【混戦】メイショウハリオは帝王賞覇者で動きにも迫力出る。東京マイルにも実績あり激しい展開も予想され差し切りを期待する。レモンポップは千四ベストも脚力はGI級でスムーズに立ち回れば勝機あり。ソリストサンダーも条件得意で衰えもなくリズムよく運べれば出番まで。シャールズスパイトは馬場適性示せれば好勝負。ドライスタウトもパワーアップうかがえ、レッドルゼルやヘリオスなども侮れない。

【切れ味痛快】ドライスタウトは戸崎Jとのコンビで[3-1-0-1]。2歳時から才能を高く評価しており、寄り添うようにしてレース構築や脚力強化を調教でも密に教え込んできた。紐解けば出だしの新馬戦の1分11秒2という時計は、同日の古馬2勝クラスと0秒5差。二戦目のオキザリス賞は後続に5馬身差、1分23秒4は今度は同日の古馬2勝クラスを1秒1上回っていた。2歳秋にすでに天性のスピード数値を見せつけていたが、なるほど兄ヨハン(父ヨハネスブルグ)は1400-1700ダートで中央4勝、現5歳の兄ノーリス(父アジアエクスプレス)は1200-1400ダートで3勝。ややスプリント色の濃い血統だが、全日本2歳優駿を楽勝しマイルにも目途を立てた。

　1870mの兵庫CSは落馬寸前の出遅れ、そして右回り。バランスを崩し半年の休養を余儀なくされたが、復帰戦の霜月Sを悠々の快勝。すばるSは、レース映像で繰り返し流されているように、2着惜敗は勝ち馬の外からの厳しいマークにあい、直線外に持ち出すロスに尽きる。

　本年二戦目にフェブラリーS出走を目標に掲げ、体調整備とマイル騎乗の展望を描いてきた。二週にわたり戸崎Jが栗東へ出向く熱の入れよう。本馬には何故か常に辛口だった鞍上も、口ぶりが少し柔らかくなってきた。

　強敵はレモンポップ。戦績は10戦7勝、東京は[7-1-0-0]。前走の根岸S・1分22秒5という走破タイムとラップ構成は、良馬場条件では破格といっていい。正直まだ腰が高く後肢の踏み込みが浅く小さい。現状スピード色のほうが勝っているけれど、1F延長で決してパタリと止まるほどヤワではない。中二週になるが、それより間隔の短かった武蔵野Sでハナ差2着に踏ん張る体力もあった。先行してキュートに乗る坂井瑠Jとも手があっているなぁ。今年のフェブラリーのメンバーは、やはり手薄。

　三番手には南関東のスピーディキックを抜擢。JRA勢との交流重賞ではたまたまもあったか。関東オークスなど結果が出せなかったが、戸塚記念、ロジータ記念、そして東京シンデレラマイルを大楽勝。ラップや時計でキチンと証明し切れないもどかしさはあるが、勝負どころの反応と威圧力は怪物的な凄みさえ感じる。

　惑星はテイエムサウスダン。前走も調教は動いたが、パドックでの歩様や身のこなしが前年2着時とは違いまったくバラバラ。まず精神面に問題ありと、ブリンカー着用をルメールJが進言したが、最終追い切りにかけつけ三頭併せの真ん中を力強く登坂。これならというフットワークを確認できた。

　メイショウハリオは帝王賞で頂上奪取も経験。追う立場から追われる身となり、JBCクラシック5着、東京大賞典は3着に終わったが、実力の在処は随所に示している。左回りはモタれ癖があり加速は微妙でも、底力は侮れず連下圏には注意が必要。

　シャールズスパイトは、人気薄とはいえ安田記念やマイルCSより格式も高いBCマイルを根気よく2着に追い込んできた。日本到着後の情報が乏しく、ゲート再審査を受けるなど発馬に不安を残すが、北米馬にとってこうしたハードローテは日常茶飯事。鞍上はモレイラJ、日本の競馬場はインプットされている。

　連穴にはケンシンコウがお出まし。

　※平場レースの予想は2月いっぱいで終了させていただきます。

　フェブラリーSは既にGI・JpnIで何回も連対しているような格上組と、根岸Sや東海SのようにGII・GIIIから上ってくる馬とが対決する構図になることが多い。個人的には前者のほうが好みで、中距離がベターな馬でも能力の差で東京ダート1600mをこなしてしまうことも多い。

　今年でいうと○メイショウハリオがそれに近いニュアンスだが、中距離で天下を取ったというほどの実績ではなく、古馬オープンで1600m以下を走るのが初めて。勝ち切ってもおかしくはないと思うが、○にとどめた。

　一方、根岸Sや東海Sから来る馬は「勝ってきた馬は積極的に買える、前走2、3着馬はぎりぎりチャンスあり」という傾向が近年はっきりしており、両レースで4着以下だった馬は過去10年[0-0-0-43]。上位人気になった馬はほとんどいないのだが、それにしても全滅は極端だ。

　今年は根岸Sを勝ってきた◎レモンポップが唯一この組で買える馬。距離に多少の不安はあっても、3着以内は外さないと見て点数を絞った3連複で狙う。

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【差し注意】7レモンポップは前走快勝のスピード魅力で、距離延長でもメンバー的にチャンス大。4ドライスタウトは好位付けの形が取れそうで、コース替わりも含めて首位争いが狙える。13スピーディキックは条件的に微妙でも、差し脚がいきれば首位争いに加わりそう。2シャールズスパイトはスピード勝負の流れに乗れるとみて連下の筆頭にマークする。9ショウナンナデシコは距離短縮がプラス材料で先行粘り込みに少々警戒。6メイショウハリオは距離短縮でも決め手がいきれば上位まで。

