11R

天皇賞(秋)

15:40発走 / 芝2000m (左 B) / 天候:曇 / 馬場:良
4回 東京 9日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 18頭
本賞金:13200,5300,3300,2000,1320万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走6着以下馬
※東京過去10年[0-0-1-41]
●2010年該当馬→オウケンサクラ(4着)、ヤマニンキングリー(10着)、シルポート(12着)、ショウワモダン(17着)、ジャガーメイル(18着)
○2011年該当馬→シルポートダノンヨーヨーアクシオンビッグウィークペルーサシャドウゲイトシンゲンナリタクリスタルトゥザグローリー

・前走2着以下の6歳以上馬
※東京過去10年[0-0-0-41]
●2010年該当馬→ネヴァブション(5着)、トウショウシロッコ(7着)、アクシオン(9着)、スーパーホーネット(11着)、ショウワモダン(17着)、ジャガーメイル(18着)
○2011年該当馬→シルポートアクシオンジャガーメイルメイショウベルーガシャドウゲイトシンゲン

2010年残った馬→ブエナビスタペルーサアーネストリーシンゲンスマイルジャックキャプテントゥーレアリゼオコスモファントムショウワモダン

【昨年結果】
1着:ブエナビスタ(○)
2着:ペルーサ(○)
3着:アーネストリー(○)

2011年残った馬→エイシンフラッシュブエナビスタダークシャドウローズキングダムトーセンジョーダンミッキードリームアーネストリー

須田:センセイ、先週はあくまで「枠連7-8」が推奨馬券で、ゾロ目の「枠連7-7」は推してませんでしたよね?

井崎:いやいや、そこはよく読み返してほしいね! ちゃんと「ガチガチ決着じゃないと読むなら」という、ただし書きが付いてるだろ?

須田:で、人気通りの決着だったから的中だと。でも、その場合はトリガミになりますから、どっちにしても冴えない結果ですよ(笑)。

井崎:でもさ、4角先頭から押し切るレースであんな強さを見せられたら、オルフェーヴルの強さに降参するしかないよな。いやもう、呆れるほど強かった!

須田:同世代に敵がいないというのを、完全に証明して見せましたからね。これからは、古馬を相手にどんな強さを見せてくれるのか、じつに楽しみですよ。

井崎:今週の天皇賞(秋)も、負けず劣らず楽しみなレースだけどな。ここまで好メンバーが揃うと、目移りしちゃって予想するほうも大変だと思うぞ。

須田:そんなレースのわりに、なんか今週は消去ネタが異様に少ない気が……もしかしてセンセイ、サボりました?

井崎:失礼な(笑)。まあ「もっと絞れ」と言われたら当然できるんだけど、そこを今週はあえて絞らなかったんだよ。先週のようなガチガチ決着はないと思うからな。

須田:では、その数少ない消去ネタを順番に見ていきますが、まずは「前走6着以下馬」の消去。これはまあ、順当なところですよね。

井崎:とはいえ、昨年の2着馬であるペルーサが該当しちゃってるのは、我ながらちょっと気がかり。とんでもない脚で追い込んできたもんなあ。

須田:消した張本人がそんなこと言ってて、どうするんですか(笑)。

井崎:ま、天皇賞(春)からのぶっつけで、しかもこの相手関係だからな。楽な条件では間違いなくないし、秋2戦目だった昨年と同様にはいかないということにしておこう。

須田:で、次が6歳以上馬の消去ネタ。こちらでもジャガーメイルなど、けっこうクサい馬が消されていますね。

井崎:あ、でもこっちのネタのほうが信頼度は高いと思うぞ。秋の天皇賞で「4歳-5歳馬が圧倒的に強い」というのは、厳然たる事実だからな。

須田:確かに、近年で来たのなんて09年のカンパニーだけですもんね。これもまあ、消去ネタとしては順当なところだとボクも思います。

井崎:で、この2ネタだけで11頭が消去されて、残ったのが7頭。つまり、上位馬とそれ以外が、けっこう明確に分かれているレースといえるんじゃないかね。

須田:で、上位馬については、非常に取捨が難しいと?

