11R

新潟記念

15:45発走 / 芝2000m (左 外 A) / 天候:晴 / 馬場:良
4回 新潟 6日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(特指) ハンデ 11頭
本賞金:4300,1700,1100,650,430万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走も新潟で出走して、そこで2着以下だった馬
※新潟過去10年[0-1-3-45]
●2010年該当馬→マルカシェンク(8着)
○2011年該当馬→シャイニーブラウンセイクリッドバレー

・前走、小倉記念で4番人気以下だった馬
※新潟過去10年[0-0-1-19]
●2010年該当馬→バトルバニヤン(7着)、ドモナラズ(11着)、サンレイジャスパー(12着)、アルコセニョーラ(14着)、ホワイトピルグリム(15着)、アドマイヤオーラ(17着)
○2011年該当馬→ヤマニンキングリーサンライズベガホワイトピルグリム

・57.5キロ以上の斤量を背負う馬
※新潟過去10年[0-0-2-12]
●2010年該当馬→バトルバニヤン(7着)、アドマイヤオーラ(17着)
○2011年該当馬→ナリタクリスタル

・前走13着以下馬
※新潟過去10年[0-1-2-21]
●2010年該当馬→ダイワジャンヌ(9着)、スマートステージ(13着)、テイエムプリキュア(16着)
○2011年該当馬→サンライズベガトウショウウェイヴ

2010年残った馬→ナリタクリスタルトウショウシロッコサンライズベガメイショウベルーガスリーオリオンスマートギアイケドラゴン

【昨年結果】
1着:ナリタクリスタル(○)
2着:トウショウシロッコ(○)
3着:サンライズベガ(○)

2011年残った馬→エオリアンハープオペラブラーボタッチミーノット、プティプリンセス

須田:キレイに3着まで的中で、しかも何とかトリガミにもならず、プラス計上。こんなまともな的中を見せていただくのは、いつ以来でしょうかねえ……。

井崎:そ、そんな遠い目をして言わなくてもいいだろ?

須田:いいえ。あの調子だと「年末まで的中なし」なんて結果もありうると思ってましたからねえ。喜ばしさのあまり、自然とこんな目になってしまうんですよ。

井崎:……須田クンが的中を喜んでくれるのは嬉しいんだけどさ、もう少し素直な喜んでくれてもいいと思うんだが?

須田:今週の新潟記念も見事的中した暁には、素直に喜ばせていただきますよ(笑)。今年は11頭立てと少頭数ですから、例年よりも的中させやすいでしょうし。

井崎:だといいんだけど、正直なところあまり自信はないんだよな。最終的に4頭にまで絞れたんだけど、セイクリッドバレーを消しちゃったからなあ(笑)。

須田:コレ、絶対に人気ですよね? しかもセイクリッドバレーって、新潟芝2000mがいちばん得意な馬ではなかったかと記憶しておるのですが……。

井崎:うん、それがわかってるから余計に自信ないんだって(笑)。ただ、今回に関しては来ないパターンだと思ったから、承知の上で消したんだけどな。

須田:そういうことやってるから、ハズレ続けるんですって! で、参考までにお聞きしたいんですが、どういった根拠で消したんですか?

井崎:いや、新潟記念って基本的に、関屋記念からのローテがものすごく低調なんだよ。1着に来た馬なんて、近年まったく出てないんじゃないか?

須田:えーっと、関屋記念からのローテはトータル[0-1-2-24]で、連対率3.7%、複勝率11.1%。02年2着のアグネススペシャルが、過去10年での最高着順ですな。

井崎:しかも、セイクリッドバレーは前走5着だろ? つまり、最初に出した「前走も新潟で出走して、そこで2着以下だった馬」という消去ネタにも該当してくるワケだよ!

須田:とはいえ、前走はちょっと後ろから行きすぎたという印象ですし、この頭数で、しかも相手関係まで軽いとなると、来て当然とすら思いますけどねえ……。

井崎:うん、来ても何の文句も言えないのは確かだよな。でも、飛ぶ確率もけっこうあると見て、ここは消す方向で勝負と行こうじゃないか!

