グレード制開始のS59年以降から「消せる馬」を探してみよう。なお、競馬場改修により、H13年から右回り→左回りに変更されている点に注意。
■下級戦
前走1000万クラス戦に出走していた馬は[1-4-5-41]、H17年、前走OPからの2段階降格1000万戦を勝った4歳牝馬
ヤマニンアラバスタが唯一の優勝例。前2走とも1000万クラス以下戦を使用の芝4勝以下のハンデ50kg以上馬は、前走2馬身差以上の快勝馬を除き
[0-0-0-17]……前走1000万戦ハナ差1着・芝3勝のハンデ50kg
プティプランセスは?
■前走敗退ボーダー
前走1800m以上のG3以下戦・斤量55kg以下で0秒5以上敗退の牡馬・セン馬は、前3走内にOP戦1着・重賞戦3着内好走ある馬や斤量3kg以上軽減馬を除き[0-0-0-32]……前走G3
小倉記念・斤量55kgで0秒5敗退の
ホワイトピルグリムは、これまでG3戦7・14・8・15・9着とすべて着順掲示板外。また、前走G3
函館記念・斤量55kgで1秒1大敗の
トウショウウェイヴは、これまでG3戦[0-0-1-9]。両馬ともハンデの恩恵もなく、苦戦覚悟。
また、前3走内にOP戦1着・重賞戦連対歴がなく、前走芝G3以下戦で連対外かつ0秒4以上敗退のハンデ56kg以上馬は[0-0-0-16]……前走G3
小倉記念0秒4差4着の
ヤマニンキングリーは、一昨年のG2
札幌記念・斤量57kgで
ブエナビスタを破っての1着歴あるが、その勝ちタイム2分00秒7は
札幌記念過去10年でもっとも遅い時計。前走で高速対応力見せたとはいえ、新潟は一段階上の高速決着も見込まれる(過去10年、57秒台での決着が5回)だけに変わり身もどこまで通用するか。他に6オペラ・9サン
ライズが該当。
■重ハンデ馬
前2走とも芝の1600-2200mG3以下戦を使用して1着歴がないのにハンデ57kg以上だった馬は[0-0-1-9]。H10年、2走前G3
函館記念9着→前走G3
関屋記念タイム差なし2着の
スガノオージはハンデ57kg2番人気も8着……前2走G3戦3着→5着の
セイクリッドバレーは、前走比1kg増加のハンデ57kgがどうか。57kgは
菊花賞7着以来で、昨年、G3
関屋記念56kg2着→G3
京成杯オータムH56.5kg1番人気9着と斤量増に敏感な馬。
■高齢馬
ここ2年連続で7歳馬が連対しているが、どちらも前走G3戦で好走(0秒0差2着・0秒1差5着)していた。前走連対外かつ0秒5以上敗退の7歳以上高齢馬で、斤量軽減がない馬は[0-0-0-16]……一昨年G3
新潟大賞典、斤量56kg・1分57秒5の時計で3着ある7歳
オペラブラーボだが、前走1kg減で0秒6差8着。同斤量で3馬身挽回は厳しい。
■順調度
前3走内に1600m以上のG3以下戦で5番人気以下かつ10着以下大敗が2回以上あった馬は[0-0-0-29]……9サン
ライズ・10
トウショウは順調さを欠いてどこまで。
■トップハンデ馬
ハンデ頭は[6-3-5-18]で、競馬場改修後のH13年以降は[0-0-2-10]と連対例がない。だが、この10年のトップハンデ馬は、重馬場・8歳以上超高齢・休養明け・前走惨敗・酷量58kg以上と敗因がはっきりしており、不利な条件が重なっての敗退で、「トップハンデ馬は来ない」式の
ステレオタイプに惑わされてはいけない。トップハンデ馬[6-3-5-18]のうち、
(a)前4走内に1800m以上の重賞戦で連対歴がない馬は×
(b)2000m戦を8回以上走って3着内率が5割未満の馬は×
(c)年明け0-2戦と臨戦態勢今ひとつの馬は×
(d)前4走内にG1以外戦で10着以下大敗が2回以上と順調さを欠いていた馬は×
(e)前走10着以下の大敗馬は×
以上5項目をクリアしていたトップハンデ馬は[5-1-1-1]で、着外一回は発馬後の落馬で度外視。今回トップハンデ57.5kg
ナリタクリスタルは、昨夏、準OPながら同斤量1着歴あり斤量は克服済み。また臨戦態勢も、昨年
小倉記念1分58秒2・4着→
新潟記念Vが、今年は
小倉記念1分57秒8・6着と昨年の
ステップを0秒4上回る時計。