11R

スプリンターズS

15:40発走 / 芝1200m (右 外 C) / 天候:曇 / 馬場:良
4回 中山 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:9500,3800,2400,1400,950万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・外国産馬と前走1着馬をのぞく、6歳以上馬
※中山過去10年[0-1-2-41]
●2010年該当馬→ジェイケイセラヴィ(6着)、アイルラヴァゲイン(8着)、マルカフェニックス(9着)、ビービーガルダン(10着)、サンダルフォン(11着)、ウエスタンビーナス(12着)、ヘッドライナー(13着)、ローレルゲレイロ(14着)、プレミアムボックス(15着)、ファイングレイン(16着)
○2011年該当馬→ケイアイアストンヘッドライナーアーバニティビービーガルダンサンダルフォン

・G1勝ち馬をのぞく、前走10着以下の日本馬
※中山過去10年[0-0-1-23]
●2010年該当馬→プレミアムボックス(15着)
○2011年該当馬→トウカイミステリー

・G1勝ち馬をのぞく、前走セントウルSで4着以下だった馬
※中山過去10年[0-0-3-19]
●2010年該当馬→サンダルフォン(11着)、ヘッドライナー(13着)
○2011年該当馬→エーシンリジルサンカルロヘッドライナートウカイミステリー

・8枠に入った馬
※中山過去10年[0-1-0-17]
●2010年該当馬→ジェイケイセラヴィ(6着)、ウエスタンビーナス(12着)
○2011年該当馬→サンダルフォン、グリーンバーディー

・5歳以下の海外馬
※中山過去10年[0-0-0-4]
●2010年該当馬→該当なし
○2011年該当馬→ラッキーナイン

2010年残った馬→ウルトラファンタジー、ダッシャーゴーゴーキンシャサノキセキサンカルロワンカラット、グリーンバーディー

【昨年結果】
1着:ウルトラファンタジー(○)
2着:キンシャサノキセキ(○)
3着:サンカルロ(○)

2011年残った馬→パドトロワロケットマンフィフスペトルダッシャーゴーゴーカレンチャンエーシンヴァーゴウ

須田:3週前が1着-3着で、2週前が2着-3着。そして先週が1着-3着と、何かがヌケるパターンを量産してますなあ。先週なんて、かなり当てやすかったはずなんですけど……。

井崎:難しいのが「ヒモ選び」という見解は、バッチリ合ってたんだけどな(笑)。それにゲシュタルトって気ムラなところがあって、走るタイミングが読みづらいんだよ。

須田:確かに、地力があるのはわかっていても買いづらい馬だとは思いますが……そこを何とか当ててこそ、ですよ?

井崎:じゃあ、それを今週のスプリンターズSでお見せしようじゃないか。先週も須田クンに「魅せる予想を」と言われたことだし、ビシッと秋のG1初戦を飾ってみせるよ!

須田:あのロケットマンが来日とあって、ここは個人的にも非常に楽しみにしているレース。ではさっそくセンセイの見解をお聞きしますが……けっこう順当ですかね?

井崎:ロケットマンダッシャーゴーゴーエーシンヴァーゴウといった人気どころはキッチリ残ってるから、大荒れは考えにくいよなあ。あって小波乱くらいじゃないか?

須田:消去ネタをクリアした馬のラインナップを見ると、そういった印象を受けますね。上位拮抗で、印よりも「買い方」を問われるレースになる気がします。

井崎:それに、ロケットマンが3枠5番を引き当てたのも大きいよな。中山芝1200mの先行馬なんて、内に入ったほうがいいに決まってるんだからさ。

須田:では消去ネタの中身を見ていきますが、最初の6歳以上馬の消去ネタで、けっこうな頭数が消えていますな。該当数から信頼度も高そうですが……。

井崎:うん、これが今回の「大ネタ」だからな。高齢馬が活躍してるレースなんだけど、これに該当する馬はサッパリ。今年も期待薄と考えていいと思うぞ。

須田:「前走10着以下馬」の消去は順当でしょうが、気になるのが次のセントウルSを消去するネタ。サンカルロを消してますが、けっこう怖くないですか?

