【上位拮抗】ヴァンドギャルドは精神面から安定感欠くも脚力十分。中間は心身共の充実示し前々走快勝の舞台なら勝ち負け。トリプルエースは前走8着は発馬で躓いた影響あり気配の良さ目立ち重賞2走目で改めて。サトノウィザードも動き素軽く末脚生きる展開なら出番も。ダイワキャグニーはマイルは久々も東京なら。シャドウディーヴァも地力あり、ロードマイウェイやカラテなどにも注意が必要。

【好タッグ】ヴァンドギャルドが理にかなってきた。2歳11月、東スポ杯を1分46秒6で3着、毎日杯3着歴もある好素材。3歳秋は自己条件に戻って3連勝、オープンへ再昇級を果たしたが、道中のコントロールが難しい。重賞では小さな不利を被ることも多く、微妙に勝機に乗り遅れる。ただ、もどかしい中でも昨年のGII・マイラーズCでは上り32秒7というオニ脚を披露、福永Jとのコンビで、富士Sで大外一気を完遂した。

　マイルCSは流れはスロー、外枠から工夫を凝らし捌いて行ったものの、レースの大勢は前残り。GIで0秒5差ならまずまずだろう。この中間、若干控え気味の調整だが、敏感質ながらも最終調教はいつものように芝追い切りとし、出走態勢は整えた。GIII、東京マイルなら、妙なアクシデントに巻き込まれなければ勝ち負け。

　トリプルエースとの差し比べが本線。2歳時は小倉2歳S2着、デイリー杯2歳Sは4着。3歳春はファルコンS4着、アーリントンC5着歴もあり、一つ年下だがキャリアは相似。こちらも転機は3歳秋、三走前の中京7F・1分20秒5の大外一気を決め、サンタクロースHは1分32秒6(上りは33秒7)。懸案の高速決着をアッサリとクリアして見せた。京都金杯はスローの大外。消化不良の8着に終わったものの、GIIIマイルの戦い方はつかめた。鞍上はルメールJ、前進はあっても後退は考えにくい。

　単穴はサトノインプレッサ。内から鋭くダービー4着--あの時の残像がなかなか頭から離れてくれず、中距離の差し馬と見立ててしまったが、重馬場の京都マイルのこぶし賞勝ち、毎日杯の強襲など振り返ると、実はパワー馬場仕様のマイラーというのが正解なのかもしれない。

　一角崩しがあればカラテ。牝系の大本はゴールデンサッシュ。勝ち鞍は不良馬場の東京マイル、前々走の中山マイルの勝ち時計も1分35秒6と平凡。単なる重巧者かと思っていたが、前走の中山戦の勝ち方はやけに鮮やか。ひょっとするかもと思い若潮賞を見ていたが、直線入り口で先頭、後続に3馬身の大関相撲。1分32秒9は前日のニューイヤーSより0秒3速く、実力の歩道はGIIIに接近。馬込みで折り合うか否か。

　一か八かの要素が強いが、キタサンブラックメモリアルを1分32秒8で駈けたトラインの一発。昨年の東京新聞杯2着馬シャドウディーヴァも、今回は腰のハマりがいい。

　東京での好走歴、左回りの好走歴がある馬を重視したいレース。今回上位人気になりそうな馬は軒並み条件を満たすが、もう一歩踏み込んで◎ダイワキャグニーを狙いたい。1600mがどうかだが今回は逃げ馬不在で先行タイプも少なく、人気馬は軒並み差し・追い込み系。土曜の東京芝は前残り色が強かったし、腹をくくった競馬ができる枠も魅力。

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【差し注意】混戦だが、この条件なら堅実に差を詰めてくる11シャドウディーヴァが狙えそう。13ヴァンドギャルドは好位差しの形が取れれば首位争いが期待できる。2サトノウィザードは立ち回り次第だが決め手発揮なら台頭可能。9サトノアーサーは安定感に欠けるが休み明け2戦目での一変に警戒しておく。16サトノインプレッサは距離短縮がプラスになりそうで一発に注意。10カラテは一気の相手強化だが、3連勝式の候補として少々マーク。

※2/1時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京芝1600mで行われるGIII戦。舞台となる東京芝1600mはスタートしてからの距離が十分にあるために各馬取りたい位置が取りやすく、最後の直線での脚比べになり紛れの少ないコースです。

　本命視しているのは、ヴァンドギャルドです。マイルでの決め手はこのメンバーなら頭一つ抜ける存在。前走はGI戦でも上位争いができており、GIII戦なら相手関係から信頼したい。

