【超新星】パラレルヴィジョンは、父キズナに姿形も才能もウリ二つ。

　マクフィ産の母は1200-1800mで4勝。母の弟メートルダールは中日新聞杯など6勝。明け3歳4月という遅いデビューになったが、初陣前の調教ではGI馬アカイトリノムスメと互角併入を果たしていた。いざ実戦でも、経験馬相手に前半1000mは59秒1という縦長のHペースを急かせることなく中団待機。上り3Fのレースラップは12秒4-12秒4-12秒2(37秒0)、対する自身のソレは35秒8。パワフルな加速ラップで2着を2馬身半差と突き離し、2分0秒8で初陣を突破。二戦目は一転高速決着の東京の10F。1000m通過は58秒0という、能力を見極めやすい平均ペースで進んだが、マイル通過は1分34秒5-1800m通過は1分46秒0。上り3F・11秒6-11秒5-12秒0(35秒1)というレースラップを1秒6上回る33秒5で楽々外一気。キャリア二戦ながら性格は大人びており、キズナ産駒らしくグリップ力は確か。輸送も重馬場も距離延長もGIIの壁も一気にクリアできる、超新星の登場を目視したい。

　プラダリアとの叩き合いが本線。重馬場の阪神2400mを後続に1秒1差で初勝利を挙げ、返す刀で青葉賞奪取。随所に緩く完成途上の造りでも、レコード決着となったダービーを5着に奮闘。まだ目いっぱいの調教負荷はかけてはいないが、ダービー時よりは着実にステップアップを果たしている。

　三番手はボルドグフーシュの決め手。1勝クラスのゆきやなぎ賞を上り33秒3で直線一気を決め、ダービー出走権をかけて挑んだ京都新聞杯は、最速の上りは繰り出したものの追い込み届かずの3着。春のクラシックは幕を閉じたが、自己条件の一宮特別はステイヤーとしての適性を勝ち星という形で改めて提示。1000m通過は60秒4のスロー、最後方近くをソロりゝ。前走でHラップを経験した効果か、後半1000mの加速は滑らか。直線入り口では大外先頭、最速の上りを繰り出し2着を2馬身突き放す楽勝だった。ちなみに2000m通過・1分59秒4は、同日の高山S(3勝クラス)より0秒3速く、2分11秒6という記録も重賞アタックへの礎になる。

　ヴェローナシチーも、まだギアの入りがスムーズとはいかない中、京都新聞杯は0秒1差の2着。「残念クラシック」とも称され出世レースとしても知られる白百合S2着、秋の飛躍が期待される一頭です。京都新聞杯を2分9秒5のレコードで制したアスクワイルドモアも、もちろん上位争い。まだ線の細さが残る状態で、ジャスティンパレスはダービーは一桁着順の9着。10キロ以上の増量がかなえば面白い。

　例年の相場だとダービー掲示板組がここへ来たら鉄板に近い。ただ、◎プラダリアは皐月賞不出走でどのくらい強いのかがまだ正直分からないところ。それでも前売り2番人気ならここから入る価値はある。△パラレルヴィジョンが強かったら諦めるという前提で、○以下も上のクラスでの好走歴を重視した。

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【上位拮抗】青葉賞の勝ち馬14プラダリア。関西馬ということで、当然厳しいローテーションでその後に挑んだダービーだったが、5着なら能力はしっかり示した形。鉄砲実績もあるしここは実績を信頼。16アスクワイルドモアも京都新聞杯を勝った重賞ウイナー。そのときの時計が超優秀だが、今回の馬場はその時とは異質なモノ。そういう点で◎〇の順列を付けたが力は差はない。11パラレルヴィジョンはキャリアが浅く、条件としては不利だが、同じような形だった先週サリエラが走ったこともあり軽視はできない。

※9/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中京芝2200mで行われる菊花賞トライアルの3歳馬限定のG2戦。このコースはスタート直後が登坂になっており、最初のコーナーまでの距離が長く各馬取りたい位置が取りやすいのでスローで流れやすく瞬発力勝負になりやすいので注意です。本命は、プラダリアです。ダービー5着馬で前が崩れる展開になりましたが、好位からしぶとい走りができました。一線級メンバー相手にこれだけのパフォーマンスができているのでトライアル戦のここは相手関係から信頼します。中間の追い切りでは積極的に併せられて動きの良さを見せていますから楽しみです。このレースは相手選びが難しいレース。追い切りの動きから仕上がりのいい子を積極的に狙いたいと思います。