井崎:昨年の3着馬なんだから、そりゃ怖いよ(笑)。でも、脚質的にアテにはできないからなあ。人気次第だけど、ここは割り切って「消し」が正解じゃないかと思うぞ。

須田:といったカンジで消していって、残ったのがこの6頭。人気馬中心なので、このままだとトリガミがちょっと怖い気もしますね。

井崎:じゃあ、軸は素直にロケットマン。で、先行したパドトロワもギリギリ粘る……っていう、行った行ったのパターンを願おうかな(笑)。

須田:それで決まったら「魅せる予想」ですね、確かに(笑)。さて、果たしてどんなレースになるのか、今週はホントに楽しみですよ!
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

14

1点 100円

馬連BOX

6

7

14

3通り 各500円

馬連流し

14

相手

5

8

2通り 各400円

馬連流し

6

相手

5

8

2通り 各400円

3連複BOX

5

6

7

8

14

10通り 各200円

3連単フォーメーション
1着

6

14

2着

5

6

7

8

14

相手

5

6

7

8

14

24通り 各200円

東大ホースメンクラブの見解

 本命はエーシンヴァーゴウ。1000m、1200mで良積を残していて、前走はGIIセントウルSを勝っています。ここでも上位争いは必須でしょう。ただ、絶対の本命視ではなく、少し抜けているかなぐらいで考えます。 

 対抗はサンカルロ。去年のこのレースで3着、今年の高松宮記念では2着と、スプリントGIで活躍を見せる馬です。前走はGIIながら4着という結果に終わりましたが気にせず狙っていくべきでしょう。 

 3番手評価はフィフスペトル。前走1600mの馬、横山騎手というそれぞれの条件で良い結果が得られている傾向があるので、それに素直に従ってみます。距離は変わりますがコースは変わらないのもプラスです。 

 4番手評価はダッシャーゴーゴー。GIで2度も降着しており買うのに少勇気が要りますが、実力だけを見ると買いたい馬です。 

 5番手評価はロケットマン。外国馬は走ってみるまで分からないというところもありますが、この成績で無印は怖いです。

東大ホースメンクラブ おにぎり

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

3

1点 1500円

複勝

3

1点 3700円

3連複フォーメーション
1着

3

2着

8

10

13

相手

1

4

5

6

8

10

12

13

14

16

24通り 各200円

井内利彰の見解

 スプリンターズSへの調教予想アプローチは調教Gメン研究所でも記したように「勝つのは日本馬」という前提で予想を組み立てさせていただきます。

 過去5年のうち、日本馬が優勝したのは3頭ですが、その共通点は「栗東坂路追い切り」ですから、まずはこの調教条件に該当する馬が候補となります。

 しかしこれだけでは7頭が条件に該当するので、さらに掘り下げた調教条件が必要。

2007 アストンマーチャン 51.0秒
2008 スリープレスナイト 49.6秒
2009 ローレルゲレイロ  51.6秒

 この数字は「栗東坂路での1週前追い切りの4F時計」です。

 つまり勝ち馬の共通点として、1週前に坂路4F52.0秒以下の時計をマークしていることが調教条件となります。

もちろんこの調教条件に該当した馬は上記3頭以外にもいました。
しかし休養明けを除けば、[3-0-0-2]と勝率60%の必勝調教データなのです。

 またこの3頭はレース週にも4F53秒以下の時計をマークしており、2週続けて速い時計の追い切りをこなしていました。

 スプリント戦だからといって調教量が不要というわけではなく、手加減ない追い切りが非常に重要だということです。

 今年の出走馬の中でこの調教条件に該当したのは、先週の追い切りで坂路4F51.3秒をマークした◎パドトロワだけ。

 今週の最終追い切りも坂路4F52.2秒ですから、過去の優勝馬とほぼ同様の調教過程をたどっていることになります。

 またスリープレスナイトローレルゲレイロは標準多め坂路、スパルタ坂路と本数多い坂路調教でしたが、パドトロワも標準多め坂路での仕上がり。とにかく疑いようのない過去優勝馬との調教内容に文句のつけようがありません。