※1/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　5歳牝馬シャドウディーヴァに白羽の矢を立てた。3勝クラス勝ちは中山だが、重賞での3度の2着は全て東京。最適なのは伸び伸び走れる東京なのだろう。岩田康騎手を据えて勝負気配が漂う。ヴァンドギャルドはマイルCSでもよく伸びて6着。昨年秋の富士S勝ちが光る。

　カラテは連勝中。前走の強さには驚いた。ここでも怖い。サトノアーサーは適度に時計が掛かった方がいいタイプ。一雨来たり、水を含んだ馬場で怖さを増す。

※1/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近年は5歳以下の若い馬が優勢。「馬齢が6歳以上の馬」は2017年以降[0-0-0-24]と上位に食い込めていません。

　あとは臨戦過程も重要なポイント。「前走の条件が重賞以外、もしくは前走の出走頭数が15頭以下だった馬」は2017年以降[1-2-0-28]と苦戦していました。多頭数の重賞を経由してきた馬に注目すべきでしょう。

　なお「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において7着以内となった経験がない、かつ馬番が7から18番の馬」は2017年以降[0-0-1-24]。前年のビッグレースで善戦した馬と、内寄りの枠に入った馬が優勢です。

　枠順不問で強調できるのはヴァンドギャルド・サトノインプレッサあたり。あとはヴェロックス・シャドウディーヴァらも、枠順やオッズ次第では高く評価すべきだと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　安田記念へと続く古馬マイル路線の関東における開幕戦。一昨年の覇者インディチャンプはその後春秋マイルGI制覇まで上り詰め、18年の勝ち馬リスグラシューも後にGIを4勝するほどにまで成長するなど、冬場のGIII戦ながら先の出世にも繋がっていく重要な一戦だ。

1.中距離血統

　昨年の覇者プリモシーンはディープインパクト産駒で、2着のシャドウディーヴァはハーツクライ産駒。一昨年の覇者インディチャンプはステイゴールド産駒、18年の覇者リスグラシューはハーツクライ産駒、17年の覇者ブラックスピネルはタニノギムレット産駒、16年の覇者スマートレイアーはディープインパクト産駒と、中・長距離で活躍した馬の仔が活躍する傾向にある。

2.高齢馬は苦戦しがち

　過去10年の成績を年齢別にみてみると、最も良いのは4歳馬で複勝率31.6％。以下、5歳馬の27.5％、6歳馬の15.6％、7歳馬の7.1％と続く。特に7歳以上のベテランは苦戦しており、若い馬を中心視するのが良さそう。

3.前走右回りが優勢

　東京コースは左回りだが、過去10年で前走左回りだった馬は[0-1-0-26]で複勝率3.7％しかない。86年以降でみても、前走左回りだった馬は1勝しかしていない。出走数の偏り(過去10年、前走右回りは120頭で左回りは27頭)があるとはいえ、前走右回りは平均8.2番人気で平均7.9着なのに対して、前走左回りは平均7.7番人気で平均8.8着。前走右回りの馬の方が人気以上に走っている。

　シャドウディーヴァは昨年の本レース2着など、これまで東京の重賞で2着が3回。東京にコースが替わるのは明らかにプラスだ。昨年とは違ってエリザベス女王杯からの休み明けだが、調教では良い動きを見せていて力を出せる仕上がりにありそう。ここで待望の重賞初制覇を期待したい。

　ヴァンドギャルドは以前から良い馬だったが、昨秋の休養明けからまた一回りしっかりしてきた印象だ。昨年は飛び上がるようなスタートで6着。今年は雪辱を期待できるだろう。カテドラルはローテーションがどうかも、田辺騎手と手が合いそう。休み明けから動けるタイプで不気味な一頭。

　サトノインプレッサは距離短縮プラス。左回りで結果が出ていないが、昨年の日本ダービーの動きからしてこなせないわけではないだろう。以下、案外な成績が続くが血統的に距離短縮は合いそうなヴェロックス、素質が開花して勢いがあるカラテ、ローテーションが良いサトノウィザード。

【小波乱】ニシノデイジーは地力十分。ヴァンドギャルドは軌道に乗った。シャドウディーヴァはコースが替わり浮上する。

やはり今年も条件を兼ね備えているのは▲ヴァンドギャルド。ただ昨年同様、人気になりすぎるのは危ない感じもある。ならば唯一の牝馬で昨年2着の◎シャドウディーヴァに賭けてみる。指数も上位といえる。相手はまず4歳の関西馬で○トリプルエース。同距離コース持つディープ産駒☆トラインの一発。人気なければ△サトノインプレッサも拾う。

成長力という点から注目したいのが12トリプルエースだ。マイル適性は高く鞍上強化策で浮上する。次位は5トラインで他力本願だが末脚は強烈で大駆けの魅力はある。▲は13ヴァンドギャルドで富士Sの快勝から条件はベスト。