11R

高松宮記念

15:40発走 / 芝1200m (左 A) / 天候:晴 / 馬場:良
2回 中京 6日目 サラ系4歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 17頭
本賞金:9500,3800,2400,1400,950万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走シルクロードS、またはオーシャンSで2着以下だった牡馬
※中京過去10年[0-0-2-38]
●2012年該当馬→ダッシャーゴーゴー(4着)、ジョーカプチーノ(11着)、アポロフェニックス(12着)、ツルマルレオン(13着)、サンダルフォン(16着)、エーシンダックマン(17着)、ベイリングボーイ(18着)
○2013年該当馬→ダッシャーゴーゴーツルマルレオンハクサンムーン

・前走、阪急杯で4番人気以下かつ2着以下だった馬
※中京過去10年[0-0-1-28]
●2012年該当馬→トウカイミステリー(8着)、タマモナイスプレイ(14着)、エーシンリジル(15着)
○2013年該当馬→エピセアロームスギノエンデバー

・前走10着以下馬
※中京過去10年[0-1-0-39]
●2012年該当馬→アポロフェニックス(12着)、タマモナイスプレイ(14着)、エーシンリジル(15着)、サンダルフォン(16着)
○2013年該当馬→アイラブリリアドマイヤセプター

・騎手が乗り替わりとなる、前走4番人気以下馬
※中京過去10年[0-0-2-50]
●2012年該当馬→グランプリエンゼル(6着)、トウカイミステリー(8着)、レジェトウショウ(10着)、アポロフェニックス(12着)、ツルマルレオン(13着)、サンダルフォン(16着)、ベイリングボーイ(18着)
○2013年該当馬→アドマイヤセプターシルクフォーチュンツルマルレオンフィフスペトルメモリアルイヤーモンストール

・前走で1600m以上戦に出走していた6歳以上馬
※中京過去10年[0-0-0-9]
●2012年該当馬→レジェトウショウ(10着)
○2013年該当馬→シルクフォーチュンミキノバンジョー

2012年残った馬→カレンチャンサンカルロロードカナロアマジンプロスパーアグネスウイッシュサクラゴスペル

【2012年結果】
1着:カレンチャン(○)
2着:サンカルロ(○)
3着:ロードカナロア(○)

2013年残った馬→マジンプロスパーサンカルロロードカナロアドリームバレンチノサクラゴスペル

2013年上半期[星取り表]:●◎●○○●◎●●◎●

井崎:勝ったロゴタイプと人気薄で3着に来たマイネルホウオウを残してたのに、3番人気のタマモベストプレイがヌケとは……今頃になって猛烈に悔しくなってきたなあ。

須田:しかも4頭残しで、最後の消去ネタまではタマモベストプレイが残っていたというのが余計に惜しいですな。ほぼ手中にしていた白星が、スルッと逃げてしまいました。

井崎:それもこれも「今週はワイドで!」という意見を、須田クンが却下するから悪いんだよ(笑)。19.3倍もついたんだから、余裕で浮きだったのになあ……。

須田:つーか、井崎センセイがタマモベストプレイを残していれば、3連単が的中してたワケでして。不毛な言いがかりをつけてないで、高松宮記念の予想に入ってください!

井崎:そうしたいのはやまやまなんだけど……じつは、すごく困ってるんだよ。

須田:マーチSならともかく、高松宮記念の予想がそこまで悩ましいとは思えないんですが……具体的には、どのあたりが?

井崎:トリガミ濃厚なあたりが、かな(笑)。なんせ、消去ネタをくぐり抜けた5頭が、そろいもそろって人気気配。下手したら、1番人気から5番人気って可能性まであるよ。

須田:おお、これは……ヤバいですな。だってコレ、多少なりとも人気になりそうな馬って、ダッシャーゴーゴーしか消せてませんよね?

井崎:うん、見事に人気薄ばっかり消えちゃったんだよ。しかも、新中京と旧中京での結果をゴチャ混ぜにして扱ってるから、消去ネタ自体の信頼度まで低いときてる。

須田:こればっかりは仕方ないですが……いっそのこと、昨年の結果だけを元に消去ネタを作るっていうのはどうです?

井崎:一応はデータを根拠に語るコラムなんだから、そうもいかないだろ。それに実際にやったら、須田クンが烈火のごとく怒るに決まってるしさ。

須田:よくおわかりで(笑)。とはいえ、近年の高松宮記念が堅く決着しているのは事実ですからね。こういう結果が出てくるのも、致し方ない部分はあるのかなと。

井崎:……ロードカナロアを消すという手について、須田クンはどう思う?