井崎:そういうこと。得意の東京であっても、ブエナビスタで鉄板とはいかないんじゃないか? 組み合わせ次第で、中波乱くらいは平気であると思うんだがなあ。

須田:なるほど、2週連続トリガミは覚悟の上だと! そんなことやってると……せっかく上がってきた調子が一気に落ちますよ?

井崎:怖いこと言うなあ……。でも、ガチガチ決着にはならないという前提なんだから、これでいいよ。ブエナビスタローズキングダムで決まったら、素直に降参だ(笑)。
img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

11

1点 1000円

馬連BOX

4

5

11

18

6通り 各300円

ワイド流し

11

相手

4

9

2通り 各200円

馬単フォーメーション
1着

5

11

18

2着

4

5

9

11

18

相手
12通り 各300円
3連複BOX

4

5

9

11

18

10通り 各200円

3連単フォーメーション
1着

11

2着

5

18

相手

4

5

9

18

6通り 各200円

東大ホースメンクラブの見解

 本命はローズキングダム。去年のJC以降微妙な成績が続いていましたが、前走京都大賞典を59kgの斤量を背負いながらも勝ちきり、ようやく本調子になったとようです。人気も少し落ちていて、狙いどころでしょう。

 対抗はブエナビスタ天皇賞(秋)は去年もぶっつけ本番で勝っている舞台ですが、2着の多い最近を見ていると本命にする気にはならず、評価を落としました。

 3番手評価はアーネストリー宝塚記念を勝ち、オールカマーも59kgを勝ってからの参戦とすばらしいローテーションです。ただ、大外枠と言うことだけがすごく気になりました。内枠なら本命にしていました。

 4番手評価はエイシンフラッシュ。重い印を打つほどの成績は残していませんが、馬券圏内にはなんとか絡んできそうで無印にするには怖い存在です。

 穴狙いでジャガーメイルも上げておきます。勝ちからは遠ざかっていますが、大敗をしているわけでもなく、ひょっとしたらがありそうです。

東大ホースメンクラブ おにぎり

 望田潤の予想

img_yoso

予想印
8ペルーサ(6人気)
11ローズキングダム(4人気)
7ダークシャドウ(2人気)
5ブエナビスタ(1人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

8

1点 1000円

馬連流し

8

相手

5

7

11

3通り 各3000円

望田潤の見解

 ◎ペルーサは今週の追い切りで柔らかみのある動きで弾けるような伸びをみせた。父ゼンノロブロイも母の全姉ディファレントも2000mベストだったし、母父キャンディストライプスはバブルガムフェローの半兄でBブラッシンググルーム×リファールだからリュパン賞のグルームダンサーと同じ配合。自身も2000mは[3-1-0-0]で、左回りの2000mが最も力を出せる条件だろう。母系に欧スタミナが強いアウトブリードで、これからまだ強くなる可能性を秘めた馬だとも思っているし、昨年に続いて◎としたい。

 エイシンフラッシュは俊敏さも器用さもあるがドイツ血脈とハイペリオン基調の血統でやっぱり2000mよりは2400mで力を込めて買いたい馬で、アーネストリーは昨年より強くなってはいるがそれでも父譲りの走法は東京向きとは言い難い。2着まで、馬連で買うなら○ローズキングダムダークシャドウブエナビスタまでとみたが。

