【
ジャストナウ】
ウエストナウの血統図、資質を買いたい。母の兄
Gold-Funは香港G1・2勝、G2・3勝、G3・2勝。
香港マイル2着(2回)、
香港スプリント2着、彼の地で一時代を築いた快速マイラーだった。デビューは4月、追い切りではCW・78秒6-64秒6-36秒0-11秒4という破格の時計をマークしていた。スタートはゆっくりめ、急かせることなく道中は後方待機。1000m通過は58秒3のHペースで推移、絵にかいたような前崩れの組み立てとなったが、レースの上がりとは真逆の34秒0の漸進ラップで2馬身差・1分45秒4の快勝劇にはびっくり。
京都新聞杯はGII、一気の距離延長。1コーナーで外に膨らみ他馬にも迷惑をかけたが、馬体は捻じれ、自身も傷み体力を削ぐ原因にもなる。ところが、上がり4F・11秒8-11秒2-11秒3-11秒3というHラップを並べ0秒2差の2着。エンジンと心臓は相当デカい。秋に向けEコースで走路試験を済ませ、坂路・CW追いをミッシリ消化。
キズナ産駒らしい逞しい体つきになり推進力と集中力はアップ、
菊花賞の期待も視野に入る造りに近づいた。
強敵は
メリオーレム。出世レースといわれる
エリカ賞・
すみれSを1.3着と好走。
プリンシパルSは輸送と坂に戸惑い2着に伸び負けたが、
西部スポニチ賞は加速力満点にラスト4Fは11秒台を連発。最後は流しながらゴール板を通過、後続を4馬身差にチギり捨て、父
シュヴァルグランの特色が表に出始めてきた。直前は息を整える程度の調整だったが、三週前のCWはラスト1Fは10秒8、二週前は長め7F・97秒9というハード追いを消化、ひと夏の成長を調教内容からも見て取れる。
友道厩舎の僚友
オールセインツは
エアデジャヴーを祖母に持ち、
秋華賞馬
エアメサイア、
菊花賞馬
エアシャカールや、今春の
大阪杯を勝ったべラジオオペラなど成長力のあるGI馬の名が連なる良族。二走前の京都2200mは上がり33秒1で一気差し。
月岡温泉特別はスローの上がり勝負とはいえ、11秒0-10秒7-10秒9(3Fは32秒6)というラップを自身32秒3の猛ラップで外強襲に成功。
メリオーレムとの併せ馬では遅れたが、皮膚は黒光りしさらにボリュームを増している。
ジューンテイクは
日本ダービー以来の久々。叩き良化型だけに惑星に止めたが、
すみれS2着、
京都新聞杯では長くいい脚を使いウ
エストを競り落とした。
皐月賞・
日本ダービーは二桁着順に沈んだが、
ビザンチンドリームの資質と決め手を見直し。
ヴィレムは
プリンシパルSを最速の上がりで4着入線、前走の東京10Fは33秒1で勝ち星を積み上げた。