ハンデ戦から定量戦に移行した84年(S59)以降の28年間から、■消える馬・□残る馬をチェックしてみよう。
■0秒4…前3走とも1200-2000mの芝を使用し、ともに0秒4以上敗退馬は[0-0-0-36]。H17年、前年2着の
テレグノシスが、前3走「
香港マイル1秒3差14着→マイラーズ0秒6差6着→
京王杯SC0秒7差3着」で1番人気支持も6着敗退。
アパパネ・
リアルインパクトが該当。
■1秒…前走1600m以下戦で1秒以上惨敗馬は[0-0-2-57]。
エイシンアポロン・
スマイルジャック・
ダノンヨーヨー・
リアルインパクトが該当。
■10着…前2走内に1600m以下の芝で10着以下大敗があった馬は、前2走内に1600m以下の芝GI・GII戦で3着内の好走があった馬を除き[0-0-0-61]。
グランプリボス・
スマイルジャック・
ダノンヨーヨー・
リアルインパクトが該当。
■左2割…左芝を5回以上走って0-1勝or10回以上走って0-2勝(重複除く)の左芝勝率が2割以下の日本馬で斤量減がなかった馬は、前2走内にGI・GII連対orGIII1着好走があった馬を除き[0-0-3-51]。
コスモセンサーが該当。
■高齢…左芝0-2勝の7歳以上の高齢日本馬は、前2走内に芝GIで連対ある馬を除き[0-0-0-25]。H21年、左芝[2-0-1-8]の8歳
カンパニーが前2走「
中山記念1着→マイラーズ2着」で4番人気支持も4着。
シルポートが該当。
■1着…前4走とも日本の2000m以下かつ斤量58kg以下のレースを使用して1着がない4歳以上は[0-0-2-72]。
ダノンヨーヨー・
フィフスペトル・
マルセリーナ・
リアルインパクトが該当。
■巻き返し…3か月以上の休養馬を除き、前走日本の芝良・稍重のレース1秒以上惨敗で斤量の軽減がなかった馬は[0-0-1-48]。H20年、
ドリームジャーニーが前走マイラーズで斤量58kg・2番人気1秒4差14着から巻き返せずに10着敗退。
エイシンアポロン・
ダノンヨーヨー・
リアルインパクト・
ローズキングダムが該当。
■ダービー卿…GIIIダービー卿CTが1200m→1600mに変更され
ステップ戦となったH8年以降、その出走馬は[1-0-0-40]で、レースレベルに疑問符が付く。ダービー卿からの直行馬は[0-0-0-8]、ダービー卿組で1600m0-3勝馬は[0-0-0-30]。
ガルボが該当。
■外国馬…前走芝1600m良・稍重で1.34.0を切っていなかった外国参戦馬は[0-0-1-14]。H14年、今年参戦の
グロリアスデイズと同じローテで来日した
レッドペッパー(前2走「チェアマンズ1着→GI
チャンピオンズマイル1.35.2で2着)が12着に敗れている。
ラッキーナインも該当。
□中長距離…2500m
有馬記念で前走1600m以下戦使用馬が[1-0-4-22]なのに対し、1600m
安田記念では前走2000m以上の中長距離戦を使用していた馬が9頭も連対をはたし、距離面での融通性が利くのが特徴。なかには、H9年、前走GI天皇賞春9着の
イクノディクタス(1600m[0-0-1-3]、2000m以上[4-4-1-14])が14番人気2着、また、H16年、前走GII
大阪杯6着の
ツルマルボーイ(1600m[0-0-0-4]・持ち時計1.35.0)が6番人気も自身1秒4短縮の1.32.6で1着などのように穴馬券演出馬もいる。
この中長距離路線から連対をはたした9頭の共通項は、いずれも中距離2000-2200mのGIorGII戦で3着内の好走歴があったことで、うち8頭が1800-2400mの東京芝GI3着内orGII連対のコース実績があった。
今回は
ペルーサに注目したい。昨年秋のレコード天皇賞は3着だったが、その通過タイム800m45.1-1000m56.5-1600m1.32.2の速い流れを後方で虎視眈々と狙い澄ましてのメンバー最速33.9の豪脚は目をみはるものがある。最速33.3の末脚あり、新路線マイルでの大化けの可能性大だ。
ちなみに、去年の
安田記念は通過タイム800m45.4-1000m57.0の流れのなか後方待機の
ストロングリターン(1600m持ち時計では下から2番目の1.34.4)がメンバー2位の上り33.8で5番人気クビ差2着(1.32.0)と猛追している。
ただし、
父ゼンノロブロイは、東京芝1600m過去2年3勝とリーディング10位で、この上位10位組中、連対率&複勝率では4位。血統面から単は不向きか。