※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
一昨年から冬の開催に移動してきたGIII。それ以前は春の開催に組まれていて、暮れの中京ではGIIの
金鯱賞が行われていた。混戦のローカルハンデ戦ではあるが、コース改修以降の中京芝2000m戦、そして時季変更前の
金鯱賞の結果も踏まえて傾向を探っていきたい。
1.主流血統
改修後、冬開催で行われた芝2000m戦(未勝利以下除く)の成績を種牡馬の着別度数順で見てみると、1位
ディープインパクト産駒、2位
キングカメハメハ産駒、以下
ステイゴールド産駒、
ハーツクライ産駒と続き、この4つの種牡馬の産駒によって全体の半分の勝ち星が挙げられている。
2.持続力必須
中京コースは直線の入り口に急坂があり、坂を上り切った後もしばらく直線が続く。単なるキレ味よりは持続力が求められやすいコース形態だ。より長い距離や小回りコースで持続力を活かしてきた経験がこの舞台で活きやすい。
3.やや外目の枠有利
12-16年の
金鯱賞と17・18年の
中日新聞杯の成績を合わせて見てみると、1-4枠が[1-2-4-34]で複勝率17.1%なのに対し、5-8枠は[6-5-4-44]で複勝率25.4%。3-4角が下り坂のスパイラルカーブとなっているため、内でロスなくという競馬より外目スムーズの方が流れに乗っていきやすい面もあるのだろう。ただし、馬番14番以上が馬券に絡んだ例はゼロ。外過ぎるのは歓迎できない。
サトノガーネットは阪神芝2400m、函館芝2000mで勝ち上がってきたように、純粋なキレ味勝負より起伏のあるコースでの持続力が活きるレースで台頭しやすいタイプだろう。そう考えれば、レースのラスト1ハロンが11秒台だったここ3走で差し届かなかったのも無理はない。ハンデも手頃だし、中京に変わって見直す余地は十分にあると見る。
アイスバブルの前走は出遅れが全て。参考外で良いだろう。春の
目黒記念で持続力を活かして2着しているように、この馬にとっても持続力の要求される中京は合っている。巻き返しに期待したい。
サトノソルタスは輸送がどうか。能力自体は高く中京も合っていそうだが半信半疑。
アイスストームは前走きっちり立て直されてきた。これまでの戦績からして高速馬場が合っているようで、良馬場ならチャンスはありそう。以下、近走負け過ぎなのが気になるが、手が合っている岩田騎手に戻って変わり身ありそうな
アドマイヤジャスタ、休み明け1戦目で狙える
タニノフランケル、ここなら実績上位の
ロードヴァンドール。