※9/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　アスクワイルドモアは今回と同コース、同距離で行われた京都新聞杯をレコード快勝。ダービーは歯が立たなかったが、ここは主役。いい切れ味を繰り出す。ジュンブロッサムは新潟の前走が強かった。もっと距離があっても良さそうで今回は楽しみ。プラダリアの青葉賞Vも強い競馬。間隔を空けてリフレッシュした点も高評価。ビーアストニッシドは皐月賞、ダービーではハナを切れなかったが、ここは主張するか。

※9/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください

　年明け以降の戦績を素直に評価したい一戦。「“同年、かつJRA、かつオープンクラスのレース”において3着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-1-20]と苦戦していました。

　また「前走の着順が5着以下だった馬」は2017年以降[0-1-1-22]。大敗直後の馬も過信禁物と見るべきでしょう。

　なお「前走のコースがJRA、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下だった馬」は2017年以降[2-2-0-27]といまひとつ。3着以内となった4頭は、いずれも“同年、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において2着以内となった経験があった馬です。

　今年のメンバー構成なら、ヴェローナシチー・サトノヘリオス・ボルドグフーシュあたりを重視すべきだと思います。

　※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　菊花賞トライアルで、3着までには優先出走権が与えられる。世代の上位層の始動戦として定着していたレースだが、路線が分散し菊花賞を目指さない有力馬も増えてきたことで、今年は皐月賞あるいは日本ダービーで掲示板に載った馬のエントリーが1頭だけとなった。

1.キャリア数に注目

　過去10回で、それまでのキャリアが7戦以下だった馬は[9-7-9-51]で複勝率32.9％なのに対し、キャリア8戦以上だった馬は[1-3-1-58]で複勝率8.0％しかない。

2.乗り替わりは苦戦

　過去10回で、前走と同騎手だった馬は[8-5-9-50]で複勝率30.6％なのに対し、前走からの乗り替わりとなる馬は[2-5-1-59]で複勝率11.9％。継続騎乗の馬を中心に考えるのが良さそう。

3.追って味があるか

　コース改修以降に行われた中京芝2200mの3歳限定特別戦18レースに関して、逃げ切り勝ちは2例のみ。対して、1位の上がりをマークした馬は[10-5-2-3]で複勝率85.0％と抜群の成績。同コースは最後の直線での末脚比べになるケースが多く、先行力より末脚を重視したい。

　パラレルヴィジョンは無傷2連勝中のキズナ産駒。いずれも最速の上がりを発揮し後続を引き離す内容で、底を見せていない。今回は約3か月ぶりの休み明けで重賞初挑戦、かつ初の輸送と条件が甘くないが、末脚比べになりやすいコース設定やC.ルメール騎手の継続騎乗はプラス材料であり、3連勝のチャンスは十分にあると見た。

　ヴェローナシチーは戦績が示す通り相手なりに走るタイプ。乗り替わりのデータには合わないが、ここも大崩れは考えづらい。ボルドグフーシュも乗り替わりのデータに合わないが、ポテンシャルはここに入れば上位の存在で、勝ち負けの有力候補だ。

　アスクワイルドモアは一息入って仕上がりがどうか。調教の動きからしても、今回は良化途上に思える。以下、コース設定どうかも実績上位のプラダリア、距離延長はプラスのジュンブロッサム、青葉賞は不発も爆発力があるレヴァンジル。

【波乱含み】混戦模様で、馬券的にもかなり面白い一戦。本命は05ヴェローナシチーで、この相手でも地力は見劣らないはずだ。まだ成長の余地もあるはずで、距離はまったく問題ナシ。条件適性の高さからも推せる1頭である。相手は、14プラダリアと02ボルドグフーシュの2頭を上位に評価。ここは手広く、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】サトノヘリオスは折り合ってきっちり抜け出す。成長しているビーアストニッシド。アスクワイルドモアは体調がアップ。

GII神戸新聞杯。芝2200m戦。やはり前走ダービー組は重視したいレース。筆頭◎プラダリアは平均値低いのが気になるが馬券圏内キープならば可能だろう。同距離コース高い○アスクワイルドモアと☆ヴェローナシチーも候補。驚いたのは▲パラレルヴィジョンの2戦目が104だったこと。上位とも勝負できると評価する。ほかにも前走ダービーから△ジャスティンパレス。さらに△ボルドグフーシュ。

潜在能力は極めて高い11パラレルヴィジョンを推す。心身ともに充実してきた現状からチャンスは十分。次位は14プラダリアで青葉賞を制覇した能力から左回りは末脚が生きる。▲は2ボルドグフーシュで長丁場向きで成長力も見込める。