須田:無理、無茶、無謀の三拍子そろった愚策ではないかと。1着に来ないパターンなら考えられますが、4着以下に消えるケースとなると……ねえ?

井崎:あ、その手があるじゃないか! じゃあ今回は「ロードカナロアを1着では買わない」という条件をつけて、この5頭で勝負するよ。で、馬連と3連複はナシ!

須田:なるほど、的中よりもトリガミ回避を優先すると。それはそれで、予想コラムとしては正しい姿かもしれませんなあ。

井崎:昨年秋のトリガミ連発で懲りたんだよ(笑)。的中率は一気に下がるけど、欲しいのは白星だからね。ここは攻めの姿勢で勝負といこう!

 望田潤の予想

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予想印
12ドリームバレンチノ(2人気)
11ロードカナロア(1人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

11

-

12

1点 3000円

ワイド

11

-

12

1点 5000円

馬単

12

11

1点 2000円

望田潤の見解

 ロードカナロアはストームキャットにボールドルーラーとナスキロをトッピング追加したような俊敏でしなやかなスピード馬で、昨年は少し時計のかかる馬場(良まで乾いたが午前中は稍重発表だった)で1.10.3の決着となり、カレンチャンサンカルロにパワー負けという3着だった。

 更にパワーアップした今なら雨+急坂でも踏ん張るかもしれないし、日曜の天気はどうやらもちそうで、ならば短距離GI・3連覇もみえてくる。

 ロージズインメイ産駒は晩成で母方の影響を受けやすく、ドリームバレンチノも母父マイネルラヴ似のスプリンターで、5歳以降は[4.0.2.1]、インベタ馬場で外を回らされた淀短距離SキーンランドCを除くと、ロードカナロアカレンチャンにしか負けていない。

 ここへきての充実ぶりに加えて新中京のパワー馬場を味方にすれば、逆転の望みは少なからずあるのではないか…というところで打ってみる。

 マイネルラヴは単勝1.1倍のタイキシャトルを競り落としてスプリンターズSを勝ったが、絶対王者アップセットの歴史は繰り返されるのか、スタートを待ちたい。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単1着流し
1着

11

相手

8

9

12

15

17

20通り 各100円

3連単フォーメーション
1着

11

2着

8

9

12

15

17

相手

2

4

6

8

9

12

13

15

17

40通り 各200円

井内利彰の見解

 ◎ロードカナロア。中京芝1200mを見据えた上で、中団からのレースを試みた阪急杯があの強さ。仕上がり状態は良かったと思いますが、それでも久しぶりという環境は少しマイナス要素だったと考えられます。今回はレース前々日の22日の登坂後の様子を見ても、程よく気合の乗った状態。前走から距離が1F短くなることに対して、この前向きな状態はプラス材料でしょう。

 左回りでは勝ててないという事実を否定するつもりはありません。ただ、そのあたりは陣営も把握しています。だからこそ、前走時、そして今回も日曜左回りのCWコースで時計を出す、入念な左回り対策を行っています。しかも、3月17日の追い切りは6Fから時計を出しており、これは完全に1200mのスパーリング。調教内容から隙はありません。

 中京芝1200mといえば、美浦坂路追い切りに調教適性があるということは、昨年の高松宮記念でも記しました。それが△サンカルロを本命にした理由でしたが、今年のサンカルロは終い最速ラップを踏めず。ひょっとしたら、そろそろ年齢的な衰えが出てきたのかも知れません。逆に連勝中で上昇一途は○サクラゴスペル。いくら時計の出る美浦坂路とはいえ、ラスト2Fを11.5から11.4秒は出ません。これだけ攻めてきた内容を評価しないわけにはいきません。

 他は△マジンプロスパー、△ドリームバレンチノ、△ダッシャーゴーゴーを2着グループに選びましたが、変わらず順調だからという理由が主。

 最も馬券的に妙味を感じているのは☆モンストール。1200mへの対応ができれば、美浦坂路追い切りですし、面白い存在になると思います。△スギノエンデバーは中京芝1200mが2戦して複勝率100%の標準坂路、△ハクサンムーンはひと叩きしてからの状態が前走以上、△ミキノバンジョーは好走歴の多い、間隔の詰まったローテーション、そして最終追いの動きが不気味です。

