【三段跳び】
ワイドエンペラーがホップ、
ステップ、3勝クラスもジャンプ。初勝利は明け3歳3月の小倉。稍重馬場の芝2000mを2分2秒3、後続に0秒8差をつける楽勝を演じた。続く中京2200mの大
寒桜賞は3着、
京都新聞杯8着でクラシックは終了。自己条件から再出発を期し、三戦目の
金山特別はルメールJを背に快勝。馬場差2秒近い重馬場条件の下、走破時計は2分12秒6。ちなみに翌日の2勝クラスの
木曽川特別は良馬場で2分12秒4。記録的にもかなり上質なレース内容だったことがわかる。
昇級の
本栖湖特別は1000m通過は62秒4のスロー、典型的な瞬発力勝負。上がり3F・11秒3-11秒6-11秒8(34秒7)というレースラップに対し、自身のソレは33秒9。6番手からの外一気という位置取りから計ると、ラスト2Fは11秒前半のきれいな加速ラップをマークしている。約3か月振りの実戦になるが、1月16日から時計を出しはじめ、坂路時計を徐々に短縮。最終追い切りはDWで、長め6Fから外目八分どころを回し、82秒3-65秒3-36秒3-11秒4。青写真通りの仕上げができた。
強敵は
ハーツイストワール。昨年5月の
府中Sは1分59秒1の好タイムで現級2着。二走前の福島・
阿武隈Sは小回りに対応できず、終始外を回るだけの大味な競馬になってしまったが、
ウェルカムSは東京2000mの持ちタイムを1分59秒0に更新。0秒6差の2着とはいえ、勝者
ジャックドールは先週のOP・
白富士Sを1分57秒4でブッ
チギリ。単純に相手が強すぎた。東京コースは[2501]、2400mは[2101]。馬の体調に合わせ大事に使ってきたが、中間の調教など見るとまだ上がり目も期待できる。
もろさも抱えているが、才能なら
アルビージャ。スタートや
ギアチェンジにモタつき、跳びが大きく道悪にも苦戦したが、3歳4月の
新緑賞をレコ勝ち。6月の2000m戦は1分59秒4・上がり33秒9で勝ち上がり、ひょっとしたら
菊花賞でも面白いのではないかと温めてきた大器。
セントライト記念から発進という予定が狂ったせいだろうか。
ウェルカムSは出遅れ癖、ひっ掛かり癖が頭をもたげ11着に沈没。果たして一変があるか否か。デリケートなぶん三番手としたが、流れに乗り折り合えば当然ながら単も有望。
レティキュールも差はわずか。末脚を活かすためには折り合い第一。ひと癖あり、前走の
グレイトフルSは内にモタれたぶん、0秒2差・3着に伸び負けたが、左回りのほうが加速はスムーズ。鞍上も二度目、操縦や位置取りに微調整を施してくるだろう。
エドノフェリーチェも
迎春Sは出遅れ、一気の大マクりは不発に終わったが、成績は高値安定。54キロなら首位に肉薄。まだコレといった記録的な特色はないが、
レイオブウォーターもデキはいい。