【GIIIより速かった】
アンドラステの圧勝を希望。母系はドイツ、本馬が初仔。1月20日、京都・芝1600mの新馬戦は、馬場は稍重、前半1000m通過は61秒3。楽なマイペースに持ち込めたのも勝因だろうが、馬場を気にすることなく走りは伸びやか。
上り3Fは12秒1-11秒9-11秒6と漸次加速。ゴール板を通過するとき、ぶわっと身体を大きく見せる、あのフォームで走る馬はきっと強くなる。1分36秒9というタイムも、馬場差を考慮すれば上々。
軽い骨折を発症したが、中京・芝1600mで復活の狼煙。パドックの物腰は、少し頼りないかなと思うくらい静か。
しかしいざレースに向かうと、心身ともにピンと張りつめ、好発を決め今日もマイペースの逃げ。1000m通過は59秒1のスロー、しかし残り3Fから一気に11秒3-11秒2にペースアップ。直線入り口で手前がかわらず、外に膨れたのはご愛敬(オルフェの娘ですね)。ラスト1Fも11秒8でまとめ、最速の上りで後続を楽々振り切る2馬身差完封だ。
ちなみに翌日のGIII・
中京記念は、1000m通過タイムは1秒差があり、流れやラップ形態は異なるものの、
アンドラステの走破タイムは重馬場で1分33秒4、
中京記念は稍重で1分33秒6。扱いはGIIIでいいかもしれない。
ステイゴールド-
オルフェーヴル系は、1F11秒を切るような高速ラップに課題を残していることも確かだが、もう1勝を、できれば高速の馬場で通過すれば、
秋華賞が現実のものとなってくる。
強敵は
ゴータイミング。父はディープ、母は仏
オークス馬という血統馬とあれば、まずはクラシックを思う(全妹
サヴァラン、つい先日フランスデビュー勝ち)。
新馬勝ちのあとはいざ東京スポーツ杯に参戦、しかし15着惨敗…。距離適性など探りマイルの
シンザン記念を試したものの、ここでも7着と結果が出せなかった。
メンテナンスを施し、余分なものをそぎ落とし、二走前の阪神マイルは、前半1000m・62秒0というスローにも動じることなく、後方外目で待機。上り11秒2-11秒0-11秒4(3Fは33秒6)というレースラップを、推定10秒台のラップ(2連続)を含む32秒8で、グサリと外一気。まだ腰がパンとしておらず、現状直勝負にかけるしかないが、
ラジオNIKKEI賞は外一気の3着。大勢が決着したあととはいえ、あの末脚は本物。小回り小倉9Fでもズバリ強襲があっても驚かない。まともなら両者の一騎打ち。
リリーモントルー、
インターセクション、
タガノアスワド、
エイシンスレイマンは3連単・3連複のヒモ要員まで。