【上位拮抗】ヘデントールは青葉賞こそ流れに乗れず8着も自己条件の前走は順当勝ち。素質非凡で一戦毎に素軽さも増しており連勝を期待。マコトヴェリーキーは昇級後も連続2着と現級上位証明済みで新潟にも勝利実績。バロッサヴァレーは爪の不安で久々も能力は上位。ビューティーウェイもリズム良く運べれば出番まで。ナイトインロンドンも巻き返しの態勢で、シーウィザードやファベルなどにも注意が必要。

【波に乗る】日本海Sは、3歳馬にとって隠れ菊花賞のステップレース――あるいは将来の中長距離重賞への布石。ヘデントールもきっと、その波に乗る。三走前の中山は相当なパワーを要する重馬場、馬場差を考慮すると2分1秒9は古馬オープンに近い。青葉賞は出遅れに加えスロー、ギアが噛み合わず8着に敗れたが、町田特別はヨーイドンの上がり勝負とはいえ、11秒3-11秒1-11秒3(3Fは33秒7)というレースラップを自身33秒6で一蹴。出遅れ癖は毎度、前走は早めに2番手に押し上げリカバリーが叶った。一週前には長め7F追いを敢行、母コルコバードも夏を境にワンステップアップを果たした晩成系だった。

　マコトヴェリーキーとの差し比べが本線。保津峡Sは1000m通過は59秒8の緩ペース、しかし10F通過は1分59秒2。上がり3F・11秒6-11秒1-11秒6(34秒3)というレースラップに対し、自身のソレは33秒7。クビ差競り負けたものの2分10秒9は重賞レベルに近い。

　バロッサヴァレーはスワーヴリチャードの妹。ここ二戦、展開に恵まれたことも確かだが、ラップ内容と数値は走るたび向上。坂路の動きおよび時計や上がりも目に見えて上昇、まだ奥がある。スロー必至、シーウィザードの粘り込み。好調ファベル、ビューティーウェイも連下なら。

　日本海Sは施行条件が安定しているレースだが、その中で目立つのが1番人気馬の強さ。過去10年だと[5-2-0-3]。今年1番人気になるのは◎へデントールだろう。青葉賞では人気を裏切ったが出遅れて後方からの競馬になったし、33秒7の上がりを使って届かないのだから、もうどうしようもないレースだった。今回もスタートのリスクはあるのだが、五分かやや遅れる程度ならば勝てるだろう。

　◎が出遅れた場合用に○シーウィザード。日本海Sは逃げ粘りも多いレースで、過去10年逃げた馬は[3-2-2-3]。今回はどの馬が逃げるか分からないが、過去に逃げた歴のある馬で今回腹をくくれる馬といえばこれかと思う。

　▲マコトヴェリーキーはこのコースで勝ち星がある2頭のうちの1頭。外回りだとキレ負けしそうだが、内回りなら良さが出る。

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【上位拮抗】4マコトヴェリーキーは昇級後も好走続きで、今回も崩れることはなさそう。差し脚を長く使える9ヘデントールが強敵だ。3バロッサヴァレーは順調度に欠けるが素質的にチャンス十分。7シーウィザードは新潟コースで3着内率100%の実績を評価して連下に押さえる。流れ込みタイプの2ビューティーウェイ、6ファベルを3連勝式の候補として挙げておく。

【小波乱】ヘデントールは素質十分。ナイトインロンドンは脚質に幅がある。マコトヴェリーキーはしぶとい。

3勝クラスの芝2200m戦。唯一の3歳○ヘデントールは斤量を含め魅力あるが、ここでは平均値まだ最下位で同距離もない。これならば同距離トップ98持っている◎マコトヴェリーキー軸抜擢。次点に前走値トップ99▲ファベル。一発にコース値トップ☆シーウィザード。

長丁場は安定感がある9ヘデントールが主力。末脚は威力があり抜け出せる。次位は4マコトヴェリーキーで自在な脚があり好走は必至。▲は2ビューティーウェイで終い勝負でチャンスは十分。