 ○ダッシャーゴーゴーは1週前追い切りの調教条件に該当しなかっただけで、調教本数が多い点から昨年より入線着順を上げる可能性は十分あると思います。

 北海道シリーズから帰栗した▲カレンチャンはパワーアップが明らかな馬体。

 追い切りの動きも抜群で「乗り手はダッシャーと併せていれば、終いは11.6秒が出たんじゃないかと思うくらい手応えがあったようです」と安田調教師。馬ナリ平均坂路という調教タイプが気になるだけ。

 △ビービーガルダンは前走が明らかなモデルチェンジが感じさせる新しい走り。

 最終追い切りも速い時計をマークすることができ、過去好走のスプリンターズS時と同じ仕上がりになっています。

 馬券的には◎からこの3頭を軸にしたフォーメーションで手広く攻めてみました。

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

5

相手

1

8

10

3通り 各3000円

馬連流し

5

相手

7

16

2通り 各500円

山崎エリカの見解

 昨年のスプリンターズSに出走表明しながらも直前で回避した、シンガポール最強のロケットマンが今年こそは出走してきました。 

 昨年のシンガポール・クリスフライヤーでロケットマンはグリーンバーディーのクビ差2着。その時にマークした指数は-26。そこから近走着差を見れば一目瞭然のようにロケットマンは進化していますから、普通に考えれば今回のメンバーで敵などいないでしょう。スプリント戦で着差0.8?1.0秒もつけられるような馬は尋常ではありません。

 また香港ではそこまでテンが速くはないウルトラファンタジーが、昨年のスプリンターズSではハナを奪えたあたりを考えると、ロケットマンもペース次第では先手を奪う可能性も考えられます。ロケットマンは逃げ馬にして、後傾ラップを刻む差し馬ですから、自分のペースで逃げ、先行から上がり3F33秒台の末脚を使われては、後続馬は打つ手なしです。

 ロケットマンの死角は、見えない疲れが出ることがある輸送競馬、そしてみなさんの言うように右周りが苦手だということです。確かにロケットマンは右周りの香港、G2のジョッキースプリントで1着同着、香港スプリントで2着(指数-26)と近走と比べるとパフォーマンスは落としてはいます。しかしそのレベルでも走れる馬は見当たらないので、今回の◎とします。同馬は今年のドバイゴールデンシャヒーン勝利時のように、休養明けをシンガポールの時計が掛かるオールウェザーを叩いて本番というのが勝負パターンですから、前走でオールウェザーを使っているのも好ましいす。

 ○は目下4連勝中の上がり馬カレンチャン。前走のキーンランドCは厳しい流れを凌いでの勝利で、今回に繋がる内容の濃いものでした。▲は前走のセントウルSは外から早く動いた分、終い伸び切れずの3着でしたが、一連の実績から巻き返しが濃厚のダッシャーゴーゴーロケットマン主役なら、気楽な立場で立ち回ることが出来るでしょう。

 高橋学の予想

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予想印
1ラッキーナイン(4人気)
5ロケットマン(1人気)
8ダッシャーゴーゴー(2人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

1

1点 2000円

馬連

1

-

5

1点 3000円

馬連

1

-

8

1点 3000円

馬連

5

-

8

1点 2000円

高橋学の見解

 G1昇格のH2年以降から、「消える馬」・「残る馬」を探ってみよう。なお、H14年は新潟左回りで開催されている点に注意。

■短距離実績
 1400m以下の短距離戦を経験して、その連対率が4割未満だった馬は、前3走内(取消も含む)に芝のG1戦5着以内・G2戦3着以内・G3戦1着好走があった馬を除き[0-0-3-53]。

