【快進撃】ベストタッチダウンが初重賞制覇、V4へアタックをかける。

　母は3勝、母の弟タッチミーノットは、JRAでは未勝利に終わりで兵庫の園田へ移り、中央に再転入して7歳新春中山金杯を勝った。甥っ子である本馬も、成長期間を設けステージをダートにかえると急展開。三走前の阪神1800ダートは良馬場で1分51秒0、後続に1秒7差の大差勝ち。二走前は1分49秒5に時計を短縮、2着を0秒5差に封じ込めた。前走の北山Sも先手を主張、1000m通過・59秒8のミドルペースを牽引。時計の出やすい重馬場ではあるが、上り3Fを11秒9-12秒1-12秒7という高速ラップでまとめ、コースレコードに0秒5差の1分48秒3で3馬身差の逃げ切り。重賞挑戦の記録的基盤はほぼ整った。体調も高値安定、56キロならいかんなく能力を発揮できる。

　強敵はクリンチャー。菊花賞2着、GII・京都記念優勝暦もある実力馬。初ダートとなった二走前の仁川Sは、追い込み届かずのコンマ1秒差。マーチSもトップハンデを背負っていたぶん、最後クビ差遅れをとってしまったが、勝負どころの加速力は迫力満点。鞍上も連続騎乗、別定替わりもプラス。

　決め手ならウェスタールンドも負けていない。GI・チャンピオンズCも上り34秒4で猛追した長打力の持ち主。前走のダイオライト記念は地方競馬特有の小回り、間に14秒台のレースラップが表れる緩い流れ。最速の上りは使ったものの2着と届かなかったが、別定の力勝負なら状況一変。ひと叩きした上積みも期待できる。58キロのぶん、次位にとどめたが、ダイオライト記念の勝者アナザートゥルースは、兄サウンドトゥルー(チャンピオンズCなど重賞多数)の成長過程と背中を追うようにして6歳春、地方交流初制覇を達成。使える脚は一瞬だが、アングライフェンはオープン・重賞レースで常に小差の上位争いを続けている。リワードアンヴァルは、レース内容一変。4歳春、上昇度注。

　過去10年均等買い時の回収率が単41%・複54%と堅いレース。前走重賞好走馬が強く、特に名古屋大賞典組は過去10年[4-4-0-5]、連対してきた馬は[2-4-0-2]で連対率75%。◎ロードゴラッソから馬連で。

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【上位拮抗】末脚確実の8ウェスタールンド。今回は今までにないくらいに順調にスケジュールをこなしてきた。4クリンチャーは、2戦連続ダートで好走。もうフロックとは言わせない。7ベストタッチダウンは、そろそろ壁にブチ当たるころも、勝ちっぷりが豪快。ここもアッサリなら先々が本当に楽しみ。

※4/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神ダート1800mで行われるGIII戦。このコースは阪神の坂を2度上るコースで、パワーと持久力が求められるレースです。

　本命視しているのは、ウェスタールンドです。抜群の決め手を持っておりGIでの実績がある点は心強い。

　前走はダイオライト記念でアナザートゥルースにうまく逃げ切られてしまったが、スピードタイプの中央競馬の方がレースしやすいでと思うので、巻き返しがあっても。

※4/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　3連勝で完全に軌道に乗ったベストタッチダウン。前走の逃げ切りも好タイムでのものだった。ここでも勝負になる。昨年の覇者アナザートゥルースが立ちはだかる。ダイオライト記念を勝ち、上昇ムードで連覇に挑む。クリンチャーは連続2着だが、前走は勝ち馬を褒めるレース。引き続き注意。ロードゴラッソは阪神に実績あり。こちらは名古屋大賞典を制して、勢いに乗って乗り込む。

※4/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　キャリアの浅い馬と前走好走馬が中心。「出走数が25戦以上、かつ前走の着順が3着以下・競走中止だった馬」は2013年以降[0-0-0-44]と上位に食い込めていませんでした。

