【出色の瞬発力】◎か〇か。上位二頭の印をどちらにするか少し迷ったが、2歳秋、瞬発力勝負な
ステルナティーアが上だろう。GIマイラー・
ステルヴィオの全妹、初陣の体重は446キロ。牝馬にでたぶんコンパクトになったが、適度に丸みがあり数字よりふっくら見せる。好気合、目つきもいい。発馬を決め、じんわりと中団待機。外からウカウカ引っ掛かっている馬などいたが、動じることなく直線入り口は外へ。
フォームが固まり馬なりのまま加速、内回りとの合流地点で
トップギアへ。ラスト3F・11秒5-10秒5-11秒3(33秒3)というレースラップに対し、自身のソレは32秒7。新潟の外回り--特にマイルは、ラスト2Fめに10秒台のラップがしばしば登場するが、10秒5というレースラップは出色。自身のラップは推定10秒4か10秒3か?ゴール前の加速力など見ると、最後の1Fも10秒8見当。1分36秒0という時計は一見平凡ながら、才能はGI馬の兄
ステルヴィオに負けず劣らず。馬体減りもなく、中間の調教も好タイムを連発。東京でも極上の切れを期待していい。
強敵は
コマンドライン。半兄
アルジャンナのデビュー時より50キロ以上も大きく、初陣は512キロで登場。2歳にしては腰回りの筋肉も充実しているが、ただ少し腰高。四肢の長さを思えば、あと20キロ近く体重が増えてもいいくらい。スタートとポジショニングはマズマズ、1000m通過は60秒8のスロー。直線入り口、痺れるような手応えで行く気満々。
しかし、後々のためには、ここは我慢。え?行かなくてもいいんですか?一瞬、馬も戸惑ったか。手綱を繰り出しても反応ひと息。直線半ばで一発ムチが入り、え?走るんですか?--再び前進気勢が現れ、不器用ながらも加速し始めると最後は流す余裕あり。ただ、上がりラップは推定11秒4-11秒4-11秒6(34秒4)。どこかで具体的数値として10秒台のラップが欲しかったが、今回はともかく、やっぱダービー候補は対抗以下には落とせない。
割って入れば
スタニングローズ。
新潟2歳Sは痛恨の出遅れ。前半1000mは60秒2のスロー、いつ仕掛けようか。ジリジリと気をもむ緩ペースだったが、腹を括って直線勝負。ラスト3Fめのレースラップは10秒8、通常のマイル戦よりワンテンポ速く勝負が動き始め、続く2Fのレースラップは11秒0-11秒8(3Fは33秒6)。非常に難解なレース構築となったが、自身の上がりは32秒9。ゴール前の差し脚は印象深い。
ウナギノボリも素材はOP。SS産駒の母は2勝。母の姉
サンアディユは
セントウルS、
アイビスSDなど重賞3勝、兄
ビックリシタナモー(父
タートルボウル)は5勝。6-7Fをベースに姉兄に活躍馬も多し。ただデビュー戦からブリンカーを装着。馬群で揉まれ、道中しきりに手が動いている。内目を通りなんとか距離ロスは防いだものの、直線今度は外に持ち出すまでひと手間。追撃態勢が整うと、11秒9-11秒6-12秒1(3Fは35秒6)というレースラップを、34秒8で急襲。1分22秒3も上質、1F延長も歓迎だろう。
連穴は
ロードリライアブルのレースキャリア。2000mを3戦、戦歴の少ない馬たちが、戸惑い舞い上がるようだと連下圏に浮上。