【お蔵入り書簡を開封】
クルゼイロドスルの資質とスピードに白羽の矢。父
ファインニードルは
高松宮記念、
スプリンターズSをもぎとった快速GI馬。産駒も6F仕様の短距離馬が多数を占めるが、
母方の大本はキラ星のごとく、近親にGI馬が名を連ねる世界の名牝フォールアスペン。血統基盤は強固、体型はマイラー。
新馬戦はあの
リバティアイランドに上り32秒4で2着に食い下がった。二戦目の東京戦の1分33秒5は、同じ開催のGIII
サウジアラビアRCとわずか0秒1差、
アルテミスSより0秒3速かった。デイリー杯はリキみ多い走りで自滅したが、
ジュニアCは手綱をピクリとも動かさず持ったままの大楽勝。よしとばかりにNHKマイルで本命原稿を用意していたが、ありゃま。取り消しですか。なんかまだ、ひ弱いところがあったんですね(笑)。なんて、一週前はCWで7Fからビシリと追い、日曜・水曜と追い切りも充実。正直重馬場は未知数だが、弱点を考慮したとしても3勝クラスは力で押し切っておきたい――押し切れる?
対抗は
アスクコンナモンダ。デビュー当初から、現級クラスのタイムをチラチラマークしていたが、前走の1分32秒4で、能力の在処を数字として具現した。
トランキリテはマイル路線に転じてまだ日は浅く、
湘南Sは4着と躓いたが、クラス二度目、ハンデは56キロ。とりあえず
湘南Sで2着先着を許した
アサヒには、今度は互角に渡り合える。
ベルクレスタの
皆生特別の上りは32秒7。腰がやっとパンとしたんだろう。
ヴィルヘルム、
ペースセッティング以下、連下は横一線。