須田:……先週当たったから気楽になってるのがミエミエですよ。ま、セイクリッドバレーがどういうレースをするのか、興味深く見守らせていただくとしましょう。
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

2

相手

3

5

7

8

4通り 各2500円

東大ホースメンクラブの見解

 本命はエオリアンハープ。安定した走りを繰り返しながらもなかなか勝ちきれない同馬でしたが、前走は距離延長が功を奏したのか3馬身半差の圧勝で、力の差を見せつけた内容でした。今回も前走と同じコースでさらに斤量も2キロ軽くなるので、前走以上のパフォーマンスが期待できそうです。重賞初制覇の大きなチャンスだと思います。

 対抗はセイクリッドバレー。前走は思いがけない敗北を喫してしまいましたが、やはり距離が短いのが影響していたと思われます。2000メートルのここでは本領を発揮できるだろうし、実績・実力ともにメンバーの中では上位なので汚名返上したい所です。ただ、前走は距離不足とはいえもう少しやれても良かったと思うので、今回は対抗としました。

 3番手はタッチミーノット。前走は3?4コーナーで位置取りを下げながらも、直線で猛然と追い込んで2着に入り闘争心の強さを見せました。今回は直線が長くなるのでさらに豪脚が生かされるのではないでしょうか。

 その他には、昨年の覇者ナリタクリスタルと軽量ハンデで勢いのあるプティプランセスも要注意です。

東大ホースメンクラブ テリア

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

10

1点 1000円

複勝

10

1点 2500円

馬連流し

10

相手

2

7

2通り 各1000円

3連複軸1頭流し

10

相手

2

7

9

3通り 各300円

3連単1着流しマルチ
1着

10

相手

2

7

6通り 各600円

井内利彰の見解

 今週の調教Gメン研究所にも記したように、新潟記念が行われる新潟芝2000mは「走破時計」で適性ある調教タイプが変化する条件。

 まずは勝ち時計がどのくらいになるかということを予測しなければいけないわけですが、現状の馬場であれば、たとえ1分58秒を切っても57秒前半にはならないでしょう。

 そうなると最終追い切りをトラックで行った併用、もしくは坂路調教馬に適性あるレースになるだろうと想定しました。

 昨年の勝ち馬ナリタクリスタルと同様、中間に坂路を併用して、最終追い切りは南Dのトラックで追った○タッチミーノットは勝ち馬最有力候補と思われます。

 ただ新潟記念への調教適性はありそうなんですが、調教本数や時計の出し方などが新潟大賞典(6着)に似ているため、対抗評価しました。

 馬券的な妙味も考慮した上で評価したのが◎トウショウウェイヴ

 少し時計の掛かるような馬場状態になれば、標準多め坂路は最適な調教タイプ。

 また厩舎の先輩トウショウシロックは2008年、2010年の新潟記念を標準多め坂路で出走して14番人気3着、10番人気2着。過去の経験を熟知しているからこその陣営の判断は素晴らしいと思います。

 ▲エオリアンハープをここまで上位に評価したのは、昨年の速報!調教Gメンで注目データとして取り上げた「新潟記念における牝馬成績」を重視したため。

 昨年は3頭出走して馬券圏内に入った馬は皆無でしたが、過去10年で[3-1-1-19]で単複の回収率は100%を超えています。

 エオリアンハープ自身、前走の最終追い切りとほぼ変わりない内容で出走できており、調教内容からも夏の牝馬を感じさせる好調さがあります。

 標準多め坂路の△サンライズベガですが、昨年ほど追い切りでも動けていないのが現状。調教タイプはしましたが、あくまで押さえというイメージで印を打っています。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

5

1点 4000円

馬連流し

5

相手

1

2

7

3通り 各2000円

高橋学の見解

 グレード制開始のS59年以降から「消せる馬」を探してみよう。なお、競馬場改修により、H13年から右回り→左回りに変更されている点に注意。

■下級戦
 前走1000万クラス戦に出走していた馬は[1-4-5-41]、H17年、前走OPからの2段階降格1000万戦を勝った4歳牝馬ヤマニンアラバスタが唯一の優勝例。前2走とも1000万クラス以下戦を使用の芝4勝以下のハンデ50kg以上馬は、前走2馬身差以上の快勝馬を除き
[0-0-0-17]……前走1000万戦ハナ差1着・芝3勝のハンデ50kgプティプランセスは?

