【仰天を見たい】
サートゥルナーリアの最高到達点はどこか。2020年緒戦、
金鯱賞を4歳春の助走としたい。無敗の4連勝で、まずは
皐月賞を制覇。だがダービーは4着と伸びあぐね、
天皇賞(秋)の6着など、左回りと発走前の精神状態に課題を残してしまった。しかし、
神戸新聞杯の4F・11秒8-10秒8-10秒2-11秒3という上りラップは競馬史上屈指。たぐいまれなる能力の鉱脈を、神戸の記録から読み取ることができる。
有馬記念は
リスグラシューに5馬身と置き去りにされたが、走破タイムは2分31秒3。過去十年間、2分32秒を切る決着は一度しかなく、勝ち馬引退のあとの中距離GIシーンを牽引する
フロントランナーの役割は、間違いなく
サートゥルナーリアだろう。調教は恐ろしいほど動く。しかし、この中間の勢いは、これまでとは段違い。ネガティブ予想はいくらでもできるが、58キロ、左回りでも、驚くような強さを見たいもんです。
56キロと斤量は増えるが、対抗は
ロードマイウェイの勢い。昨年6月の東京1800mの国分寺特別・1分45秒9という好記録を起点として、5連勝でGIIIもV。前走の
チャレンジCは、発馬で後手を踏み1000m通過は1分1秒2のスロー。上り4Fから一気に11秒6とペースアップし、続く3Fは11秒1-11秒3-12秒0(34秒4)というレースラップを一歩一歩、上り33秒8で外強襲。2000mでも抜群の推進力を披露した。
3番手は
ラストドラフト。明け3歳の
京成杯を2分1秒2という好タイムで勝った、
桜花賞馬
マルセリーナの息子。
皐月賞7着後、立て直しのための期間も必要としたが、中京2000mの
中日新聞杯はアタマ差2着。
AJCCも不利を被りながら、終いまでしっかり3着に伸び切った。
ニシノデイジーは、東京スポーツ杯優勝歴があり、ダービー5着。一発あるならここでしょう。
ギベオンは2018年の
中日新聞杯優勝馬、こちらも左回りにかわれば一変があって不思議なし。
まだ反応が鈍いところがあるが
サトノソルタスのポテンシャル。
サトノガーネットの急追を連下に警戒。