※2/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京ダート1600mで行われる今年最初のGIレース。このコースは、芝スタートで、スタートしてから緩やかなカーブがある少し特殊なコースだけにこのコース適性が高い子は積極的に狙っていいでしょう。最後は坂になっているのでそこを駆け上がるパワーのある子から買いたいです。

　本命視しているのは、メイショウハリオです。終いは堅実な決め手をもっている子。大井2000メートルの帝王賞を含め重賞3勝の実績からここは期待したい。人気上位馬がレースを引っ張る形になりますからやや前が流れ、差し展開になると予想します。追いきりでは実戦を意識し、好タイムをマーク。仕上がりのよさにも期待します。

※2/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　メイショウハリオに白羽の矢を立てた。東京マイルでは3勝クラス勝ちがある。最近は地方競馬場での活躍が目を引くが、決して中央のスピード勝負が合わないわけではない。中団からいい決め手を繰り出す。

　レモンポップはマイルへの延長、間隔が詰まる点が課題となるが、前走で見せたパワーはさすがというもの。あっさり勝ち切ってもおかしくない。3番手はレッドルゼル。マイルがやや長いのは百も承知だが、展開次第で克服できそうな感じもある。ドライスタウトも勝てるだけのポテンシャルがある。

※2/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　コース適性を重視したいレース。「“JRA、かつ左回り、かつ1900m未満、かつ重賞のレース”において1着となった経験がない馬」は2018年以降[0-1-1-32]とあまり上位に食い込めていません。

　また「父がミスタープロスペクター系以外の種牡馬、かつ“JRA、かつ2000m未満、かつGIのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-0-37]と3着以内なし。ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒と、JRAのビッグレースで好走したことがある馬を高く評価したいところです。

　さらに「出走数が21戦以上、かつ“東京、かつ今回と同じ距離、かつGIのレース”において5着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-1-0-27]。キャリア21戦以上で馬券に絡んだ馬の大半は、前年以前のフェブラリーSや東京芝1600mのGIで善戦したことのある馬でした。

　これらの傾向から強調できるのは、ソリストサンダー・テイエムサウスダン・レッドルゼル・レモンポップあたり。人気の中心となりそうなレモンポップはもちろん、他の3頭も連軸候補としてオッズを注視するべきでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　JRAでは年明け初となるGI競走。以前は中距離路線のトップクラスが参戦することもしばしばあったが、20年から同月にサウジCデーが開催されるようになり、一線級がそちらを目指すケースも増えたこともあって、マイル以下に適性を持つ馬によるスピード勝負の傾向が強まっている。

1.コース実績のある馬

　芝スタートでワンターンのマイル戦という条件はJRAではこのコースだけであり、適性が要求される。このレースに関しても、ゴールドドリーム、インカンテーション、ノンコノユメ、ベストウォーリア、コパノリッキー、カフェファラオなどコース巧者が幅を利かせている。

2.巻き返しがあるとすれば距離短縮組

　過去10回、前走6着以下から巻き返して3着以内に好走した馬は9頭いるが、全て前走から距離短縮の馬だった。前走凡走馬に限らずとも、距離短縮となる馬は[7-8-6-62]で複勝率25.3％と上々の成績。

3.キャリア数に注目

　GIに昇格した1997年以降の勝ち馬延べ26頭はいずれも6歳以下だった。またキャリア数を見ても、26頭中20頭はキャリア20戦以下だった。ダート路線は実績を積んだベテランの存在感も大きく、このレースでも2.3着に台頭してくることはしばしばあるが、勝ち切るのはキャリア数の少ない馬が多い。

　メイショウハリオは昨年の帝王賞を優勝するなど中距離路線で幅を利かせているが、過去には1400mにも勝ち鞍があるように、距離の融通は利くタイプ。現時点でコース巧者とまでは言えないにせよ東京ダートマイルにも勝ち鞍があり、今回の条件替わりでも走ってきそうだ。

　レモンポップは今年のメンバーならGIでもいきなり通用してきそう。ただ、脚質的に目標になる公算が高く、勝ち切るには展開の助けも必要か。ケンシンコウは好走条件に合わないが、府中はいかにも合っており、いつか一発があるはず。それが今回の可能性も少なからずある。

　ショウナンナデシコは距離短縮で見直せる。府中の実績はないがこなせるはずだ。以下、揉まれたくないので外枠が欲しいドライスタウト、福永騎手で見直せるオーヴェルニュ、末脚上位のタガノビューティー。

【小波乱】メイショウハリオは力量上位。追い比べでケンシンコウが肉薄。ドライスタウトは伸び盛り。

GIフェブラリーS。ダート1600m戦。平均値トップは○レモンポップ。前走は圧倒の121出ている。しかしこの距離になると112という甘さはあるのかも。狙うならば昨年の同距離コース115持つ◎テイエムサウスダンの一発。4歳で数値伸び散る▲ドライスタウト。さらにデキは良さそうな☆レッドルゼル。

根岸Sを快勝して勢いに乗る7レモンポップを推す。東京は7勝連対率はパーフェクト。マイル実績もありチャンス。次位は全日本2歳優駿の覇者で素質は高い4ドライスタウトが有力。決め脚は威力があり僅差。▲は6メイショウハリオで決め脚は鋭く侮れない。