 井内利彰の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

18

1点 6500円

馬連

8

-

18

1点 500円

ワイド

8

-

18

1点 1000円

3連単1着流し
1着

18

相手

3

4

8

11

12

20通り 各100円

井内利彰の見解

 今年の天皇賞秋には今週の調教Gメン研究所のコラムテーマとした「調教VTR」と「1週前追い切り」を主軸とした予想の組み立てとなりました。

 まずは昨年の天皇賞秋では3着の◎アーネストリーを本命にした理由です。

 これは調教タイプの変化と追い切りの動きの変化があります。

 天皇賞秋の勝ち馬調教タイプをズラリと並べると、

2004年 乗込併用
2005年 標準トラック
2006年 標準併用
2007年 標準多め坂路
2008年 乗込坂路
2009年 標準多め併用
2010年 標準トラック主体

 決して大きな偏りがあるわけではありませんが、併用系統と坂路で本数多い系統が1着に近い調教適性高いタイプだという傾向は出ています。

 アーネストリーの昨年の調教タイプは標準併用。勝っても不思議なかったのですが、それでも3着ですから、仮に今年が併用系統で出走していれば、本命に推すつもりはありませんでした。

 ところが今年の調教タイプは標準多め坂路。2007、2009年の勝ち馬と同じ調教タイプにモデルチェンジしてきました。これなら昨年とは違った「勝つ」走りができるというのが調教タイプからの推奨理由です。

 またこの坂路で本数多く乗るという調教がアーネストリーのフットワークに変化を与えました。

 昨年の天皇賞秋の最終追い切りでは左右にブレる走りでしたが、今年は常に坂路で本数多く乗るようになったため、トモが強化。それによってまっすぐ坂路を駆け上がることができるようになったのです。

 このあたりを追い切りにも騎乗している佐藤哲三騎手に聞いてみると「右トモがカチッとはまるようになった」と独特の表現で良化具合を教えてくれました。

 トモが入ることで、前も出るようになり、ストライドが大きくなり、安定したフォームで走れるようになったというわけです。

 この追い切りの動きの違いは調教VTRを見ていただければ、良く分かります。

 もし見ることができる環境にある方がいらっしゃれば、ご確認ください。

 昨年2着の○ペルーサは休養明けになりますが、調教本数は十分。

 1週前には美浦坂路で一杯に追われて、4F48.9秒をマークしてスイッチが入ったのか、最終追いは芝で追走先着の圧倒的なパフォーマンス。これだけの動きを見せた上に、昨年と同じ南芝追いであれば、評価を下げる理由がありません。

 △エイシンフラッシュは入念に仕上げられた調教タイプで、天皇賞秋には適性高い調教内容となりました。ただ最終追い切りで手前を2度替えたのは決してプラスとは思えなかったので△止まりとしています。

 最終追いの内容がもっと良ければ評価したかった△アクシオンは調教タイプが適性高いということで印を打った感じ。

 △ローズキングダムは最終追いの坂路4F時計が51.9秒で橋口弘次郎厩舎の鉄板調教に該当していますし、△トーセンジョーダンは2歳連勝時のCW追いに戻してきたことがプラス評価の材料となりました。

1.シルポート
今回:標準坂路
前回:標準少め坂路

2.ダノンヨーヨー
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路

3.アクシオン
今回:標準多め併用
前回:標準少め併用

4.エイシンフラッシュ
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

5.ブエナビスタ
今回:標準トラック主体
前回:標準多めトラック主体

6.ビッグウィーク
今回:標準坂路
前回:標準少めトラック

7.ダークシャドウ
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック

8.ペルーサ
今回:標準多め併用
前回:乗込トラック主体

9.ジャガーメイル
今回:標準トラック
前回:標準トラック

10.メイショウベルーガ
今回:標準坂路主体
前回:標準坂路主体

11.ローズキングダム
今回:標準坂路
前回:標準坂路

12.トーセンジョーダン
今回:標準併用
前回:急仕上げトラック

13.ミッキードリーム
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準多め坂路

14.シャドウゲイト
今回:標準併用
前回:標準坂路

15.シンゲン
今回:標準多めトラック
前回:標準トラック

16.ナリタクリスタル
今回:スパルタトラック
前回:標準トラック

17.トゥザグローリー
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

18.アーネストリー
今回:標準多め坂路
前回:標準少め坂路

 山崎エリカの予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

12

-

18

1点 1000円

馬連流し

18

相手

5

7

2通り 各3000円

馬連流し

18

相手

4

8

2通り 各1500円

山崎エリカの見解

 昨年の年度代表馬ブエナビスタの盾連覇が期待される今年の天皇賞(秋)。今週の追い切りでラフォルジュルネとの併せ馬で遅れたこともあり、断然の1番人気ではありませんが、前売り3倍台の1番人気に支持されました。

