【父母の結晶】カレンモエは最優秀スプリンター・カレンチャンの娘。母の本格化は4歳秋。破竹の5連勝でスプリンターズSを奪取、返す刀で高松宮記念制覇。二度目のスプリンターズSでは、僚友ロードカナロアとレース史に残る好ファイトを演じた名スプリンターだった。

　母父の背中をなぞるように娘も漸次戦績アップ。初のGIII・京阪杯を小差2着に渡り合い、オーシャンSはハナ差2着。中山は急坂の頂上で脚色が鈍ったが、平坦コースの札幌なら勢いそのまま。洋芝の函館に勝ち星があり、芝コースの追い切りでグリップ力も確かめた。

　強敵はコントラチェック、オーシャンSの再戦が濃厚。兄姉に重賞馬2頭、自身もGIII・フラワーC、GIII・ターコイズS優勝。高い能力でマイルから1800mもこなしてきたが、その距離ではスピードを制御できなくなり、暴走しては失速の繰り返し。ならば6Fへ距離を短縮、スプリント戦なら折り合ってズバリ。滞在競馬なら馬体の摩耗も少なくて済む。1キロ増の55キロになるが、目標は絞りやすい。

　3番手はオーシャンC小差3着のビアンフェ。去勢効果もあり、懸案の馬体も前走は548キロに絞ることができた。洋芝は函館2歳S逃げ切り勝ちを含め2勝。調教の動きも柔らかみがあり、前走以上の体調で臨める。

　まとめて負かせば3歳馬シゲルピンクルビー。桜花賞は16着に終わったが、1400mのフィリーズレビューを一気差し。体型は明らかにスプリンター、3歳馬は近10年で1-2着5回の連対歴があり、50キロなら古馬GIIIの壁もそうは高くない。

　ケープコッドは札幌ではすずらん賞勝ち。滞在競馬は激しい気性が和らぎコントロールが輸送競馬より効く。地味だがジョーアラビカもオープン入りして好調。

　◎カレンモエの大外枠はむしろプラス要素。コースそのものの傾向としてもそうだし、一番困るのは出負けして前に入られる形だから、☆ビアンフェに内の馬たちを絞ってもらって番手の外あたりをキープできそうなこの枠順は良い。ただ馬場が速そうで前が捕まらないか1頭に差されての2着はありそう。○▲☆→◎の形も押さえる。

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【実力伯仲】3歳牝馬の軽量を活かして、古馬に一泡吹かす3シゲルピンクルビー。差し馬だが楽に好位につけるスピードもある。11コントラチェックは前走だけで信頼度回復…は楽天的過ぎるが、ここから連勝街道に入ってもおかしくない素質馬。16カレンモエは秋を占う意味で力の入る一戦。

※6/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　今年は札幌競馬場で行われる芝1200mのGIII戦。

　本命視しているのは、リンゴアメです。函館2歳Sの覇者で以降は距離が長いコースや、広くパワーも求められるコースで良さが生きていないが、洋芝の小回りに変わる今回は一変に期待できそうです。

　以前より馬体が一回り大きくなりこの子自身の成長はありそうですから楽しみです。相手には開幕週ですから好位からの競馬ができる子を中心に選びたい。

※6/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　カレンモエとビアンフェの一騎打ち。カレンモエが優位とみた。クラスが上がっても崩れることを知らないカレンチャンの娘。オーシャンSも残り150mで先頭に立ったが最後に差された。札幌なら押し切れる。

　ビアンフェはオーシャンSで見せた二の脚が非常に速かった。今夏に充実期を迎えそうな予感。洋芝も得意。コントラチェックが復活。楽に先行できた前走を制し、何かをつかんだか。3歳からはシゲルピンクルビーが面白そう。

※6/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ローカル場のレースや条件クラスのレースを主戦場としてきた馬は不振。「“前年以降、かつ中央場所、かつオープンクラスのレース”において3着以内となった経験のない馬」は2016年以降[0-0-1-25]でした。

　さらに「“JRA、かつGI・GIIのレース”において3着以内となった経験がない、かつ馬齢が5歳以上の馬」は2016年以降[0-1-1-37]。格の高いレースで善戦してきた馬や若い馬に注目すべきでしょう。

　カレンモエあたりも無理に嫌う必要はないと思いますが、カツジ・ケープコッド・シゲルピンクルビー・ビアンフェあたりはより面白い存在だと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　北海道開催の開幕を告げる短距離重賞で、サマースプリントシリーズの初戦にも位置づけられる一戦。今年は12年ぶりに札幌での開催となる。小回りコースに多頭数がひしめくため、不利に泣く馬がしばしば現れるレースでもあり波乱も珍しくない。

1.距離短縮が優勢

　過去10年で距離短縮組が複勝率29.8％なのに対し、前走も1200mだった馬は複勝率16.4％。洋芝で行われるため開幕序盤でもパワーが要求され、距離短縮組が幅を利かせやすい。今年は札幌開催だが、洋芝であることは同じなので傾向も同様と見る。

2.先行力はあるか

　過去10年で4角5番手以内の馬が8勝。また、過去10年に行われた札幌芝1200mの古馬オープン戦の成績を見ても、4角5番手以内の馬は連対率22.3％、4角7番手以下の馬は連対率6.4％。小回りコースなだけあって先行できるかどうかというのが好走のカギを握る。

3.前走凡走馬が巻き返す

　スプリント戦は比較的巻き返しが利きやすい条件ではあるが、このレースではそれが顕著。前走で10着以下に大敗した馬が過去10年で4勝していて、複勝率も20.3％ある。また、14・16年の2回は前走10着以下の馬が3着以内を独占した。

　シゲルピンクルビーは桜花賞で16着に敗れたが、マイルの距離に加え15番枠と厳しい条件だった。結果は参考外でよいだろう。今回は距離短縮に加え、斤量50kgと条件が大幅に良化。力のいる洋芝は問題なくこなせると見て、巻き返しを期待する。

　カレンモエは先行力が武器でここでも大崩れはないだろう。ここ2走目標になった分敗れており、今回もどこで抜け出すかがカギとなりそう。リンゴアメは血統的にも実績的にも洋芝替わりプラス。このメンバーならおそらく中団より後ろでの競馬になるので、スムーズに立ち回れればといったところ。

　ミッキーブリランテは数少ない距離短縮組で、阪急杯でレシステンシアの2着と実績も上位。小回りに対応できれば一発あっても驚けない。以下、洋芝替わりプラスで先行力も上位のビアンフェ、前走は揉まれてスムーズさを欠いたケープコッド、前走は不利があり参考外のロードアクア。

GIII函館SS。芝1200m戦。札幌開催の函館スプリントとなった。近走100台3連発しているのは2頭しかいない。◎ミッキーブリランテと○カレンモエ。前走値も同じなので平均値上の方を取った。3歳の軽量注意で▲シゲルピンクルビーと☆リンゴアメ。△までかなり差のないメンバーになった。

休養明けになるが気配は良好な16カレンモエが有力。短距離向きのスピード馬で54キロならチャンス。次位は11コントラチェックで札幌は相性が良く変わり身は十分。▲は14ビアンフェで積極策から逃げ切りは可能。