【大きく丈夫になって帰ってきた】成長期間を設け、
ハイアムズビーチが腰も体幅も一回り大きくなって帰ってきた。祖母は白毛の祖
シラユキヒメ、
母ユキチャンは交流重賞の関東オークス、クイーン賞、
TCK女王盃を含め計5勝。近親に
桜花賞馬
ソダシ、先週の
シルクロードSを完勝した
メイケイエールなどの名が連なる、今もっとも注目を集める活力もある白毛一族。ノーザンF空港の育成段階から活気ある走りが評判になっていたが、新馬戦は少し身体に脂肪が残っているかな?。
ただ、この一族にしては仕草は温厚なほう。前半1000mは58秒1のミドルペースで展開。少し置かれ気味になり、直線を向きフォームが定まるまで慎重に間合いをはかったが、追い上げ態勢に入りゴールが近づくにつれ脚の回転速度が上がり、11秒6-11秒9-12秒2(3Fは35秒7)というレースの上がりに対し、自身のソレは35秒0。1分22秒2という走破時計も、2歳6月としては上出来だろう。
アスター賞は1F延長、ト
リッキーな中山マイル。前半1000m通過は62秒5の緩ペースにおっかなびっくり。一瞬引っ掛かりそうになったぶん、微妙に末が甘くなったが、中山の急坂をラスト3F・11秒4-11秒2-11秒1(33秒7)という、勝ち馬と同数値の加速ラップをマークした。体質を慮り前走までは負荷の軽いPコースで追われてきたが、今回から南DWへと加重を一段上げ、上がり1F・11秒6を連発するなど、数字通り体力アップがなった。
第一本線は
ウェストファリア。デビュー時378キロだった体重が前走は402キロに成長。相変わらずスタートに課題を残すものの、煽って引っ掛かり気味でも馬込みでなんとか我慢。フォームを整え鋭い伸びで外強襲を決めた。前半のペースが遅く時計は1分23秒8止まりだったが、二走前のタイムは1分21秒9。
割って入れば
シークルーズ。阪神JFはキャリア一戦、12着とハネ返されたが、初陣の上がりは推定11秒5-11秒0-11秒3(3Fは33秒8)。父は
モーリス、体型的に1F短縮も好材料。自己条件で巻き返し。
行き切れば
マコトダイトウレン。ちょっとした癖馬、ハナを切れないと万両賞のようにズルズルになってしまうが、先手さえ奪えば二走前は1分21秒9。後続に0秒6差と圧倒した。
モツれた展開になれば、当コース1着歴のある
ファロロジー、連れて
グランデレジーナのひと差し。連穴は
トップキャスト、父は
ダイワメジャー、距離短縮に新味大。