■前走敗退ボーダー
 前走1800m以上のG3以下戦・斤量55kg以下で0秒5以上敗退の牡馬・セン馬は、前3走内にOP戦1着・重賞戦3着内好走ある馬や斤量3kg以上軽減馬を除き[0-0-0-32]……前走G3小倉記念・斤量55kgで0秒5敗退のホワイトピルグリムは、これまでG3戦7・14・8・15・9着とすべて着順掲示板外。また、前走G3函館記念・斤量55kgで1秒1大敗のトウショウウェイヴは、これまでG3戦[0-0-1-9]。両馬ともハンデの恩恵もなく、苦戦覚悟。

 また、前3走内にOP戦1着・重賞戦連対歴がなく、前走芝G3以下戦で連対外かつ0秒4以上敗退のハンデ56kg以上馬は[0-0-0-16]……前走G3小倉記念0秒4差4着のヤマニンキングリーは、一昨年のG2札幌記念・斤量57kgでブエナビスタを破っての1着歴あるが、その勝ちタイム2分00秒7は札幌記念過去10年でもっとも遅い時計。前走で高速対応力見せたとはいえ、新潟は一段階上の高速決着も見込まれる(過去10年、57秒台での決着が5回)だけに変わり身もどこまで通用するか。他に6オペラ・9サンライズが該当。

■重ハンデ馬
 前2走とも芝の1600-2200mG3以下戦を使用して1着歴がないのにハンデ57kg以上だった馬は[0-0-1-9]。H10年、2走前G3函館記念9着→前走G3関屋記念タイム差なし2着のスガノオージはハンデ57kg2番人気も8着……前2走G3戦3着→5着のセイクリッドバレーは、前走比1kg増加のハンデ57kgがどうか。57kgは菊花賞7着以来で、昨年、G3関屋記念56kg2着→G3京成杯オータムH56.5kg1番人気9着と斤量増に敏感な馬。

■高齢馬
 ここ2年連続で7歳馬が連対しているが、どちらも前走G3戦で好走(0秒0差2着・0秒1差5着)していた。前走連対外かつ0秒5以上敗退の7歳以上高齢馬で、斤量軽減がない馬は[0-0-0-16]……一昨年G3新潟大賞典、斤量56kg・1分57秒5の時計で3着ある7歳オペラブラーボだが、前走1kg減で0秒6差8着。同斤量で3馬身挽回は厳しい。

■順調度
 前3走内に1600m以上のG3以下戦で5番人気以下かつ10着以下大敗が2回以上あった馬は[0-0-0-29]……9サンライズ・10トウショウは順調さを欠いてどこまで。

■トップハンデ馬
 ハンデ頭は[6-3-5-18]で、競馬場改修後のH13年以降は[0-0-2-10]と連対例がない。だが、この10年のトップハンデ馬は、重馬場・8歳以上超高齢・休養明け・前走惨敗・酷量58kg以上と敗因がはっきりしており、不利な条件が重なっての敗退で、「トップハンデ馬は来ない」式のステレオタイプに惑わされてはいけない。トップハンデ馬[6-3-5-18]のうち、

(a)前4走内に1800m以上の重賞戦で連対歴がない馬は×
(b)2000m戦を8回以上走って3着内率が5割未満の馬は×
(c)年明け0-2戦と臨戦態勢今ひとつの馬は×
(d)前4走内にG1以外戦で10着以下大敗が2回以上と順調さを欠いていた馬は×
(e)前走10着以下の大敗馬は×

 以上5項目をクリアしていたトップハンデ馬は[5-1-1-1]で、着外一回は発馬後の落馬で度外視。今回トップハンデ57.5kgナリタクリスタルは、昨夏、準OPながら同斤量1着歴あり斤量は克服済み。また臨戦態勢も、昨年小倉記念1分58秒2・4着→新潟記念Vが、今年は小倉記念1分57秒8・6着と昨年のステップを0秒4上回る時計。

 三田明太の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

9

1点 3000円

3連複フォーメーション
1着

1

6

9

11

2着

1

6

9

11

相手

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

46通り 各100円
3連複フォーメーション
1着

9

2着

1

6

9

11

相手

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

24通り 各100円

三田明太の見解

 11頭の少頭数ながら、指数的には混戦で難解な印象。ここは近走の凡走に目を瞑ってサンライズベガを狙ってみたい。

 ここ3戦の大敗と7歳という年齢から急激に人気を落としているが、休み明けの4走前には同コースの新潟大賞典で3着に入り、「108」をマークしている。3走前が道悪、2走前が外差し馬場の内枠、前走が+8キロの過去最高馬体重と、敗因を探せないこともない。