1.アドマイヤセプター
今回:標準坂路
前回:標準坂路

2.ミキノバンジョー
今回:標準トラック
前回:標準トラック

3.エピセアローム
今回:標準坂路
前回:標準坂路

4.スギノエンデバー
今回:標準坂路
前回:標準坂路

5.シルクフォーチュン
今回:標準トラック
前回:標準トラック

6.モンストール
今回:一杯平均坂路
前回:標準坂路

7.ツルマルレオン
今回:標準坂路
前回:標準坂路

8.マジンプロスパー
今回:標準坂路
前回:標準坂路

9.サンカルロ
今回:乗込坂路
前回:乗込坂路

10.フィフスペトル
今回:標準少めトラック
前回:標準併用

11.ロードカナロア
今回:乗込坂路主体
前回:標準坂路主体

12.ドリームバレンチノ
今回:標準坂路
前回:標準少め坂路主体

13.ハクサンムーン
今回:一杯平均坂路
前回:標準少め坂路

14.メモリアルイヤー
今回:一杯平均坂路
前回:標準併用

15.サクラゴスペル
今回:標準坂路
前回:標準併用

16.アイラブリリ
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路

17.ダッシャーゴーゴー
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

11

1点 3000円

馬連

11

-

12

1点 3000円

馬連

11

-

13

1点 1000円

馬連

4

-

11

1点 1000円

馬連

9

-

11

1点 2000円

山崎エリカの見解

 昨年の高松宮記念前日は雨の影響で馬場が悪化し、差し、追い込みがバンバン突っ込んできていました。しかし、高松宮記念当日は馬場が回復し、レース終盤になるにつれてタフな馬場状態の中京としてはわりと前が残れていました。今年は土曜日がけっこう差しが決まっていたことを考えると、高松宮記念当日は中京の最終日らしく、差し、追い込み馬天国になりそうです。

 ◎は香港スプリントの勝ち馬ロードカナロアを推します。ロードカナロアは日本馬で初めて香港スプリントを勝利した馬ですが、それは快挙というよりは香港勢のスプリント路線の低調がもたらしたもの。しかし、日本のスプリンターが相手なら能力断然です。タフな馬場状態の中京で、鞍上が自信を持ちすぎて早仕掛けになった場合は、昨年の高松宮記念のように失速することも考えられますが、それでも3着を死守したように、大崩れする可能性も少ないでしょう。

 〇は昨秋のセントウルSを勝ったエピセアロームセントウルSは斤量に恵まれたことも確かながら、経験の浅い時点でロードカナロアを降しているという点は高く評価できます。前走の阪急杯は内枠の馬が上位を占めたレースで外々を回っての6着に敗れたものの、◎ロードカナロア逆転の可能性は十分あります。

 ▲は昨秋の京阪杯の勝ち馬ハクサンムーン。逃げるのは容易ではない中京コースでも、京阪杯のときのように各馬のマークが後ろに偏れば逃げ粘れるだけの力はあります。休養明けの前走オーシャンSはガス欠して失速しましたが、2戦目の今回は粘りが増すでしょう。

 以下△には中京の最終日は前崩れの傾向があるので、息の長い脚が使える後続勢スギノエンデバーサンカルロドリームバレンチノを警戒します。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

4

1点 1000円

馬連

11

-

12

1点 3000円

馬連

9

-

11

1点 2000円

馬連

11

-

15

1点 2000円

馬連

4

-

11

1点 1000円

ワイド

4

-

11

1点 1000円

高橋学の見解

GII・2000m戦からGI・1200m戦に衣替えしたH8年以降の17年間から、■消える馬をチェック!なお、文中の「着外」は4着以下を指します。

アイラブリリ…前走1600m以下の芝、良馬場で0秒8以上敗退馬は[0-0-0-57]

アドマイヤセプター…前走1600m以下の芝で10着以下の大敗馬は[0-0-0-52]

エピセアローム…芝のレースを10回以上走って3勝以下かつ芝連対6回以下の馬は、前走芝の1600m以下の重賞戦で0秒2差内の好走していた馬を除き[0-0-0-30]

シルクフォーチュン…前走ダート戦使用馬の好走例は1着1回・2着1回あるが、2走前に芝のGI戦3着内好走があった馬を除く前走ダート戦使用馬は[0-0-0-25]

ダッシャーゴーゴー…1200m戦で3勝以下かつ着外6回以上馬は[0-0-0-28]

ツルマルレオン…前3走ともGIII以下の1400m以下戦で敗退馬は[0-0-0-45]

ハクサンムーン…斤量57キロ馬のうち、前3走内に日本のGIII以下の1400m以下芝、斤量55キロ以下で0秒4(約2馬身差)以上の敗退があった馬は[0-0-0-33]

フィフスペトル…7歳以上の高齢馬は[2-1-3-54]と好走例みられるが、このうち、前2走内に芝の重賞戦、斤量54キロ以上で連対歴がなかった馬は[0-0-0-45]