 ブエナビスタの自己ベスト指数は-29で、昨年の天皇賞勝利時とジャパンC1着降着時にその指数をマークしました。有馬記念2着時は指数-28。今春に入って歯車が狂いだし、ドバイワールドCでは8着に敗れましたが、それでも宝塚記念では2着(指数-28)に巻き返しています。それを考えると、今回の天皇賞(秋)では相手関係を考えても大崩れはないと見ています。しかし、勝てるかどうかは「?」で、印は○とします。

 打倒ブエナビスタの筆頭候補は、今年の宝塚記念で頭角を現した◎アーネストリーです。同馬はもともとG1級の力を内包しながら、順調さを欠いてその力を表面化できずにいました。しかし休養明けで厳しい流れの金鯱賞を使ったことで、スタミナがグンと強化され、次走の宝塚記念ではいわゆる本物の横綱競馬で勝利しました。

 宝塚記念アーネストリーがマークした指数は-30。これはブエナビスタが昨秋の天皇賞(秋)の走りを再現しても敵わない計算になります。今回は宝塚記念の時とは異なり、前走で高速馬場のオールカマーを使いました。これによりあまり積極的な競馬をされると終いの伸びを欠く可能性もありますが、シルポートが逃げる展開なら好位で折り合うことができるでしょう。

 ▲は連勝中のダークシャドウ。同馬が更に成長すれば、打倒ブエナビスタの可能性も考えられます。

 高橋学の予想

img_yoso

予想印
4エイシンフラッシュ(3人気)
5ブエナビスタ(1人気)
18アーネストリー(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

4

1点 3000円

馬連BOX

4

5

18

3通り 各2000円

3連複

4

-

5

-

18

1点 1000円

高橋学の見解

 距離が3200mから2000mに短縮されたS59年以降の27年分から、「消える馬」・「残る馬」をチェックしてみよう。なお、H14年は中山で開催されていた点に注意。

1シルポート……左芝(H14年中山は右芝)を10回以上走って0?2勝馬は、前走芝のG1戦3着内・G2戦?もしくは敗退も0.2秒差内好走あった馬を除き[0-0-1-18]。

2ダノンヨーヨー……前3走とも2200m以下戦を使用して、すべて着順掲示板を外す6着以下だった斤量58kg馬は[0-0-0-16]。

3アクシオン……7歳以上馬は[2-0-0-41]。前3走とも重賞戦5着内かつ前走重賞戦連対かつ1800?2000m戦連対率5割以上の3項目すべてをクリアしていた馬を除く7歳以上高齢馬は[0-0-0-38]。また、前走0.4秒以上敗退の7歳以上馬は[0-0-0-20]。

4エイシンフラッシュ……前3走内に、「その年のG1戦連対→G1宝塚記念3着以内」のG1好走歴があった馬は[7-1-1-6]。このうち、(a)前走10頭立て未満のマギれのない少頭数レースで楽をしていた馬は×、(b)キャリア21戦以上馬は上積み?で×、(c)宝塚記念の前々走で4着以下の着外だった馬は好調持続力?で×、以上の3項目すべてをクリアしていた馬は[7-0-0-0]。S62ニッポーテイオー・S63タマモクロス・H2ヤエノムテキ・H11スペシャルウィーク・H12テイエムオペラオー・H19メイショウサムソン・H22ブエナビスタの7頭が、年前期の好実績を秋の盾につなげていた。