 そもそも、指数的には平均ペースを雪崩れ込む競馬がベストで、そのような展開になりやすい新潟外回りは条件的にベスト。指数的に斬れより持久力に振れているタイプを絡めて。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

1

3

4

5

7

10通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

3

相手

1

4

5

7

24通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

5

相手

1

3

4

7

24通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【上位拮抗】前走の勝利が鮮やかだったエオリアンハープは新潟巧者の夏女。相手は強化されるが連勝も十分と見て本命に推した。前走は5着と期待を裏切ったセイクリッドバレーだが2000mならより信頼できる。◎と同等の評価。昨年の覇者ナリタクリスタルも復調気配で侮れない。タッチミーノット七夕賞2着が示すように力量アップ。格下のシャイニーブラウンは長期休養明けの前走で◎の2着。叩かれ良化しており要警戒。実力馬ヤマニンキングリーも不振から脱出しつつある。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

丹下日出夫の見解

【小波乱】タッチミーノットが重賞初制覇に王手。二走前の新潟大賞典は、レコード決着となった大阪杯を0秒2差の激走明け。関西遠征後の一戦だけに、多少馬の造りも緩く、勝負どころの反応も今ひとつだったが、前回の七夕賞は実質2頭のマッチレース。3着以下とは脚色も競馬の次元も違っていた。その気になれば、インを捌く我慢強さもある。同じ瞬発力勝負でも、一点勝負型のセイクリッドバレーよりは、競馬も作りやすい。もちろん、セイクリッドも、5着に敗れはしたが、関屋記念は、ある程度競馬を作っての0秒3差。新潟大賞典制覇の2000mに舞台が替われば末脚の印象も風景も違ってくるハズだ。ただ、57キロは未経験。割って入れば、ヤマニンキングリーエオリアンハープの決め手。前者ヤマニンは、ブエナビスタ強襲の札幌記念制覇で名をあげた馬だが、中央場所の重賞ではいつもガス欠状態。正直、馬体の造りや能力を把握し切れない馬ではあったが、小倉記念4着の脚は、新潟2000mの決め手勝負のイメージを喚起させる。エオリアンハープも、前回は11秒4―10秒9―11秒9(3Fは34秒2)という、高速ラップを、0秒6も上回る33秒6で一閃。「それでも追い出しが早すぎた」と、鞍上の木幡は述懐していたが、まさに平坦新潟の申し子。しかも適度な人気薄、53キロなら、さらに大胆な直線一気と腹もくくれるか。オペラブラーボは昨年の新潟大賞典3着馬。プティプランセスも新潟3勝。50キロなら一発ある。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

4

5

7

11

12通り 各400円

3連単BOX

4

5

7

11

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

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 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

2

3

5

2着

2

3

4

5

6

7

9

相手

2

3

4

5

6

7

9

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 新潟記念が行なわれる新潟芝2000mから注目の直結コースは、新潟芝1800m、東京芝1800m、同コースの新潟芝2000m。直結コースの激走馬は、同じ適性が要求される今走のコースに合うため、高い適性を活かして大駆けできる。

 ◎セイクリッドバレーは、同コースの新潟芝2000mにて施行された新潟大賞典で昨年2着、今年は勝利を収めた。また、条件戦も当該コースで勝ち上がり、このコースを得意にしている。前走は人気を集めて凡走したが、距離的に今回の方が向いているため、巻き返しを警戒する。

 ○エオリアンハープは、前走で同コースの天の川Sを圧勝。1000万クラスを勝ち上がったのも新潟芝2000mで、コース適性は高い。新潟芝コースを4戦3勝のコース巧者、得意コースのハンデ戦なら重賞でも通用する。

 ▲ナリタクリスタルは、昨年の新潟記念の勝ち馬。前走の小倉記念は1人気で凡走したが、得意コースに替わって巻き返しを警戒する。昨年は小倉記念4着⇒新潟記念1着となり、変わり身を見せた。

 △オペラブラーボは、3走前に直結コース・東京芝1800mのメイSを、11人気ながら3着に激走した。また同コースでは、昨年の新潟大賞典を3着になっている。新潟芝コースでは、1800mの1着もあることから、新潟外回りコースの中距離戦は向いている。

