G1昇格のH2年以降から、「消える馬」・「残る馬」を探ってみよう。なお、H14年は新潟左回りで開催されている点に注意。
■短距離実績
1400m以下の短距離戦を経験して、その連対率が4割未満だった馬は、前3走内(取消も含む)に芝のG1戦5着以内・G2戦3着以内・G3戦1着好走があった馬を除き[0-0-3-53]。
……今回4割以下該当馬は、
グリーンバーディー.333・
ヘッドライナー.320・
アーバニティ.318・
エーシンリジル.308・
ケイアイアストン.269・
サンダルフォン.174。
■近走大敗歴
前3走内に、1400m以下短距離芝G3以下戦良・稍重で、斤量57kg以下かつ1秒以上大敗があった馬は[0-0-1-31]。
……2走前G3函館ス
プリントS56kg1.0秒差8着
ケイアイアストンはG3戦[0-1-0-6]でG1初挑戦、2走前G3
CBC賞57kg1.5秒差13着
サンダルフォンはG3戦[1-0-1-10]・G1G2戦[0-0-0-7]、3走前G3函館ス
プリントS56kg1.0秒差6着
パドトロワは重賞戦[0-0-1-2]で実績からも見劣り。
■高齢馬
7歳以上の高齢馬は[2-1-1-32]で、勝ち馬2頭はいずれも外国参戦馬。前2走内に芝1200m重賞戦で連対のない7歳以上高齢馬は[0-0-0-29]。
……8歳
グリーンバーディー・8歳
サンダルフォン・7歳
ヘッドライナーは厳しい。
■コース実績
H14年の新潟開催を除き、中山の芝コースを5回以上走って0-1勝馬は[0-0-3-24]。
H4年前走G1
マイルCSレコード勝ちの
ダイタクヘリオスが中山芝[1-0-0-4]で1番人気も4着、H12年G1高松宮1着・安田3着の
キングヘイローが中山芝[1-1-2-1]で7着と実績上位馬もコース適性に泣かされ敗退していた。
……中山芝コース[1-0-3-2]の
サンカルロ・[0-0-0-7]の
サンダルフォン・[1-2-1-1]の
ビービーガルダンはコース適性今ひとつでどこまで。
■底力
タフな中山コースはスピード一辺倒では押し切れない。スピードにプラスαの持久力・底力が求められる。そこで注目するのが1400-1600m実績だ。H14年の新潟開催を除き、1400-1600m戦で3着内好走がなかった馬は[0-0-1-36]。H16年1番人気の
サニングデールは該当距離[0-0-0-6]で9着敗退。一方、日本短距離界を代表する種牡馬
サクラバクシンオーはH6年当レース連覇時、1400-1600m[4-2-1-4]・G1
マイルCS2着の実績を持っていた。
……1400-1600m戦[0-0-0-1]
エーシンヴァーゴウ・[0-0-0-6]
グリーンバーディーはどうか。1400m以上未経験の
ロケットマンは中山の急坂で止まる危険性あり。
■スピード対応ローテ
前3走内に芝1200mレース使用のない斤量57kg馬は、前3走内にG1戦5着内好走歴があった馬を除き[0-0-2-26]。H12年前走G3
京成杯AH1着
シンボリインディ14着・H13年前走G3
京成杯AH1.31.5レコード勝ちの
ゼンノエルシド10着・H19年やはり前走G3
京成杯AH1着
キングストレイル4着と近走の距離ローテから苦戦していた。
……久々3年余ぶりの1200m戦となる
フィフスペトルはペースに戸惑いも。
■近走下級戦
前2走ともG3以下のレースを使用し、前走斤量55kg以下敗退、もしくは斤量55kg以下で勝っても着差が1馬身差未満だった馬は[0-0-2-51]。H12年4連勝中の
ビハインドザマスクが前走G3
セントウルS55kgクビ差レコード勝ちも3番人気11着・H22年G3函館ス
プリントSレコード勝ち→前走G3
キーンランドC54kg1/2差勝ち
ワンカラットが斤量1kg増加で2番人気支持も5着敗退。
……4連勝中だが前2走ともG3戦54kgクビ差1着
カレンチャンは斤量1kg増加がどうでるか。他に、エイシン
ヴァーゴウ・
エーシンリジル・
トウカイミステリーも該当。
■
セントウルS組
H12年から
ステップ戦となった
セントウルS(H18年からG3→G2に)出走組の成績は[5-3-5-40]。このうち、
(a)日本馬で中山芝(H14年新潟除く)がはじめてor中山芝3回以上走って連対なしは×
(b)2走前に非重賞戦敗退馬は×
(c)8月以降2戦以上して前走敗退or前走勝ちもハナ・アタマ・クビ差の辛勝は×
(d)日本馬で右芝(H14年新潟除く)連対が5回以下は×
(e)7歳以上高齢馬で10勝未満馬は×
(f)前3走内に連対歴のない馬は×
以上の6項目クリアしていた馬は[5-1-2-0]。該当馬は
ラッキーナイン・
ダッシャーゴーゴー。
《狙い》
◎は
ラッキーナイン。1400m以下[6-4-3-2]・連対率.667、1400-1600m[3-1-2-0]、前走より斤量2kg減の4歳馬、まさに今が走り頃だ。G1シーズン開幕好発進で暮れのG1
香港スプリントへ向けNo.1宣言! ○
ロケットマン、▲
ダッシャーゴーゴー。