【あのマリア様に】
ヴァーダイトは、芝中距離のチャンピオンも狙える逸材。半兄
クリソベリルは無敗のV6で
チャンピオンズCを圧倒、最優秀ダート馬に選出された。兄は
ゴールドアリュールの息子、550キロの巨岩のような肉体派だったが、弟の父は
ディープインパクト、毛色やラインがまったく違う。なんて、兄姉に重賞馬は4頭いるが、一番似ているのは、同じ父をもつ全姉
マリアライト。姉は3歳1月デビュー、泣きたくなるほど細い420キロというサイズで、新馬勝ちにはびっくりした。2勝目、3勝目、
宝塚記念勝ちと、時々において、その進化やジャンプアップの過程には驚かされもしたが、全弟は486キロ、12月デビューがかなった。
デビュー戦は1000m通過が64秒のスロー。上りに比重の高い定番の瞬発力決着となったが、ラスト4Fから11秒7にピッチを上げ、11秒1-11秒6-11秒8。走破タイムは2分2秒6止まりでも、クラシックに不可欠の瞬発力と持久力の在処を一発回答。馬体のラインは正直まだ薄い。急いで造ろうとはしていないが、22日にはDWで6F追いも課した。坂路が主体の音無厩舎にしては珍しく、梅花賞の2400mを想定し、スタミナ強化を心掛けてきた。
本線は
エカテリンブルク。母の姉は
チェリーコレクト(
ホープフルS3着の
ワーケアの母)、母の妹は一昨年の
凱旋門賞で、あの
エネイブルに迫った
シーオブクラスだったのか!なんて、近い将来の日本の競馬シーンを担うかもしれない良血が、気が付けばここにいる。まだ首は高く気性も荒い。エンジンのかかりも遅く、アタフタとしているが、走法など矯正しつつ、萩S3着、前走も見せ場十分の3着。父は
ブラックタイド、馬体のラインなどを見ると、ステイヤーの香りもただよっている。2400mなら、ディープの切れを封印できるかもしれない。
ブルーミングスカイも、肌艶や馬体のラインは、いかにも良血。
黄菊賞は切れ味を削がれる馬場、
ホープフルSは現状相手が強かった。しかし、自己条件、Bコース替わりの京都なら見直し必至。
キングオブドラゴンは、
京成杯5着の経験を、忘れないうちにここで試しておきたい。
トウカイデュエルは、
黄菊賞3着、
京都2歳Sも4着。1勝クラスなら大崩れはないか。
アジャストザルートも連下なら。