【上位拮抗】プレサージュリフトは直前の動きも鋭く夏負けの影響は見受けられない。左回りで崩れなく追走スムーズなら好勝負必至。ディヴィーナはヴィクトリアMでも0秒2差と地力強化顕著で流れに乗って運べれば。ルージュエヴァイユはエプソムC2着の内容なら勝機まで。ルージュスティリアもポテンシャル上位でリズムひとつ。コスタボニータも安定感魅力で、シンリョクカやストーリアなどにも注意が必要。

【平静を祈る】自分自身との戦いがまず第一になるが、能力ならストーリア。3歳3月からポンポンと3連勝を遂げ、いざ秋華賞へ参戦。しかし肝心のGIでパドックで汗まみれ。出遅れを喫しスタミナを失くし8着に沈んでしまった。自己条件に戻っても、好走した次走、またもや胸前が汗で真っ白。だが中山牝馬Sは2着。牡馬混合のGII・中山記念より決着タイムは速く、スルーセブンシーズの凱旋門賞遠征の起点ともなった。福島牝馬SとマーメイドSはテンションが高め、結果伸びひと息。しかし前日入厩の関越Sは馬体に磨耗もなく最速の上りで力でねじ伏せてみせた。平静な気持ちを保ちさえすれば、牝馬限定GIIなら決め手と力量は通用。

　対抗はルージュエヴァイユ。東京9Fを32秒9という上りを使える切れ者。ただ若馬時代は早めに動かして行くとスタミナが切れる。三走前の愛知杯は重馬場に戸惑い、二走前のメイSは馬込みで動けず苦し紛れに寄せて行ったインで前が塞がる不利を被った。しかし、エプソムCは馬場は稍重、枠は大外17番。腹を括って1000m通過・58秒3という澱みのない流れを二番手につけ、あわやの見せ場を作り2着に踏ん張った。4歳秋を迎え馬体の増減の不安もなくなり、良馬場なら1分44秒台半ばの勝負にも飛び込んでいける。

　単穴はシンリョクカ。阪神JF2着、桜花賞6着、オークス5着。古馬GIIに混じっても素質は遜色ない。跳びはダイナミック、明らかに大箱の東京9F向き。秋華賞から府中牝馬S参戦は、適性を見込んでいるからこそだろう。1F延長が微妙だが、ディヴィーナはヴィクトリアマイルを最速の上りで4着に突入、中京記念2着、関屋記念も2着。左回りマイルならGIでも通用するサウスポーです。プレサージュリフトは東京コースは[2011]。東京新聞杯は1分31秒9という好タイムで3着に食い込んだが、ただしこちらもルメールJを以てしても引っ掛からないよう操縦に四苦八苦。9Fは折り合いが鍵になるかもしれない。ルージュスティリアは川田Jが連続騎乗。中京記念の上りは最速、矯正部分は頭に入っている。

　過去10年の府中牝馬Sを見ると、前走GI組が[0-1-3-14]と意外に強くない。前走重賞組全体だと[5-8-9-77]だが、回収率は単33%・複55%。馬券に絡んだ22頭のうち17頭は5番人気以内なので、いまひとつ妙味はない。

　一方で前走オープン特別組は[3-1-0-9]で、馬券に絡んだ4頭は1、3、7、11番人気。前走準オープン組は[2-0-1-19]と複勝率は低いが馬券に絡んだ3頭は5、7、12番人気で来たときの破壊力はある。後者は今年不在だが、前走クラスが下の組を狙う価値はありそうだ。

　今回の出走13頭のうち、11頭までは前走が重賞。オープン特別組2頭のうちエリカヴィータは近況からかなり厳しいと思うので、◎ストーリアから入る。

　当時52キロと軽めのハンデではあったが中山牝馬S2着と重賞好走歴もあるし、距離は1800mがベスト。十分期待できると思う。

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【差し注意】混戦の組み合わせなら、昨年が僅差3着だった9アンドヴァラナウトを中間の状態を含めて中心視。3ルージュスティリアは距離延長でも相手なりに動けるとみて対抗に据える。5ルージュエヴァイユは今回の顔ぶれでも立ち回り次第で上位争いに加わりそう。6プレサージュリフトは長休明けでも乗り込み順調で、瞬発力がいきれば首位争いに加われる。堅実に差を詰めてくる7ディヴィーナにも要マーク。4ストーリアは相手強化でも前走の差し脚を再現できれば上位まで。