……今回4割以下該当馬は、グリーンバーディー.333・ヘッドライナー.320・アーバニティ.318・エーシンリジル.308・ケイアイアストン.269・サンダルフォン.174。

■近走大敗歴
 前3走内に、1400m以下短距離芝G3以下戦良・稍重で、斤量57kg以下かつ1秒以上大敗があった馬は[0-0-1-31]。

……2走前G3函館スプリントS56kg1.0秒差8着ケイアイアストンはG3戦[0-1-0-6]でG1初挑戦、2走前G3CBC賞57kg1.5秒差13着サンダルフォンはG3戦[1-0-1-10]・G1G2戦[0-0-0-7]、3走前G3函館スプリントS56kg1.0秒差6着パドトロワは重賞戦[0-0-1-2]で実績からも見劣り。

■高齢馬
 7歳以上の高齢馬は[2-1-1-32]で、勝ち馬2頭はいずれも外国参戦馬。前2走内に芝1200m重賞戦で連対のない7歳以上高齢馬は[0-0-0-29]。

……8歳グリーンバーディー・8歳サンダルフォン・7歳ヘッドライナーは厳しい。

■コース実績
 H14年の新潟開催を除き、中山の芝コースを5回以上走って0-1勝馬は[0-0-3-24]。
H4年前走G1マイルCSレコード勝ちのダイタクヘリオスが中山芝[1-0-0-4]で1番人気も4着、H12年G1高松宮1着・安田3着のキングヘイローが中山芝[1-1-2-1]で7着と実績上位馬もコース適性に泣かされ敗退していた。

……中山芝コース[1-0-3-2]のサンカルロ・[0-0-0-7]のサンダルフォン・[1-2-1-1]のビービーガルダンはコース適性今ひとつでどこまで。

■底力
 タフな中山コースはスピード一辺倒では押し切れない。スピードにプラスαの持久力・底力が求められる。そこで注目するのが1400-1600m実績だ。H14年の新潟開催を除き、1400-1600m戦で3着内好走がなかった馬は[0-0-1-36]。H16年1番人気のサニングデールは該当距離[0-0-0-6]で9着敗退。一方、日本短距離界を代表する種牡馬サクラバクシンオーはH6年当レース連覇時、1400-1600m[4-2-1-4]・G1マイルCS2着の実績を持っていた。

……1400-1600m戦[0-0-0-1]エーシンヴァーゴウ・[0-0-0-6]グリーンバーディーはどうか。1400m以上未経験のロケットマンは中山の急坂で止まる危険性あり。

■スピード対応ローテ
 前3走内に芝1200mレース使用のない斤量57kg馬は、前3走内にG1戦5着内好走歴があった馬を除き[0-0-2-26]。H12年前走G3京成杯AH1着シンボリインディ14着・H13年前走G3京成杯AH1.31.5レコード勝ちのゼンノエルシド10着・H19年やはり前走G3京成杯AH1着キングストレイル4着と近走の距離ローテから苦戦していた。

……久々3年余ぶりの1200m戦となるフィフスペトルはペースに戸惑いも。

■近走下級戦
 前2走ともG3以下のレースを使用し、前走斤量55kg以下敗退、もしくは斤量55kg以下で勝っても着差が1馬身差未満だった馬は[0-0-2-51]。H12年4連勝中のビハインドザマスクが前走G3セントウルS55kgクビ差レコード勝ちも3番人気11着・H22年G3函館スプリントSレコード勝ち→前走G3キーンランドC54kg1/2差勝ちワンカラットが斤量1kg増加で2番人気支持も5着敗退。

