【
パパラパー】
シャザーンがクラシック戦線のお呼び出しを受けた。母は
エリザベス女王杯など重賞4勝、ラストランの
有馬記念2着には度肝を抜かれたよなぁ。なんて、7月の新潟・新馬戦は格好の標的になりハナ差2着。軽い骨折で前回は半年ぶりの実戦。八分程度といった感じの仕上げだが、トモ、ヨロの肉、臀部ははちきれんばかり。プックリとしたお腹など、基本的な体型は父
ロードカナロアの影響が濃いが、首差しなどは母似。単なるマイラーの範疇におさまらないエネルギーに満ち満ちている。
馬場は重、前半3-5Fにかけ13秒台の緩ラップで1000m通過は64秒0の超スロー。初陣は逃げたが、折り合ってお行儀よく二番手を追走。直線に入り馬場のいい外に持ち出し、上り3Fは推定11秒7-11秒4-11秒3(34秒4)。手前をヒョイヒョイかえながらも、フットワークは力強くダイナ
ミック。遊びながら競馬を覚えた。テンパらないよう直前は軽めに留めたが、稽古の内容と馬体の精度も確実にアップしている。
第一本線は
アヴニールドブリエ。祖母は
メジロドーベル、母は4勝。勝ち上がりは二戦目、東京2000m戦では前半1000m・57秒2というHペースを経験、上りは34秒1、2分0秒6という好タイムをマークした。1勝クラスに入っても馬体のスケールと存在感は抜けている。不器用なタイプゆえコーナー4つの中山2000m対応を心配したが、前半1000m通過は60秒3の平均ペースで推移。早め3-4角マクり、直線入り口ではもう先頭。上りラップは推定12秒0-11秒8-12秒0(3Fは35秒8)。強気に動かしていったぶん、終いは12秒0を要したものの、2分0秒8という決着タイムはメインの
中山金杯と0秒6差。ちなみに
金杯のレースの上りは35秒9――ラップ的にも相当なHレベルだったことがわかり、推進力等を見ると距離延長は大歓迎。ダービーロードはもちろん、少し気は早いが、
菊花賞ロードまで追いかけてみたい一頭です。
ショウナンバシットもスタミナならヒケはとらない。祖母の
オーサムフェザーはBCジュヴェ
ナイルフィリーズ・ガゼルS優勝。デビュー戦は3着、二戦目の阪神9Fを1分47秒5(良)で勝ちあがった。前走はキャリアの少ない3歳1勝クラスだけに、重馬場対応にみんなおっかなびっくり、前半10000mは63秒0とソロソロと通過。内か外か。どちらも正解という、難しい重馬場だったが、終始フットワークは安定しており、内目を突き上り3Fは推定12秒5-11秒6-11秒3(35秒4)。渋った馬場、2200mでタフな加速ラップが描けたのは収穫。高速ラップにどう対応するか。ここがクラシックへの胸突き八丁。
まだ骨っぽく筋肉がつききっておらず完成途上ではあるが、
エゾダイモンは
香港ヴァーズを制した
グローリーヴェイズの半弟。前走の敗因は馬場、良で巻き返し。
※平場レースの予想は2月いっぱいで終了させていただきます。