【仕切り直し】
ジェラルディーナが再飛躍。
母ジェンティルドンナはGI7勝、しかし娘は、性格が紙のようにメラメラ燃えやすい。3歳春はいつも汗びっしょり、
エルフィンS10着で牝馬クラシックは終了となったが、7月の
マカオJCトロフィーは、1000m通過は58秒6-マイル通過・1分33秒7という澱みのない流れの上に立ち1分45秒3、2着に2馬身半差をつける楽勝。
続く
筑後川特別は後半5Fはすべて11秒台、上り3F・11秒6-11秒5-11秒1(34秒2)というレースラップに対し、自身のソレは33秒1。
西宮Sも同じく後半5Fはすべて11秒台。レースの上りを0秒9上回る33秒3の末脚を叩き出した。
チャレンジCは内回り2000m。スローペースの上り勝負には慣れているが、牡馬相手のOPとなると数字以上にプレッシャーはきつい。内に押し込められ消化不良の4着に敗れたが、1F延長の2200mなど新たな課題が加わったとしても、なんとしてもの覚悟は示してくる。
対抗の
オークス馬
ユーバーレーベンも思いは同じ。
秋華賞は13着に沈没したが、JCは6着。道中11秒台がズラリと並ぶ、決着タイム以上にタフな流れに耐え
オークス馬の力は示した。悩みの種だった腹痛癖がウソのように消え、追い切りの動きは目を見張る。
単穴は
レッドジェネシス。
京都新聞杯を2分11秒2という好タイムで勝ちダービーに参戦。まだ成長途上ゆえ、道中はポツリ後方。注文相撲を選ぶしかなかったが、11着。
神戸新聞杯は道悪適性に勝る相手に半馬身差競り負けたものの、迷い少ないレース運びでスタミナと
パワーを再確認。ただ不良馬場を走った疲れは予想以上に大きく、
菊花賞は脚を突っ張り進もうとしない。4角手前で圏外となってしまったが、造り直しをはかり入念な調整のかいあって、持ち前の闘志とパワフルさが戻ってきた。
惑星は4歳牝馬
マリアエレーナ。近親に
ワグネリアンの名も連なる良族。若干腰が甘くワンターンもしくは左回りに比重の高い馬だが、小倉の
高千穂特別では右回り・小回りにも対応。1分58秒9・上り34秒2で好位差しを決めた。新潟牝馬Sはうっ憤を払うかのような豪快な一気差し。
愛知杯も直線外にフラついたぶん、内の馬を見失い2着に敗れたが、重賞到達まであと一歩のところに接近している。
サンレイポケットは天皇賞秋4着、JC4着。ひと息入ったが、内回りの2200mでも、大きく崩れることは考えにくい。
ラーゴムは、
中日新聞杯は終始外を回され、まったく脚がたまらなかった。気配落ちはない。道中馬群に潜り込み折り合いさえつけば一変があっていい。
マカヒキもGIIなら。雪残りの少し時計のかかる馬場になれば、
京都大賞典の再現があるかもしれない。