【ひと夏の経験】
ボンオムトゥックは、まだ発展途上。ひと夏の成長を結果で問いたい。祖母は
リッチアフェアー、いとこの
ローブティサージュは阪神JF勝ち。デビュー三戦目、12月の阪神・芝1800mを、1分48秒4・上り33秒4で初勝利をあげた。
続く
君子蘭賞は、約4か月ぶりの実戦。体型はまだ幼く腰高。しかし外目の7枠から、1000m通過・1分1秒6というペースをすかさず好位。後続の脚色を確かめつつ、上り3Fめから11秒3とピッチを上げ、ラスト2Fは推定11秒1-11秒9(3Fは34秒3)。最後は手綱を抑え気味に、後続を2馬身半と突き放す完勝。ペースやラップ構築は異なるものの、1分48秒1という走破タイムは、同日のメイン・
毎日杯と0秒2差だった。
GIII・
アーリントンCは4着、GI・
NHKマイルCは9着とハネ返されたが、自己条件に戻れば素質は上位。3歳牝馬にとって
西海賞は、将来の牝馬重賞の布石となることも多い。直前は軽めながら、二週連続して坂路1F・12秒0を馬なりで登板。父は
クロフネ、肌色は芦毛。馬体のラインや戦法など、あの
アエロリットのような牝馬になるかもしれない。
二の筆頭は
ココナッツスルーの3角マクリ。小倉コースは福島と共通点が多く、
猪苗代特別3着のリズムをなぞればいい。
フィオリキアリは
アネモネS2着でクラシックの切符を握った。
桜花賞7着、
オークスは14着に終わったが、平坦の小倉2000mは、距離適性の確認等、
秋華賞に臨むための、好
ステップになる。
シャンドフルールは小倉でデビュー勝ち。いい意味で不気味な
キズナ牝馬、確変があるとしたら
西海賞か。乱戦になれば
ハギノカエラの決め手、
ハローユニコーンのしぶとさ注。