過去の
阪急杯を振り返ってみると、予想段階で「坂路で本数多く、そして強く追われていることがいいんだ」と調教適性を決めて、スパルタ坂路を狙っていたような気がします。実際、阪神芝1400mでスパルタ坂路が好走することはありますが、それは冬の阪神開催。この開催では圧倒的に先行脚質が有利なので、差し脚質のスパルタ坂路ではいい脚を使いながらも届かないというレースになりやすいのです。
もちろん直線に坂のある阪神競馬場で行われるのですから、坂路で一杯に追われることは適性の高い調教。2008年には一杯平均坂路の
ローレルゲレイロが逃げ切っていますし、2009年は馬券圏内のうち、2頭が一杯平均坂路。2010年は急仕上げ坂路の
エーシンフォワードが勝っています。これらはすべて逃げ先行脚質ですから、前で競馬できる一杯平均坂路系統には要注意というレースです。
◎
ヘッドライナーは2010年
阪急杯に出走して10着でしたが、当時の調教タイプは標準少め坂路。調教タイプから敗戦は度外視できますし、今回の一杯平均坂路は最適な調教タイプ。昨年連対を果たした2戦も一杯平均坂路だったので、この調教タイプなら本来の力を出せるはずです。
○
ガルボは前走からほぼ変化のない調教内容。輸送がある分、少しだけ弱化した印象もありますが、馬券圏内を外すことはない調教タイプです。
▲
サンカルロはいつもより最終追い切りの4F時計が遅いのが気になるところ。ただ本数は多くて全体的な調教量は問題ありません。
☆
オーセロワ、△
トウカイミステリーは1回阪神開催の芝1400mで良績を残す安田隆行厩舎。前者は調教タイプ的に魅力、後者は休み明けでも状態が良いということで狙いは立ちます。
1.
キョウワマグナム
今回:標準少め坂路
前回:標準坂路
2.
スプリングサンダー
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路
3.
メモリアルイヤー
今回:標準トラック
前回:連闘トラック
4.
ガルボ
今回:標準多め併用
前回:標準多めトラック
5.
オセアニアボス
今回:標準坂路
前回:乗込坂路
6.
エーシンリジル
今回:一杯平均坂路
前回:標準多め坂路
7.
オーセロワ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路主体
8.
タマモナイスプレイ
今回:一杯平均併用
前回:標準多め坂路
9.
アンノルーチェ
今回:標準多めトラック
前回:標準トラック
10.
トウカイミステリー
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路
11.
マジンプロスパー
今回:標準トラック
前回:標準トラック
12.
ヘッドライナー
今回:一杯平均坂路
前回:急仕上げ坂路
13.
ドリームカトラス
今回:標準坂路
前回:一杯平均坂路
14.
ルナキッズ
今回:標準併用
前回:標準多めトラック
15.
マルカフェニックス
今回:標準少め坂路主体
前回:標準坂路
16.
サンカルロ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路