※10/9時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京芝1800mで行われる牝馬限定のGII戦。本命視しているのは、シンリョクカです。勝ちきれてはいないものの毎度重賞で差のない競馬ができている子。初めての古馬相手にはなりますが斤量差がある点が魅力ですし、決め手が生きる舞台のここは楽しみです。

※10/9時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　春はヴィクトリアマイル4着だったディヴィーナ。その後も牡馬相手の重賞で連続2着。勝ち星は中京に集中しているが東京向きの遺伝子は母から受け継いでいるはず。ここで本領。ルージュエヴァイユも東京が最も合う爆発力がある。プレサージュリフトは間隔が空いたが、こちらも東京向き。ルージュスティリアの前走は4角手前でつまずく不利。巻き返しは大いに可能。

※10/9時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　実績馬が優勢。「“前年以降の、JRAの、2000m未満の、重賞のレース”において2着以内となった経験がない馬」は2016年以降[1-1-1-42]で、3着内率が6.7％にとどまっています。なお、3着以内となった3頭のうち2頭は、いずれも前走の着順が1着、かつ前走の距離が今回と同じ距離でした。

　また「前走の着順が10着以下だった馬」は2016年以降[0-0-1-16]、「前走の距離が2000m以上だった馬」は2016年以降[1-1-0-22]。大敗直後の馬や今回より長い距離のレースを経由してきた馬は、過信禁物と見るべきでしょう。

　今年のメンバー構成なら、ストーリア・ディヴィーナ・プレサージュリフト・ルージュエヴァイユあたりを重視したいところです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　エリザベス女王杯へのステップレース。かつては本番との関連性はあまり高くなかったが、2011年にGII昇格して以降は出走メンバーのレベルが上昇。それに伴って本番での活躍頭数も増加している。

1.距離短縮組は苦戦傾向

　過去10回に関して、前走から距離短縮で挑んだ馬は[2-1-1-31]で複勝率11.4％。昨年1番人気で2着のソダシ、20年に1番人気で5着のラヴズオンリーユーなど人気を裏切ってしまうケースもしばしばみられる。

2.上がりが使えるか

　過去10回で、4角を先頭で回った馬が3着以内に入ったケースは1頭のみ。昨年の勝ち馬イズジョーノキセキは4角12番手、一昨年の勝ち馬シャドウディーヴァは4角14番手、19年の勝ち馬スカーレットカラーも4角14番手、18年の勝ち馬ディアドラは4角9番手と、近走は差し追い込み馬の激走が目立つ。

3.前走ローカル組に注目

　過去10回で、前走札幌組は複勝率34.3％、前走新潟組は複勝率25.0％、前走小倉組も複勝率33.3％なのに対し、前走東京組は複勝率19.0％、前走阪神組は複勝率15.8％。春のヴィクトリアマイルからぶっつけで挑んでくる馬も少なくないが、[0-0-3-12]とあまり活躍できておらず期待値は低い。

　フィアスプライドは末脚が魅力の馬で、3走前のターコイズSでは4角14番手から33秒5の上がりで追い込んでタイム差なしの3着。また、前走の関屋記念でも2位の上がりで追い込んで4着に入っている。過去に東京も2勝しているようにコース替わりに不安はなく、差しが決まりやすいこのレースなら好走を期待できそうだ。

　ディヴィーナは中京記念と関屋記念で連続2着に入っているように牝馬限定戦なら力上位。ただ、1800mは合っている条件ではなさそう。ストーリアは前走の関越Sで久々の勝利。東京替わりはプラスでここも上位争い。

　イズジョーノキセキは現役続行となった今年精彩を欠いているが、昨年ソダシを降した舞台なら変わり身があってもおかしくない。以下、成長が楽しみだが今回は相手が強いシンリョクカ、クイーンSで3着だったコスタボニータ。

【小波乱】イズジョーノキセキは地力十分。シンリョクカは成長している。プレサージュリフトは仕上がり良好。

GII府中牝馬S。牝馬限定の芝1800m戦。前走同距離コースならば107◎ルージュエヴァイユが基準。しかし平均値が低く前走分出るかどうかは半信半疑。だが他も距離初だったりして裏付け高い馬は少ない。ならば同馬に一発期待する。相手は前走値トップ○プレサージュリフト。距離値低いが指数右肩上り▲ルージュスティリア。次点で☆ディヴィーナ。

重賞マイルで連続2着の7ディヴィーナを推す。GIヴィクトリアマイル4着と潜在能力の高さからチャンス。次位は3ルージュスティリアで上積みは必至で肉薄する。▲は4ストーリアで成長力が見込めるなら侮れない。