1953年レダ以来となる牝馬による
天皇賞(春)を制覇の偉業とはならなかったが…。
カレンブーケドールは21年の同レースで
グレード制導入後の牝馬の最高成績となる3着に善戦した。14年のチリダービー(
エルダービー、芝2400メートル)を制し、同年のチリ年度代表馬に輝いた
母ソラリアのスタミナを受け継いだことをパフォーマンスでしっかりと証明した形だ。
◎
サンライズソレイユはその名牝の5歳年下の半弟にあたる。4番人気と上位人気に支持された前走・GIII
レパードSは後方追走のまま見せ場なく12着に敗退。ただし敗因は能力不足ではなく、小回り新潟、かつ1800メートルに対する適性が不足していたことに尽きる。2勝目ゲットは今回と同じ東京ダート2100メートル。京都ダート1900メートルが舞台だったGIII
ユニコーンSは
ラムジェット(東京ダービー1着)、
サトノエピック(東京ダービー2着)、
ミッキーファイト(ジャパンダートクラシック2着)に続く4着善戦だから、姉同様に長丁場こそが能力を発揮できる舞台と判断できる。今回は初の古馬相手、かつ3か月ぶりの実戦でも適鞍に照準を定めた東上ならばタダで帰るとは考えにくい。