5ブエナビスタ……前2走とも、日本の牡牝混合の芝G1戦を含む1600m以上の重賞戦(G3戦を除く)で連対をはたしていた好調持続馬は、失格降着を除き[7-6-4-11]。このうち、5歳以上馬は[0-2-3-7]と未勝利で、1番人気馬=H2オグリキャップ6着・H8サクラローレル3着・H13テイエムオペラオー2着・H21ウオッカ3着が盾をのがしていた。

6ビッグウィーク……前3走内に連対歴がなく、2000m戦0?1勝かつ左回り芝0?1勝の適性?の斤量58kg馬は[0-0-0-24]。

7ダークシャドウ……今季一番の上昇株だが、天皇賞が良馬場で行われた時、前3走とも斤量が57kg以下だった斤量58kg馬は、芝6勝以上あるいは前3走内にG1戦5着内の実績があった馬を除くと[0-0-2-58]。類型のH11ツルマルツヨシが、左芝2戦負けなし・前3走「G3戦3着→G3戦?着→G2戦3/4馬身1着」で2番人気支持も直線坂上で力尽きて8着。また、左芝5勝以上の適性馬は、H14年中山除き[0-0-1-18]と意外にも連対例がなく、コース適性過信は禁物。

8ペルーサ……前4走とも2400m以上の長距離戦使用馬は[0-0-0-9]。また、6カ月以上の長期休養明け馬は[0-1-0-17]で、このうち斤量58kg馬は[0-0-0-17]。

9ジャガーメイル……春の天皇賞組は[6-10-5-68]で、このうち、5歳以上馬は[0-6-3-39]と未勝利。前4走内に春の天皇賞で5番人気以下かつ5着以下がある馬は[0-0-0-15]。

10メイショウベルーガ……牝馬は[4-2-4-27]も、前2走内にG1戦連対歴あるいは前走G2戦1着歴のなかった牝馬は[0-0-3-22]。

11ローズキングダム……前3走内に芝の良・稍重のレースで10着以下大敗があった馬は、前5走内にG1戦3着内好走歴があった馬やJRA10勝以上馬または前2走とも重賞戦で連対していた馬を除き[0-0-3-63]。類型のH17サンライズペガサスが、「天皇賞春14着→宝塚5着→G2毎日王冠1.3/4差1着」で12着完敗。

12トーセンジョーダン……前4走内に芝のG1戦3着内・G2戦1馬身差以上?・G3戦3馬身差以上?歴がなく、前2走内に日本の1800?2200m芝良馬場で1秒以上の惨敗があった馬は[0-0-1-45]。

13ミッキードリーム……2000m戦を4回以上走って0?1勝は、前3走内にG1戦3着内・G2戦連対歴がある馬を除き[0-0-4-53]。

14シャドウゲイト……前3走とも3000m未満のレースを使って3着内ない馬[0-0-1-47]。

15シンゲン……前2走内に芝G1戦以外で10着以下かつ0.8秒以上敗退馬は[0-0-1-46]で、このうち斤量58kg馬は[0-0-0-42]。

16ナリタクリスタル……前3走内にG1戦3着内好走や重賞戦斤量58kg以上?歴がなく、前走ステップ戦の毎日王冠で6着以下だった馬は[0-0-0-47]。

17トゥザグローリー……前走芝のG1戦5着内・G2戦連対歴のない3カ月以上休養馬は[0-0-2-34]。

18アーネストリー……芝15戦以上消化の6歳以上馬のうち、左芝(H14中山を除く)を5回以上走って連対0?2回は、東京芝2勝以上馬を除き[0-1-2-32]。

■最強世代4歳馬出走7頭のうち唯一サンデーサイレンスの血が入っていない脱サンデーの旗頭エイシンフラッシュに◎。2000年以降の良馬場のダービーで時計がもっとも遅かったことから制覇がフロック視されていたが、前走レコード決着の宝塚でコンマ2差とスピード対応にメドがついた。母ムーンレディはドイツ馬。盾を獲って、ジャパンカップに参戦予定の凱旋門賞レコード勝ちドイツ産馬デインドリームとの独独頂上対決に期待。キャリア20戦のブエナビスタ○、大外アーネストリー▲。