　なお「前走の4コーナー通過順が3番手以内でなかった馬」も2013年以降[0-2-5-65]と優勝例なし。先行力が高い馬を重視したいところです。

　あとは“マーチS組”が不振である点も気になるところ。「前走のレースがマーチS、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1着馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬」は2013年以降[0-0-0-24]だったので、該当馬は評価を下げるべきだと思います。

　これらの傾向から強調できるのはアナザートゥルース・アングライフェン・ベストタッチダウン・リワードアンヴァルあたり。実績上位のアナザートゥルースやアングライフェンは特に有力と見て良いんじゃないでしょうか。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　上半期の大一番・帝王賞に向けての出発点と位置づけられるレース。以前は京都の開幕週に行われていたが、12年にマイラーズCと入れ替わる形で阪神の最終週に移ってきた。直線に坂がある阪神に替わったことで、より底力が要求されるようになっている。

1.長い距離をこなすスタミナが問われる

　阪神に移動して以降の8年間の勝ち馬のうち、7頭は1900m以上のレースからの距離短縮だった。唯一の例外である15年のクリノスターオーにしても、その時点でダート1900m以上の重賞を2勝していた。長い距離での実績は勝ち負けのための必須に近い条件だ。

2.前走の4角位置に注目

　過去8年間の勝ち馬は全て前走の4角での位置が3番手以内、2着も8頭中6頭が前走4角3番手以内だった。前走4角で4番手以下だった馬は[0-2-6-72]で連対率2.5％、複勝率10.0％。3着に食い込んでくるケースはままあるが、連対は遠い。

3.マーチS好走馬は不振

　間隔的にマーチSから臨戦してくる馬が少なくないが、レースの質が異なるためか、関連性は薄い。過去8年間で前走マーチS組は[0-2-3-44]で複勝率10.2％。連対した2頭はマーチSでは4、11着だった。

　アナザートゥルースは前走のダイオライト記念を逃げて完勝。鞍上の好騎乗も含め、テン良し終い良しの盤石な内容だった。昨年の本レースを制しているように条件替わり自体は問題なく、距離短縮のローテーションも良い。斤量58kgがどうかだけだろう。

　アングライフェンは名古屋大賞典で2着。結果的に勝ち馬に足を掬われる結果となったが、自身も長く続いた競り合いは制しており上々の走りだったと言える。8歳でもまだまだ重賞でやれて良いだろう。メイショウワザシは阪神替わりプラス。前走はやや展開が厳しかったが、ある程度マイペースで運ぶことができれば。

　ベストタッチダウンは3連勝中でまだ底を見せていないが、重賞は条件戦とは流れが違うのでいきなり通用となるとどうか。今回は過剰人気だろう。以下、前走差しに回したことが今回裏目に出る可能性もあるロードゴラッソ、末脚上位も展開待ちのウェスタールンド、脚力自体は上位のクリンチャー。

【勢い乗る】破竹の3連勝でオープン入りを果たした07ベストタッチダウン。その内容も濃く、まだ底も見せていない。また、稽古での動きはますますダイナミックなものになってきている。この相手関係でもやれてしまいそうだ。相手は、03ロードゴラッソと16メイショウワザシの2頭を上位に評価。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ロードゴラッソは条件が合う。ベストタッチダウンはスピード十分。ウェスタールンドは加速力がある。

4歳で3勝クラス勝ったばかりでも指数は歴戦の古馬たちに負けていない◎ベストタッチダウン。前走同距離の重馬場で逃げての112ならばここでも上位勝負になる。相手に○クリンチャーと▲ウェスタールンド。一発にも4歳☆リワードアンヴァル。

休養を挟み破竹の3連勝と勢いに乗る7ベストタッチダウンが主力。マイペースで行ければ押し切れる。次位は4クリンチャーで決め脚は鋭く展開次第では脅威。▲は8ウェスタールンドで条件はベストで巻き返しは十分。