……4連勝中だが前2走ともG3戦54kgクビ差1着カレンチャンは斤量1kg増加がどうでるか。他に、エイシンヴァーゴウ・エーシンリジルトウカイミステリーも該当。

セントウルS
 H12年からステップ戦となったセントウルS(H18年からG3→G2に)出走組の成績は[5-3-5-40]。このうち、
(a)日本馬で中山芝(H14年新潟除く)がはじめてor中山芝3回以上走って連対なしは×
(b)2走前に非重賞戦敗退馬は×
(c)8月以降2戦以上して前走敗退or前走勝ちもハナ・アタマ・クビ差の辛勝は×
(d)日本馬で右芝(H14年新潟除く)連対が5回以下は×
(e)7歳以上高齢馬で10勝未満馬は×
(f)前3走内に連対歴のない馬は×
以上の6項目クリアしていた馬は[5-1-2-0]。該当馬はラッキーナイン・ダッシャーゴーゴー

《狙い》
 ◎はラッキーナイン。1400m以下[6-4-3-2]・連対率.667、1400-1600m[3-1-2-0]、前走より斤量2kg減の4歳馬、まさに今が走り頃だ。G1シーズン開幕好発進で暮れのG1香港スプリントへ向けNo.1宣言! ○ロケットマン、▲ダッシャーゴーゴー

 三田明太の予想

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予想印
16グリーンバーディー(8人気)
7フィフスペトル(6人気)
3パドトロワ(9人気)
6サンカルロ(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

16

1点 2000円

ワイドBOX

3

6

7

3通り 各1000円

3連複フォーメーション
1着

16

2着

3

5

6

7

16

相手

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

50通り 各100円

三田明太の見解

 指数的に近年の国内スプリント路線は低調で、昨年の当レースも、伏兵ウルトラファンタジーに逃げ切られ、今春の高松宮記念も、8歳馬キンシャサノキセキが1着、7歳馬が3着、4着という、まさに世代交代が進んでいない結果となった。

 今年のスプリント路線でも突出した指数を出した馬はおらず、上位2頭しか3桁指数をマークできなかったセントウルSに代表されるように、一連のステップレースの指数も低調だった。

 となると、外国馬の取捨になるが、今回が日本初出走のロケットマンは指数がなく、判断できない…。ということで、今回が日本4走目になるグリーンバーディーを狙いたい。

 昨年と同じセントウルSスプリンターズSのローテになるが、昨年の指数推移を見る限り、テンの速いペースへの適性は明らかに高い。ただし、その昨年のスプリンターズS、さらに今年のセントウルSは、テンの3Fが緩かったのがポイント。今年のセントウルSは4位入線も14着に降着となり、見た目の印象は悪いのだが、メンバー2位の上がりを記録し、指数的にも勝ち馬とほぼ同じ数値をマークしており、年齢的な衰えは感じない。

 典型的な逃げ馬不在も、前々で勝負したい馬が多いメンバー構成で、しかも昨年は伏兵に逃げ切りを決められたという事実が騎手心理に影響を与えるとするならば、本馬の差し脚に期待するのも一理あるのではないか。

 日本馬なら、スプリント路線に矛先を向けたフィフスペトル、トップクラスの経験が浅いものの、指数的に他の日本馬と遜色ないパドトロワに、春の実績馬サンカルロを重視したい。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

5

-

10

1点 2000円

馬連

1

-

10

1点 2000円

馬連

6

-

10

1点 1500円

馬連

8

-

10

1点 1000円

馬連

10

-

16

1点 1000円

馬連

1

-

5

1点 1500円

馬連

5

-

6

1点 1000円

古澤秀和の見解

1番:張りの良い好馬体。手先軽く、時計決着対応。ただ、変則蹄鉄。
5番:デキ良い。馬場適性は微妙も、能力上位。
6番:デキの良さ目立つ。
8番:あと一絞りできるが、悪くはない。
10番:素晴らしいトモ。勝ち負けになっても良い。
16番:前走とは雲泥のデキの良さ。勝ち負け。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