 △サンライズベガは、4走前の新潟大賞典で上記セイクリッドバレーと共に馬券になった。さらに新潟記念は、09年2着、昨年3着の実績あり、新潟芝2000mを得意にしている。近3走の惨敗続きで人気を落とすため、狙うタイミングとしては絶好。得意コースに替わって、大駆けを期待する。

 の予想

の見解

「新潟外回り重賞は、究極の瞬発力勝負」というような表現がよく使われます。馬券を買う際も、とにかく「上がり3F」が速い馬を選んでしまいがちですが、それだけではこのレースの真の姿は見えてきません。

新潟記念(G3・新潟10F)
2006:35.0-47.5-34.7=1:57.2(トップガンジョー)
2007:35.1-47.2-35.5=1:57.8(ユメノシルシ)
2008:35.7-47.5-34.3=1:57.5(アルコセニョーラ)
2009:36.6-49.5-33.5=1:59.6(ホッコーパドゥシャ)
2010:36.2-47.9-34.3=1:58.4(ナリタクリスタル)
※「テン3F-中盤4F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。

 いかがでしょうか。新潟記念は過去5年のうち4回、中盤4Fが「47秒台」という速さになっているのです。2006・07年はテン・中盤・上がりとずっと速い「一貫ラップ」、08・10年はテンが緩いぶん上がりが速い「加速ラップ」の違いはありますが、この4回は全て中盤が47秒台、即ち平均で11秒台のラップが並んでいます。つまり、「上がり」だけの「瞬発力」というよりも、「中盤-上がり」と続けて長くいい脚を使う「持続力」が問われる性質のレースなのです。まずはこの「誤解」を正して、しっかり資質を見極める必要があります。
しかも、新潟コースを「大回り」と表現する「誤解」の予想文章もよく見ますが、コーナーのキツさで言えば福島よりも小さなカーブを回る「小回り」コースなのです。つまり新潟10F戦は「中盤」でキツいカーブを回るので、実際レースで掛かる負荷は大きく、単純に「上がり」だけが速い馬では対応できないのは、言うまでもないでしょう。

 確かに、09年新潟記念は「中盤49秒台」で「上がり33秒台」ですし、もっと言えばオースミグラスワンが差し切った08年新潟大賞典などは「中盤50秒台」→「上がり32秒台」という、極端な「瞬発力勝負」でした。そういう場合もありますが、あくまでも本筋は「持続力勝負」で「長くいい脚が使える馬」を探すこと。これをしっかり意識しておきましょう。

 今年の出走馬の勢力は、大きく下記の3つに分けられます。
「(1)新潟実績がない格上馬」
…一昨年札幌記念ブエナビスタを下したものの新潟初出走のヤマニンキングリー、今年の大阪杯ヒルノダムールと0.2差だったが新潟大賞典では1番人気6着に沈んだタッチミーノット
「(2)新潟10F重賞実績がある馬」
…新潟10F重賞で馬券になったことがあるナリタクリスタルセイクリッドバレーサンライズベガオペラブラーボ
「(3)前走、新潟10F条件戦で好走した馬」
…前走同舞台の条件戦で連対して挑戦する、エオリアンハープシャイニーブラウンプティプランセス

 通常ならば、新潟実績がなくても持続力があれば(1)の格上馬を重く見るべきですが、ヤマニンキングリータッチミーノットも、どちらかと言えば小回りでも4コーナーまでジッとしているタイプ。つまり、そこそこの底力は持っているものの、圧倒的な持続力は持っていません。これならば「格上」とは言えないまでもG2で4着があり、最近小回りでは捲くりを見せているホワイトピルグリムでも差がなさそう。

 (1)の組がパッとしないここはやはり、素直に(2)の同舞台重賞実績馬を中心に考えるべきでしょう。ただ、ハンデはこの組のなかでも新潟重賞勝ちがあるナリタクリスタルセイクリッドバレーが重くなっており、ここの兼ね合いが問題になりそうです。ハンデ戦ならば(3)の同舞台の条件戦好走馬も無視できないところで、「中盤48.8」とちょっと緩い天の川Sを圧勝したエオリアンハープ・「中盤47.7」となかなか速い信濃川特別を辛勝したプティプランセス、共に一応マークはしておきたいところ。

厳選予想 ウマい馬券