【実はマイラーだった】
サトノダムゼルがマイル路線で新境地を切り開く。明け3歳デビュー、1800mを3連勝。13着に惨敗は喫したが
秋華賞に駒を進めた。4歳夏の
新潟記念は5着と見せ場を作り、
ディセンバーS2着。5歳秋は
府中牝馬S5着など、9-10Fを軸に頑張ってきた。しかし前進気勢は高いが、この距離だと最後の1Fでいつも微妙に末が甘くなる。ひょっとしてマイラー? ――引退もちらつく6歳牝馬だが、1F短縮に新味十分。ちなみに前走の
府中牝馬Sは、好位を追走、マイル通過は1分33秒6だった。前走後の南DWの調教では上がり11秒台を幾度もマーク、身のこなしと動きは出色。本命に置いたからには、まず最初は単複といきたい。
58キロのぶん次位に置いたが、対抗は中山マイルの重賞有段者
カラテ。一昨年暮れの2勝クラス圧勝を契機に、1月の若潮Sを1分32秒9で駆け、GIII・
東京新聞杯を奪取、懸案の時計勝負にもある程度対応できるようになった。爪に持病があり
安田記念は13着に終わったが、
関屋記念2着、
京成杯AHは0秒2差。12-1月期に調子を上げる冬季稼働型、いま肌艶もいい。三番手は
タイムトゥヘヴンの巻き返し。中山2000mのGIII・
京成杯2着歴もあるが、母は切れ者で知られた
桜花賞馬。ニュージーランドT2着や
富士S3着を見ると、ベースとなる距離はマイルだろう。
キャピタルSは腰などに疲れもたまっていたか。発馬でダッシュがつかず、伸びひと息。中間どれだけ活気が戻っているかが鍵になるが、リステッドレースなら力量は互角。惑星は
リレーションシップ。7Fで3勝、Hレベルの持ち時計もあるが、上がりラップなど見ると1F延長には十分耐えうる。中間の追い切り圧巻、1F・10秒9も出た。展開に左右されるが、一瞬の脚なら
キャピタルS2着の
トライン。
グランデマーレは阪神マイルに1分32秒4の快勝歴あり。折り合えば一発がある。