5

相手

6

8

10

13

14

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

8

相手

6

10

13

14

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

6

相手

8

10

13

14

16

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【混戦】世界的なスプリンターであるロケットマンはレース振りも圧巻。初来日も力を出し切れると見る。日本馬の一番手はダッシャーゴーゴー。ここを目標に仕上げられており、悲願へ向けて絶好調。展開が激しくなることが予想されサンカルロの出番も十分。グリーンバーディは前走降着も力のある走り。勢いのあるカレンチャンエーシンヴァーゴウ。気配良好のビービーガルダンには一発の可能性を感じる。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

ロケット点火】世界のスプリントおよびマイルシーンは、香港を中心としたアジア・オセアニア地区が、基軸となって久しい。シンガポールは、ドバイから連なるアジア方面への中継基地として、国策の一環として(エミレーツ航空の展開の仕方が、UAEという国をよく現わしている)、その長い腕をシンガポールにも伸ばしてきた。ロケットマンもまた、シンガポールの競馬の伸長とともに歩んできた、一つの象徴でもあるのだが、21戦すべてが1200m、戦績は〔17・4・0・0〕。シンガポールの馬だけあって、香港馬に比べると、筋肉やシルエットはしなやか。ゴリラか牛のように、筋肉の鎧で覆われた、あのサイレントウィットネスとはタイプが異なるものの(ロケットマンの鞍上は、サイレントのコーツィー)、その実力はシンガポールだけにとどまらず。本年のドバイ・ゴールデンシャヒーン(GI)を制し、世界における存在感を見せつけた。香港を起点としたアジアサーキットにもオフがあり(さすがに猛暑の夏場はお休み)、前回は3カ月振りの実戦。スプリンターズSへの叩き台の要素が強かったが、59・5キロを背負い、悠々の逃げ切り。青写真通り、スプリンターズSへの階段を歩んでいる。もちろん、1ドル・76円前後で推移している、円高差益で生じた日本の高額賞金も魅力。お金の集まるところにこそ、ギャンブルの本質もある。27日(火)には、本番と同じ中山の急坂を、1ハロン・11秒4で楽々と登板。57キロの別定戦なら力は上だ。世界レベルのスピードを目に焼き付ける一戦。相手本線は、香港馬ラッキーナイン。ステップレースのセントウルSは、前半3Fが34秒1という、1200mの重賞にしてはスローな流れ。アタマ差2着に敗れたものの、本質は香港のマイルシーンの頂点近くを争うマイラー。豪腕プレビルの連続騎乗も願ってもない。ハイペースの末脚勝負、急坂の中山に替わりもプラスに働く公算が大だ。セントウルS3着のダッシャーゴーゴーも、あくまで目標は今回。時に無駄なアクションもある馬だが(昨年のスプリンターズSは2位降着)、キンシャサノキセキ引退後の日本のスプリント界では、文句なしに実力はナンバー1。惑星はフィフスペトル。横山典騎手の進言により、マイルから短距離への再転身となるが、末脚勝負に徹した際の一発勝負なら、サンカルロやグリーンバーディーより、馬券的に新味もあれば妙味もある。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

予想印
5ロケットマン(1人気)
10カレンチャン(3人気)
1ラッキーナイン(4人気)
8ダッシャーゴーゴー(2人気)
3パドトロワ(9人気)
6サンカルロ(5人気)
13ビービーガルダン(除外人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

5

2着

10

相手

1

3

6

8

13

5通り 各700円
3連単フォーメーション
1着

5

2着

1

3

6

8

13

相手

10

5通り 各700円
3連単フォーメーション
1着

10

2着

5

相手

1

3

6

8

13

5通り 各300円
3連単フォーメーション
1着

1

3

6

8

13

2着

5

相手

10

5通り 各300円

須田鷹雄の見解

 1番人気馬から入るのは申し訳ないが、ここはやはり◎ロケットマンだ。

 単なるG1実績馬なら疑ってかかるが、この馬は香港で日本に近い路面と右回りをこなしているし、遠征経験豊富で環境が変わることに対するリスクもない。よくサイレントウィットネスと比較されるがサイレントの初来日時は後から思えばピークを微妙に過ぎていたのに対し、こちらは今がピーク。しかも当時は日本代表がデュランダルだったのに対し、今年の日本勢は小粒だ。