マジンプロスパー高松宮記念と同じ距離1200mを6回以上走って連対が2回以下の馬は、前2走内に1400m以下の芝の重賞戦で1着好走がある馬を除き[0-0-0-17]

ミキノバンジョー…前2走内に非重賞戦で0秒6以上敗退ある馬は[0-0-0-44]

メモリアルイヤー…前走非重賞芝を使用し2馬身以上快勝ない馬は[0-0-0-45]

モンストール…前3走ともGII以下の1600m以下の芝で着外馬は[0-0-0-36]

 ◎は2走前に香港GI戦2馬身半差1着があるロードカナロア。短距離GI戦での2馬身差以上の快勝は、中長距離戦での4馬身差以上の圧勝に匹敵するボルト並みのパフォーマンスだ。その快勝の度合いに注目してみる。

 前2走とも1600m以下のレースで連対を果たしていた馬のうち、その2走内に芝良・稍重1200mから1400m重賞戦で、斤量56キロ以上を背負い1馬身差以上の快勝があった馬は、以下のマイナス3項目をクリアしていた場合[3-2-0-0]

(a)左回り…左芝(H23年は右芝)初めての馬や経験馬も3着内好走がない馬は×
(b)体重増…当日10キロ以上も体重の増加があった馬は×
(c)コース…中京芝(H23年は阪神芝)を4回以上走って連対ゼロは×

 相手筆頭○は中京と同じ力を要する馬場、函館SSでカナロアを撃破したドリームバレンチノ。穴で注目したいのが☆スギノエンデバーだ。芝1200m戦1着から3着が計13回という距離実績は無視できない。

 スプリント1200m戦で1着から3着が10回以上ある6歳以下馬のうち、前3走内に日本のレースで10着以下の惨敗がなく、芝1200mのOPまたは重賞戦で1着(ただし斤量がOP戦57キロ以上時、GII・GIII戦56キロ以上時、GI戦55キロ以上時に限る)があった馬は[5-1-0-0]だ。カナロアもバレンチノも該当するが、スギノエンデバーも間違いなくあてはまる。穴で、いつ買うか、今でしょ!

 以下▲サンカルロ、△サクラゴスペル

 三田明太の予想

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予想印
7ツルマルレオン(8人気)
11ロードカナロア(1人気)
15サクラゴスペル(4人気)
6モンストール(13人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド

7

-

15

1点 1500円

3連複軸2頭流し
軸1

11

軸2

7

相手

1

2

3

4

5

6

8

9

10

12

13

14

15

16

17

15通り 各100円

3連複軸2頭流し
軸1

11

軸2

7

相手

3

4

6

8

9

12

15

17

8通り 各500円

3連複軸2頭流し
軸1

11

軸2

7

相手

9

12

15

3通り 各1000円

三田明太の見解

 昨年の高松宮記念は、馬場が乾いた当日午後から急に内伸びになり、意識的に前を取りにいったカレンチャンが快勝したが、土曜日の馬場を考えると、極端な外伸びではなないが、先週までの傾向を踏襲したパワー指向の馬場であることに違いはない。

 圧倒的人気のロードカナロアは、指数的なバランスから死角は少ないと思うが、どちらかと言えば高速馬場向きの印象があるだけに、印は対抗に落として、本命ツルマルレオンで攻めてみたい。

 最高指数「113」が中京1400m(稍重)、「112」が中山1200m(重)と、指数的には時計の掛かる馬場でないとチャンスがないタイプで、良馬場での指数を見てもレース上がりが掛かる展開でないと狙えないタイプ。今年は明確な逃げ馬がいて、馬場も昨年より明らかに差しが効く状態。テンに置かれる可能性があるだけに、頭はないだろうが、3着以内という意味での激走に期待したい。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単

