推奨馬とした当方ならずとも、◎カシオペアの初戦(12着)は期待値(単勝3番人気=600円)に見合うものではなかった。ただし、“力負け”というよりも最初から最後まで「レースに参加できなかった」と見るべきだろう。出遅れて後方追走を強いられたうえ、1200メートルのペースも不向きだった印象。ギアが上がる前にレースはすでに終わってしまったのだ。
そこで陣営は追い切りで感触を確かめたブリンカーを実戦でも装着することを決断。格上の古馬(1勝クラス)と馬体を併せてゴールまで闘志が持続した坂路の最終追い切りからもその効果は大きいと判断できる。そしてレースの条件も追走に余裕が持たせられる1400メートルを選択。鞍上だけを見れば
ルメール騎手に捨てられた形になるが、オッズを考慮すればむしろ歓迎といえる交代劇といえよう。