 ただ、肝心なところで2着を何回かやっている馬なので、アタマ付け決め打ちは怖い。○と組ませての3連複軸2頭か、◎が1、2着、○が1?3着という3連単軸2頭(軸2頭マルチのウチ、◎の3着が無い形)にしたい。その○はカレンチャン。こちらはワンカラットと比較されがちだが、サマースプリント前に休んでいただけに、事情が全く違う。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

1

7

8

16

12通り 各400円

3連単BOX

1

7

8

16

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

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 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

5

相手

1

8

10

13

16

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

5

相手

1

8

10

13

16

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ロケットマンは「ヴェイカウント×マクギンティ」という組み合わせのシンガポール調教馬。世界一の芝短距離王国オーストラリアは、香港やシンガポールに多くの競走馬を輸出しており、そこでデビューした馬たちが世界最高峰のスプリント路線を形成している。残念ながら日本馬はここで上位を争う実力は持ち合わせていない。

 ロケットマンはその路線で2年あまり主役の1頭であり続けてきた。今年に入ってからドバイゴールデンシャヒーン(G1)、クリスフライヤー国際スプリント(G1)を楽勝するなど、さらにグレードアップしてアジアの盟主というべき存在となっている。ワールドサラブレッドランキングのスプリント部門ではオーストラリアのブラックキャヴィアに次いで世界第2位。

 05年にスプリンターズSを勝ったサイレントウィットネス(香港)は来日時に123ポンド、同じく06年に勝ったテイクオーバーターゲット(豪)は118ポンドという評価だったが、ロケットマンはこれらを上回る125ポンドを獲得している。過去にやってきた海外のスプリンターのなかでは最も高い能力を持っていると考えられる。

 スプリンターにしては重厚なスタミナ血統を豊富に持っており、これがスピードを持続させるスタミナの裏づけとなっている。スタートは抜群に速いので出遅れて包まれる心配はなく、国外遠征を挟みながら21戦して連を外したことがない精神力・安定感は心強い。アクシデントがない限り3着以下に落ちることはないだろう。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

6

8

10

2着

1

5

6

8

10

13

14

相手

1

5

6

8

10

13

14

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 スプリンターズSが行なわれる中山芝1200mから注目の直結コースは、阪神芝1200m、新潟芝1000m、函館芝1200m、札幌芝1200m、同コースの中山芝1200m。直結コースの激走馬は、同じ適性が要求される今走のコースに合うため、高い適性を活かして大駆けできる。

 ◎サンカルロは、昨年のスプリンターズSで7人気ながら3着に激走した。今春の高松宮記念は、直結コースの阪神芝1200mで施行されたが、そこでも馬券になった(4人気2着)。昨年のスプリンターズSの2着・3着馬が、そのまま今年の高松宮記念で1着・2着、直線に坂のあるスプリント戦はサンカルロを評価できる。今回は昨年のスプリンターズSの1着・2着馬がいないため、日本馬では最上位の評価となる。

 ○ダッシャーゴーゴーは、昨年のスプリンターズSを4着だが、入線2着なので中山芝1200mに対する適性がある。その後に中山芝1200mのオーシャンSを制したことからも、コース実績を評価できる。また、直結コースの阪神芝1200mでCBC賞を勝っている。前走を叩いての上積みあり、昨年の雪辱を果たしたいところ。

 ▲カレンチャンは、直結コース・函館芝1200mの函館スプリントSと直結コース・札幌芝1200mのキーンランドCを連勝した。この馬も近走で直結コースの重賞を2勝して、穴馬。なお、キーンランドCを2着の△ビービーガルダンは、08年と09年にスプリンターズSの馬券になった。その馬に先着したカレンチャンは勝ち負けになるし、ビービーガルダンは2?3着のヒモ穴として注目する。

