【育む】レッドガランは北村友Jを背に、四走前の逆瀬川特別を1分44秒8・上り33秒8で3勝クラスを突破。二走前の大阪城S(L)は、二番手という積極策を課し、二枚腰を使い後続を完封。ここ一番の大事な局面で、相性ピタリの競馬ができている。近4走の内負けた二戦も、三走前の白富士Sでは最速の上りをマーク。前回の新潟大賞典は、進路を見つけられず、追い出しのタイミングを逸してしまったが、2000mそのものに不安はなし。中間二度北村友Jが跨り、最終追い切りの坂路は上り1F・11秒9を馬なり。息遣いと能力を確認、重賞ステージでも勝ち負けできる馬へ育てようという意識が伝わってくる。

　対抗のサトノルークスも、まだキャリアは[3302]。3歳春は皐月賞・ダービーともに二桁着順に沈んだが、セントライト記念は重馬場条件下で2分11秒8という好記録でイン一気(2着)。菊花賞も勝ち馬の粘り腰にクビ差遅れをとったものの、あわや金星かというシーンを作った。内回り2000mは初めてになるが、阪神は[2100]。力勝負の坂コースなら脚を余すこともなさそうだ。

　問題はラヴズオンリーユー、状態をどう判断し、印をどう打つか。2歳暮れの白菊賞を1分33秒6・上り33秒9で圧倒、桜花賞当日の阪神2000m・忘れな草賞を圧勝し、オークスは2分22秒8という、翌週のダービーとコンマ2秒差のパフォーマンスを演じた。牡馬・古馬と混じっても能力は屈指、ポテンシャルは計り知れない。ただ、エリザベス女王杯3着はともかくとして、ヴィクトリアマイルは外に持ち出す機会を逸したにしろ、何かしら身体も動きも硬かった。前走後中二週、ヴィクトリアマイル組のアーモンドアイは、中間3本追い切り時計を出したが、ことらは直前上り重点の二本。ドバイへのトンボ帰りの疲労は案外大きく、正直陣営も当日までにどのくらい良化するか。能力だけで勝ち負けに持ち込めるか。半信半疑な部分もあるように思う。

　上位はそれぞれ、小さな弱点も抱えており、ならばドミナートゥス。1年3か月もの長期休養を余儀なくされたが、戦績は[4401]。福島民報杯は一旦先頭、勝ち馬に交わされてもゴール前もう一度盛り返していた。パワー馬場にも対応できるが、三走前の甲斐路Sは東京の坂を上り32秒7で駈け上った。初コンビになるが、粘り強い松山Jのためにしつらえたようなタイプでもある。

　逆にトリコロールブルーは、道中や勝負どころでスミヨンが跨ってもガチャガチャするところがある。パフォーマプロミスは天皇賞3着馬。実力は上だが、2000mは微妙に距離不足。エアウィンザーは、本調子になるのはここを叩いて?

　オークス馬▲ラヴズオンリーユーの参戦が話題になっている鳴尾記念。GI牝馬が54キロというのは確かにお得感があるのだが、個人的には同馬が2着までの馬券を狙ってみたいと思っている。

　というのもオークスの競馬を見る限り、▲はスタミナに優れている印象。2000mが短かすぎるというわけではないが、もっとあったほうが安心して見ていられる。またヴィクトリアマイルで馬がマイルの流れに乗ろうとするあまり、リズムを欠いていたように見えた。阪神開幕週だし時計勝負歓迎の馬や、前残りの馬に足元をすくわれる可能性は視野に入れたい。後者については内回り戦だからということもある。

　ちょっと厳しい狙いなのは承知の上で、◎トリコロールブルー、○キメラヴェリテ。▲が3着で馬単の配当が伸びるパターンを意識して3連系は買わず、◎○の単勝と馬単フォーメーションで。

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【相手探し】前走は勝った馬がアーモンドアイ。手も足もでなくて当然だった7ラヴズオンリーユー。特殊なローテーションになったが、それだけ結果を求めての参戦。ここは負けられない。8レッドジェニアルは前走も大きくバテずに競馬出来ている。この相手なら通用。4テリトーリアルは良馬場で当然見直し。

※5/31時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神2000mで行われるGIII戦。開幕週ですし、スタート直後に坂があり、ペースが落ち着きやすいために先行有利になりますから広いコースですが、好位から競馬ができる子を中心に馬券検討したいと思います。

　本命視しているのは、サトノルークスです。昨年の菊花賞でクビ差の2着を演じた子で、かなりの久々になりますが、阪神コースとの相性がいいので素質に期待したいと思います！