 三田明太の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連複フォーメーション
1着

12

13

2着

4

5

8

11

12

13

相手

2

4

5

7

8

9

11

12

13

17

18

61通り 各100円
3連複フォーメーション
1着

13

2着

4

5

8

11

12

13

相手

2

4

5

7

8

9

11

12

13

17

18

35通り 各100円

三田明太の見解

 宝塚記念からの直行組に好走が目立つように、近年の天皇賞・秋は休み明けというローテが不利にならない、むしろ相性の良いレースになっている。その背景には、馬場改修後の流れが宝塚記念と酷似していることが挙げられる。

 近年の天皇賞・秋で求められるのは、上がり勝負への適性に加え、平均的なラップを追走する持久力。宝塚記念は小回りらしく中盤が緩まない淀みない流れになることが多く、スローの上がり勝負になりやすい前哨戦(毎日王冠京都大賞典)よりも関連性が高くなっている。

 今年の宝塚記念は前半から淀みないペースで流れた高レベルレースで、5着以下を凌駕する指数をマークした上位4頭(アーネストリーブエナビスタエイシンフラッシュローズキングダム)に主力級の評価を下すことに異論はない。

 その一方で、淀みない流れでの指数実績を持ちながら、スローの前哨戦で凡走した馬の存在も見逃せない。宝塚記念の上位4頭に敬意を表しつつ、ミッキードリームの激走に期待してみたい。

 前走の毎日王冠は3着に惜敗しているが、開幕週で前半1000m通過61.1秒の超スローを、これまでとは違う後方待機策から結果的に脚を余した印象で、着順ほど悲観する内容ではない。むしろ、前走で指数を下げたことが本馬の適性を浮き彫りにしたとも言える。下級条件時代から平均以上のペースで110台の指数をマークしているように、指数的なベクトルが持久力に振れているのは明らか。人気上位勢の牙城を崩すにはハードルが高いのも事実だが、初GIで指数を跳ね上げる可能性に賭けてみたい。

 宝塚記念の上位4頭では、上がり勝負と持久力勝負での指数バランスが良いローズキングダムを最上位に評価したい。また、その宝塚記念が一頓挫で休み明けだったトーセンジョーダンにも注意を払いたい。タイトな流れでの指数実績は、宝塚記念の上位4頭に引けを取らない。

 古澤秀和の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

5

-

11

1点 2000円

馬連

8

-

11

1点 2000円

馬連

7

-

11

1点 1500円

馬連

4

-

11

1点 1000円

馬連

11

-

12

1点 1000円

馬連

5

-

8

1点 1500円

馬連

5

-

7

1点 1000円

古澤秀和の見解

4番:一張り欲しいが、仕上がりはマズマズ。
5番:キッチリ仕上がる。勝ち負け。
7番:パワフルな好馬体。時計対応だけ。
8番:柔らかさ目立つ。
11番:仕上がり良いし、馬場も合いそう。前を取れれば。
12番:デキ抜群。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

img_yoso

netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

4

5

7

8

12

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

5

相手

4

7

8

12

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

18

相手

4

5

7

8

12

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【上位拮抗】前哨戦を勝ち成長を感じさせたローズキングダムは東京コースとの相性も良好。距離もよく本命とした。女傑ブエナビスタは太め感の残る仕上がりで対抗まで。当日の気配にも注目したい。大外を引いたのがカギとなるがアーネストリーもチャンス十分。勢いならダークシャドウエイシンフラッシュも態勢は整っている。トーセンジョーダンペルーサも地力有り、警戒が必要だ。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