 △エーシンヴァーゴウは、3走前に直結コースの新潟芝1000mでアイビスSDを勝ち、前走で直結コース・阪神芝1200mのセントウルSを制した。近走で直結コースの重賞を2勝しており、今夏の上り馬といえる。人気はなさそうなので、穴馬として期待したい。

 日本馬だけなら上記5頭でいいのだが、追加で外国馬を馬券にからめたい。中山芝1200mは、香港馬と豪州馬が持つ適性と相性が良いコースだからだ。今年は3頭が出走するが、前走にて直結コースのセントウルSを連対した△ラッキーナインを評価する。前走から斤量2キロ減、直結コースに対応したことから今回も期待したい。

 △ロケットマンは、逃げられる点が最大の強みとなる。スプリンターズSを勝利した外国馬は逃げ・先行馬ばかりで、実績的にも過去にこのレースを勝った外国馬とそん色ないことから勝ち負けになる。

 の予想

の見解

 いよいよ秋のG1シリーズが始まります。初戦はスプリンターズS、外国馬も3頭参戦して多彩なメンバーになりました。

 実績的には、日本馬はG1勝ち馬がおらず、やや小粒なメンバー。そこにドバイ、香港、シンガポールでG1を勝っている世界的な名スプリンターが参戦するという、日本馬の分が悪そうな構図となりました。

スプリンターズS(G1)
2005:32.9-34.4=1:07.3(サイレントウィットネス)
2006:32.8-35.3=1:08.1(テイクオーバーターゲット)
2007:33.1-36.3=1:09.4不(アストンマーチャン)
2008:33.6-34.4=1:08.0(スリープレスナイト)
2009:32.9-34.6=1:07.5(ローレルゲレイロ)
2010:33.3-34.1=1:07.4(ウルトラファンタジー)
※「テン3F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。

 過去のラップを見ても分かるように、テン3F32秒台になることもある急流が特徴的なG1。これは前半に急な下り坂があるという独特なコース起伏が大きな要素で、これほどの極端なアップダウンがあまりない海外の経験だけでは測りきれない部分もあります。即ち、この舞台での実績が大きくモノを言うので、格では負けている日本馬にも勝機はあります。

 ただ、上記の6年のうち半数を占める「テン32秒台」のうち、2回(2005、06年)は外国馬が勝っているように、一流馬ならば簡単にハードルを超えてくるのも事実です。

 例えばサイレントウィットネスは香港のシャティン競馬場6F戦で「テン34秒台」、テイクオーバーターゲットシンガポールのクランジ競馬場6F戦で「テン34秒台」のレースで先行して押し切っており、この程度の流れで先行して国際G1を勝つ力があれば、中山の急流にも対応できると見ていいでしょう。

 という訳で、香港スプリントとクリスフライヤー国際スプリントでこの条件を満たしているロケットマンは、当然有力となります。

 国内の前哨戦では、セントウルSが2年連続でやや緩い流れで時計も遅かったのがポイント。ここで好走しても強調はできず、速いラップ&優秀な時計での裏付けがほしいところです。

 この舞台の実績で適性を測りつつ、直近のハイレベルG1・高松宮記念でスピードの補完もあれば磐石…ということで、結局春秋のスプリントG1の両方で好走した馬を狙うのが得策でしょう。

 夏の上がり馬では、「小倉でハイラップを先行して踏ん張った馬」「新潟で速い上がりで好タイムで走破した馬」がスプリンターズSで激走する傾向があるので、両方を満たしているシリーズ王者にもチャンスはありそうです。

●注目馬=ロケットマン(過去の海外勝ち馬に匹敵するラップ)、ダッシャーゴーゴーサンカルロビービーガルダン(中山G1で好走経験あり、かつ今年の高松宮記念で好走)、エーシンヴァーゴウ(北九州記念アイビスSDが激走パターンに合致)

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