※5/31時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ラヴズオンリーユーに白羽の矢。幾分、急仕上げのヴィクトリアマイルはトモの雰囲気がひと息。レースでも伸び切れなかった。1度使っての上昇が見込める今回は違う。距離的にもいいはず。

　レッドガランの前走は流れに乗れず、気持ちが切れた。巻き返しは可能だ。サトノルークスは菊花賞2着以来。ワールドプレミア相手に脚は使っていた。久々だけ。同様にパフォーマプロミスも間隔が空いた点だけ。天皇賞・春3着の地力は侮れない。

※5/31時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　年明け以降の戦績を素直に評価したい一戦。「“同年、かつJRAのレース”において2着以内となった経験がある馬」は2015年以降[4-3-4-8]と信頼できます。

　一方「“同年、かつJRAのレース”において2着以内となった経験がない、かつ馬齢が6歳以上だった馬」は2015年以降[0-0-1-26]。年明け以降のレースで結果を残せていない高齢馬は過信禁物と見るべきでしょう。

　さらに「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が1.1秒以上だった馬」は2015年以降[0-1-1-19]と勝ち切れていません。

　今年はレッドガラン・ドミナートゥス・サトノフェイバーあたりが楽しみです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　12年に現在の時期と条件へと変更され、宝塚記念の前哨戦として位置づけられるようになった一戦。開幕日の綺麗な馬場で行われることもあって、ここ4年で2度もコースレコードが更新されている。

1.外枠優勢

　条件変更後の8年で、7・8枠だった馬は[6-5-0-20]で連対率35.5％。対して、1・2枠だった馬は[0-1-2-15]に留まる。開幕週だからと言って内有利というわけではなく、特にこのレースは外枠がよく好走する。

2.凡走からの巻き返し

　過去8年で前走6着以下だった馬が7勝。凡走してきた馬の巻き返しが目立つ。前走5着以内だった馬は、出走数が少ないというのもあるが、17年に2番人気で7着のバンドワゴン、16年に1番人気で6着のヤマカツエース、15年に1番人気で4着のエアソミュール、13年に1番人気で6着のパッションダンスなど凡走も多い。

3.ゆったりしたペース

　過去8年で前傾ラップとなったのは一昨年の1回のみ。内回りで行われるが、基本的にはゆったりとした流れになりやすいレースだ。しかし逃げ馬が有利というわけではなく、逃げた馬が馬券内に残ったのは3回だけ。ラスト200m地点にある上り坂あたりで形勢が逆転するケースが多く、逃げ馬を射程圏内に入れて立ち回れる先行馬や中団から差して来れる馬に分がある。

　エアウィンザーは前走の新潟大賞典で9着も、骨折の影響で7か月のブランクがあり、かつトップハンデの57.5kgを背負っていたことを考えると見直す余地は十分にあるだろう。また、これまで4着以下に敗れたのは外回りコースの3戦と初GI挑戦だった大阪杯のみであるから、内回りコースに今回替わるのもプラスとなるはずだ。

　ラヴズオンリーユーも前走のヴィクトリアマイルは半年以上の休み明けであり、参考外で良い。目標は次でも、54.0kgなら巻き返しは必至。レッドジェニアルは菊花賞や日経新春杯の内容を見る限り、現状は2000mあたりがベストだろう。大阪杯はさすがに力負けだったが、GIIIなら。

　レッドガランはこれまで2戦2勝と好相性を誇る北村友一騎手に替わるのが魅力。しかし2000mは長いので、展開がカギになる。以下、ここなら格上のパフォーマプロミス、同条件で3戦2勝のジェシー、52.0kgが魅力のキメラヴェリテ。

【混戦模様】かなり先行指向が強い組み合わせ。開幕週だが、ここは差し優勢の展開となりそうだ。本命は08レッドジェニアルで、この中間の稽古では非常にいい動きを見せている。偶数馬番が引けたのも大きなプラスである。相手は、13レッドガランと15エアウィンザーの2頭が上位評価組。紛れもあるとみて、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ラヴズオンリーユーは決め手十分。仕上がりがいいパフォーマプロミス。サトノフェイバーは状態良好。

おそらく人気になるのは○ラヴズオンリーユー。阪神同距離コースは4走前に勝っているがその数字は96だった。死角はないわけじゃないと思っている。面白いのは前走同距離コース109あって平均値トップになっている▲レッドジェニアル。しかし2走前阪神同距離コース逃げての105で、今回そこから4キロ軽い3歳◎キメラヴェリテを狙ってみたい。一発に☆サトノルークスとした。

叩いた効果で変わり身は大きい7ラヴズオンリーユーが優勢。距離延長は歓迎で好位から抜け出しは十分。次位は16サトノルークスで展開に注文はつくが地力で勝る。▲は12ドミナートゥスで先行力があり能力は互角。