【父に似て】3歳馬
ラーゴムが再起動。2歳秋はアイビーS2着、GIII・京都2歳S2着とクラシックロードで良績を重ね、明け3歳2月は中京2000mが舞台の
きさらぎ賞を56キロで優勝。いざクラシックへと駒を進めたが、
皐月賞は13着、ダービーは12着。肝心なところで心身の
バランスが崩れてしまった。
オルフェーヴル産駒は、父に似て悩み多く気難しい。
しかし父の主戦も務めた池添Jのリードで、辛抱強く折り合いなど教え、
アンドロメダSはイン強襲に成功。心身ともに吹っ切れたのだろう。今週から自動計測となった栗東CW調教では、ラチすれすれの大外を回り馬なりで3F・36秒6-11秒4という好タイムをマークした。前述したように当コースに勝ち鞍もある。今の上昇振りなら2キロ増の56キロでも好勝負必至。
対抗は
ボッケリーニ、
アンドロメダSの再戦模様。全兄は
天皇賞(秋)、
宝塚記念を制した
ラブリーデイ。兄に似て弟も成長曲線は緩やか。初の重賞制覇はちょうど一年前の4歳暮れ、この
中日新聞杯だった。本年は様子を見ながらの調整が続き、レース数は4戦。前走の
アンドロメダSでようやく2着に連対したが、寒い季節が合うのだろう。動きにメリハリが生まれ、馬体に艶と張りが出てきた。
一角崩しがあれば
アドマイヤビルゴ。デビュー二戦目の
若葉Sで古馬重賞に匹敵する1分58秒6という快記録で駈けた英才。ただ馬体は430キロ前後、能力に肉体が追いつかない。足踏みも経験したが、二走前の
ケフェウスSは重馬場で2着、
カシオペアSは0秒1差の3着。中京コースに勝ち星があり、この中間ハードな調教も消化できた。
まとめて負かせば
キングオブコージ。破竹の勢いでGII・
目黒記念を快勝し、さあGIというところで長期休養入り。約一年振りとなった
オールカマーは、心身を確かめつつ外を回しながらも、一瞬伸び掛かる素振りは見せた。前走後は坂路で密に乗り込み、CWに切り替えてからの動きは前走とは一変。2000mは気持ち短いけれど、左回りはエンジンの吹き上がりもスムーズだ。
アンドロメダS3着の
プレシャスブルーも侮れない。平坦ローカルの追い込み馬というイメージが強く、不良馬場の
福島民報杯2着、
オクトーバーSは稍重2着。馬場や展開を選ぶ馬だがデキはいい。
レイエンダは去勢手術明け二戦目。
京成杯AHも見せ場を作ったが、ひと叩きして息の入りがかなり楽になってきた。