【兄と同じくらいの傑物】
ホウオウルーレットは3歳世代を代表する、中距離ダートホース。半兄
オメガパフュームは東京大賞典を4連覇した傑物。父が
スウェプトオーヴァーボードから
ロージズインメイに代わり、毛色は芦毛から鹿毛に変化したが、才能はほぼ同じ扱いでいい。デビュー戦は1000m通過・63秒9はスロー。しかし、後半1000mはすべて12秒台、上り3Fは12秒4-12秒1-12秒6を馬なり。つかまっているだけで後続に1秒1差、時計は1分53秒4。翌日の古馬2勝クラスと、わずか0秒3という快時計を悠々と叩き出した。
黒竹賞も前半1000m通過は64秒3の超スロー。走破タイムは1分54秒3に落としてしまったが、年明けのパサパサの乾燥馬場で上りは37秒4。2着に1秒の大差をつけた。調教の負荷もじんわりアップ、徐々に無駄肉をそぎ落としている。
ただ、
デリカダの資質も堂々のOP。祖
母ラピッドオレンジは
TCK女王盃勝ち。
クロフネ産駒の母は1700-1800ダートで3勝。10月の阪神1800ダートで新馬勝ち。二戦目の1勝クラスは、良馬場条件下・1000m通過62秒8というよどみのない平均ペースを踏み、最速の上りで好位差し。1分53秒6は古馬2勝クラスの水準を0秒5上回る好内容だった。一週前の坂路は51秒9-37秒4-12秒2。ゲートを通し、17日のCWの上りは11秒0。少し間隔はあいたが、仕上がりは万全。
ノットゥルノも、ダート転向初戦が1分53秒7。Hペースを踏み、フォームなど矯正しながら前走1分53秒3で完勝した。
オディロン、
ジャスパーグレイトは、ダートではまだ底が割れていない。