img_yoso

丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【絶景かな】ブエナビスタの、これまでの競馬シーンにおける“絶景”は、果たしてどのレースだったか。真っ先に頭に浮かぶのは、東京2000メートルを舞台に、並みいる牡馬勢をなで切りにした昨年の天皇賞(秋)。そして2位降着にはなったが、ジャパンCではなかったか。ヴィクトリアマイルは、生涯最高・乾坤一擲のアパパネに屈し、宝塚記念アーネストリーのレコードに遅れをとったものの、後続の差し込みを許したわけではない。二度にわたる有馬記念2着、宝塚記念2着と、牡馬相手のG?で繰り広げてきたパフォーマンスと中身の濃さは、エアグルーヴウオッカなどの歴代牝馬とも、一つ桁が違う。国内では、〔8730〕と、競馬にも馬券にも誠実だ。海外遠征明けの春と違って、牧場・トレセン経由で仕上げも入念。木曜日発表の馬体重は476キロ、当日は470キロを切るくらいで出走できる。盾連覇で、牡牝の壁を超越した、現役屈指の最強馬としての存在感と実力を、改めて世に知らしめる天皇賞だ。相手本線はアーネストリー。前走の宝塚記念は、1000m通過が58秒7―2000m通過・1分58秒1という、タフなラップの上に立ち、しかも二番手追走から、自ら動く形で2分10秒1のレコード。ブエナ封印も納得だ。しかし、他馬の目標とされやすい上に東京2000メートルの大外枠は痛い。さすがの佐藤哲も、詰めを誤る危険性あり。直線は二転三転、ゴール前強襲はダークシャドウ。1分57秒8のレコードで決着をみた大阪杯2着を起点に、エプソムCを楽勝。毎日王冠の上がり32秒7で、G?仕様の切れも確認できた。ひ弱さを抱えた馬が、前回を叩いて、トモ回りに厚みが出たのも大きい。惑星はペルーサ。ゲートに神経をつかったこれまでとは一変。一週前には坂路で48秒をマーク。デビュー以来もっともハードに攻め、自己最高の528キロにパワーアップ(木曜日発表)。昨年や春とは馬が違う。層の厚い4歳、メンディザバルを配したローズキングダム、ルメール起用のエイシンフラッシュも、もちろん争覇圏。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

img_yoso

コンピューター予想

予想印
18アーネストリー(5人気)
4エイシンフラッシュ(3人気)
8ペルーサ(6人気)
11ローズキングダム(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

4

8

11

18

12通り 各400円

3連単BOX

4

8

11

18

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

8

相手

5

7

11

12

18

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

8

相手

5

7

11

12

18

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ペルーサは「ゼンノロブロイ×キャンディストライプス」という組み合わせで、母アルゼンチンスターの全姉に亜チャンピオン牝馬で米G1も制したディフェレントがいる良血。昨年5月の青葉賞(G2)を勝った際は、いずれ日本を背負って立つ名馬になるだろうとの期待感があったが、それを最後に勝ち星がなく現在7連敗中。

 しかし、たそがれたイメージとは裏腹に今回の休養中にガラリ一変。稽古で抜群の時計を連発している。思えば父ゼンノロブロイも4歳秋に一変し、天皇賞・秋ジャパンC有馬記念とG1を3連勝した。ここにきての急上昇は父の軌跡と重なって見える。

 ゼンノロブロイ産駒は東京芝2000mで連対率48%(23戦11連対)と驚異的な成績を挙げており、ペルーサ自身、昨年の天皇賞・秋ブエナビスタの2着と好走している。この条件はベストに近く、休み明けだからこそ配当面の妙味もある。

 奥田隆一郎の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

5

7

12

2着

4

5

7

8

11

12

18

相手

4

5

7

8

11

12

18

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 天皇賞秋が行なわれる東京芝2000mから注目の直結コースは、阪神芝2200m、札幌芝2000m、東京芝1800m、同コースの東京芝2000m。直結コースの激走馬は、同じ適性が要求される今走のコースに合うため、高い適性を活かして大駆けできる。

