【隠れ女
レモンポップ】
パライバトルマリンは、7-8Fのスピード競馬で血統と才能開花。母の兄ルッキンアッ
トラッキーは米G1・5勝、全米2・3歳牡馬チャンピオン。もう一頭の兄も重賞3勝をあげている名血。2歳秋の東京マイルは後続に0秒9差の逃げ切り楽勝。明け3歳4月の2勝目の1分36秒7という記録は、同日の古馬オープン・
オアシスSとわずか0秒4差だった。抜きんでた力量とスピードで長丁場の地方交流重賞でも勝ち負けを演じてきたが、二度の東京1600mの逃げ切り勝ちを見ると、才能の源は速力にあり。距離短縮と路線変更は早くから頭にあり、戸崎Jを背に調教も工夫。スピードと瞬発力を研磨してきた。
対抗は
サンライズフレイム。3歳4月、東京マイル戦で本命とぶつかったときは0秒4差遅れを取ったが、以降は4連勝。前走はレースの上りを1秒4上回る、上り35秒6の豪脚を駆使。末脚を磨きに磨いてきた。輸送で
テンションが上るのは少しマイナス材料だが、もう出遅れは覚悟。ワンターンの東京7Fは腹を括って直線勝負に徹するのみ。
割って入れば
タガノビューティー。昨年の
根岸Sは4着に敗れたものの
レモンポップと小差の1分22秒8で走破。ブリンカーを装着してからは集中力が途切れず、前走の
武蔵野Sは1分35秒5、上がり35秒6で2着に急追、7F通過タイムは1分22秒7だった。7歳を迎えてもまったく衰えなし。4歳馬
エンペラーワケアは7F[4-1-0-0]、馬体の姿形もポテンシャルも優に重賞級。1分23秒台も二度マークしている。ただ上がりラップの数値がこのメンバーに入ると微妙に甘い。川田Jがどう動かし脚を引き出すか、今回は試金石の一戦。
アルファマムはチークピーシーズが機能。
霜月Sは遥か後方から持続力のある末脚を伸ばし、34秒7でラ
イバルたちを串刺し。当日のダートは稍重から始まり良に回復してからも時計の出やすい馬場ゆえ1分22秒7という記録の判断はデリケートだが、7Fで初めて結果を出した。連穴は
アイオライト。
ギャラクシーSは残り1Fまでは先頭。59kgの影響もあり末を甘くしたが、57kgなら東京でも粘り込み十分。