い切りの坂路調教も滑らかな加速力で登板してきた。日曜日は薄曇り、時折雨がパラつくかもしれない。
のどにやさしい天気なら
ピオネロ。三年前ではあるが、
BSN賞の完勝歴があり、いま痛いところが少ないのだろう。この中間4本、しっかりとした坂路調教ができている。
問題は
ナムラミラクル。
バレンタインS、
アハルテケSの敗因はなんだろうか。見た目の身体はよかった。しかし、精神的な問題となると、予想としては怖くて踏み込みにくい。ただ、田辺Jのコントロールにひと期待。新潟はもちろんだが、東京マイルの
武蔵野S・1分34秒9(3着)という良績のある
サウスポー。55キロなら、あっさりがあっても不思議はない。
直線勝負だけにムラはあるが、
アハルテケS2着の
サトノアッシュの差し込み。
グレンツェントは3年前の
レパードSの覇者、立て直しをはかり気配上向き。