 ◎ダークシャドウは、東京芝2000mで3勝、東京芝1800mで重賞2勝、あわせて東京中距離戦は5戦5勝のコース巧者。近5年を見ると、前走の毎日王冠を制した馬が天皇賞秋を2勝、毎日王冠2着馬が1勝している。5年中3年が毎日王冠の連対馬が勝っており、このローテには注目したい。

 ○ブエナビスタは、昨秋の天皇賞を制したので、適性×実績ともに申し分ない。また、直結コースの阪神芝2200mにて宝塚記念を2年連続で連対している。この馬が制したG1レースは東京と阪神外回りコースのみ、最後の直線が長いコースは脚質的に向いている。

 ▲トーセンジョーダンは、直結コースの札幌芝2000mで札幌記念を制した。そして同コースのアイルランドTでは、オープン特別とはいえトゥザグローリーを相手に1着になった。東京芝コースは3戦3連対(2勝)、人気はなさそうなので狙ってみたい。

 △アーネストリーは、昨年の天皇賞秋で馬券になり、今年は直結コースの宝塚記念を制した。昨年は宝塚記念と天皇賞秋の両方3着だが、今年は宝塚記念を勝ち、天皇賞秋も昨年以上を期待できる。

 △エイシンフラッシュは、直結コースの宝塚記念で上記推奨のアーネストリーブエナビスタに続く3着となったため、今回も一緒に馬券に入れておきたい。直結コースの中距離G1で馬券になったことから警戒する。

 の予想

img_yoso

予想印
4エイシンフラッシュ(3人気)
5ブエナビスタ(1人気)
7ダークシャドウ(2人気)
8ペルーサ(6人気)
18アーネストリー(5人気)

の見解

今週末の天皇賞・秋は、古馬中距離の頂上決戦。日本に2つしかない古馬の芝中距離G1、その両方の上位馬が一同に介しました。

昨年の天皇賞・秋の1-3着馬・今年の宝塚記念の1-3着馬が揃うメンバーで、当然両方で馬券になったブエナビスタアーネストリーが中心ですが、これらと接戦を演じたペルーサエイシンフラッシュを筆頭に7頭揃った4歳馬が下克上を狙う構図となっています。

天皇賞・秋(G1・東京10F)
06:35.4-47.8-35.6=1.58.8(ダイワメジャー)
07:36.1-47.3-35.0=1.58.4稍(メイショウサムソン)
08:35.2-46.8-35.2=1.57.2(ウオッカ)
09:35.6-47.9-33.7=1.57.2(カンパニー)
10:35.3-48.0-34.9=1.58.2稍(ブエナビスタ)
※「テン3F-中盤4F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。

「テン35秒台前半→中盤47秒台後半」程度のミドルペースが、近年の標準形となっています。

決して究極のスピード勝負でも底力勝負でもなく、程よい流れを追走したうえでそれなりの上がりが要求されるという、スピード・底力そして瞬発力の総合力を競うレースと言っていいでしょう。年によっては瞬発力の度合いが大きくなり、これが時折人気薄の激走を生んでいると言えます。特に牝馬の台頭とは密接な関係がありそうです。

今年は、宝塚記念をハイペースに持ち込んだアーネストリーがおり、やや底力寄りの展開が想定されます。春のレースでは、スピードと底力が問われたG1宝塚記念やG2大阪杯、そして昨年の天皇賞・秋が参考レースになります。これらのレースの上位馬に瞬発力の裏づけもあれば磐石になるのは言うまでもなく、そういう意味では日経新春杯日経賞、そして毎日王冠が補完材料になりそうです。

これらの好走馬を全部拾うと人気馬を全部買うことになってしまうので、底力レースの好走を必要条件として絞って行くものとします。

●注目馬:ブエナビスタアーネストリーエイシンフラッシュペルーサダークシャドウ

厳選予想 ウマい馬券