11

9

1点 5000円

馬単

11

12

1点 5000円

古澤秀和の見解

9番:キッチリ仕上がる。馬場も流れも合いそう。
11番:万全の仕上がり。勝てそう。
12番:今までで最高の仕上がり。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【短距離王は揺るがず】ロードカナロアで揺るがず。ひも解けば、急坂の待ち構える中山のスプリンターズSを、前半3Fを33秒3-後半3Fを33秒4という、精度の高いラップで1分6秒7のレコード勝ち。パワーと地力をダイレクトに求められる、香港スプリントを連勝。世界レベルのスプリンターへと変貌を遂げたが、前哨戦の阪急杯は、58キロに加え、距離は1400m。言われているほど楽な条件ではなかったが、好スタートを決めポジションは出たなり。ロスを最小限におさえるべく道中はインに張り付いていたが、4コーナーでカメラが否や、直線入り口では瞬時に先頭。距離が7Fとなっても、前半3Fは35秒4に対し、後半3は34秒5と余力のほどは一目瞭然。近年の古馬短距離路線で、これだけ安心感と品格のある本命馬は久しぶりだ。昨年の高松宮記念は残り1Fで脚色が同じになってしまい3着に惜敗したが、中山、阪神の1400mと、2つの坂のあるコースで完勝。自在性と追い味を手にした充実期の今なら、中京の坂も楽々登板。別定の力勝負なら、同馬を脅かす存在はまず見当たらない。二の筆頭はドリームバレンチノシルクロードSは、58キロを背負いグイとひと差し。GI3着の実力を改めて示して見せた。ただスプリンターズSは、着差は0秒2でも、ドリームの上りが33秒5に対し、ロードのソレは33秒4。ゴール前はむしろ両者の差は開いていた。昨年の高松宮記念2着馬サンカルロは、同スプリンターズS4着。阪急杯をたたき馬体も絞れたが、極端な道悪競馬にでもならないと逆転まではどうか。○▲はともに追い込み一手。展開に左右されるだけにサクラゴスペルには惑星の目。オーシャンSは、後続場をギリギリまでひきつけておいて、ビュンと突き放す横綱相撲。しかもまだ良化の余地を残している。阪急杯2着馬マジンプロスパーは、パワフルな先行力で再度流れ込みを画策。ダッシャーゴーゴーは、培ったキャリアと一瞬の脚を生かして、さてどこまで。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

11

2着

9

相手

8

12

15

17

4通り 各1500円
3連単フォーメーション
1着

11

2着

8

12

15

17

相手

9

4通り 各1000円

須田鷹雄の見解

 私は馬券を買うときに「実力の差を適性で覆す」ということをテーマにしているが、中には実力差がありすぎてどうにもならないケースもある。今回の◎ロードカナロアはそんな存在で、一番強かった頃のタイキシャトルだとかサクラバクシンオーだとか、そういうレベルの抜けた存在だと思う。

 馬券上の問題は〇以下の組み方。今回強調したいのが○サンカルロだ。そもそもスプリントGIでは、「既にGI実績のある馬が強かった」というケースは多い。そういう意味では▲ドリームバレンチノも悪くはないのだが、サンカルロ高松宮記念と相性の良い阪急杯組、しかもその前走はこの馬にとって不利な内枠を克服しての4着好走だった。馬場の作り方こそ違えど昨年僅差の2着している馬だし、枠順も許容範囲。◎を1着に決め打ち、○を2着と3着に置いた3連単を買う。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

5

7

12

17

12通り 各400円

3連単BOX

5

7

12

17

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

攻めの予想 netkeibaローカル本紙の予想

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netkeibaローカル本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

7

8

9

12

15

10通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

12

相手

7

8

9

15

24通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

15

相手

7

8

9

12

24通り 各100円

netkeibaローカル本紙の見解

【軸不動】ロードカナロアの実力が断然で今回も確勝級とみてよさそう。ドリームバレンチノは仕上がり良好で再度の好勝負が可能だろう。サクラゴスペルは勢い魅力で上位争いに加わってきそう。サンカルロは実績上位で前走後の変わり身にも期待ができる。マジンプロスパーは流れに乗れれば粘り込みが十分。差し脚鋭いツルマルレオンを連下の穴に挙げておく。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

8

9

12

15

17

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

11

相手

8

9

12

15

17

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ロードカナロアは「キングカメハメハ×ストームキャット」という組み合わせで、半兄ロードバリオスもOPクラスまで出世している。2代母サラトガデューは米GIを2勝した名牝。母の父ストームキャットは「ノーザンダンサー+セクレタリアト」という構成で、このパターンはローズキングダムをはじめ父キングカメハメハと好相性を示している。昨年のレースでカレンチャンを抑えて1番人気となっているように、当時から非凡な資質を垣間見せていたが、この1年でさらにパワーアップしており、いまや日本のスプリント界の枠に収まらない存在となっている。昨年の函館スプリントSのように馬群に包まれて負けるのが怖いので、ある程度外を回してくるはず。それでも勝てるだけの実力を備えているだろう。相手探しのレースだ。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

3

9

11

2着

3

8

9

11

12

15

17

相手

3

8

9

11

12

15

17

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 ◎サンカルロは昨年の高松宮記念を連対、一昨年は直結コース阪神芝1200mの高松宮記念を連対した。同コース+直結コースの両方でGIを激走して、コース適性は非常に高い。この馬のベスト条件は阪神芝1400mだが、その阪神芝1400mが直結コースに該当する。また、坂のあるコースの方が合うため、中京改修で直線に坂ができたことは好都合といえる。さらにレースの流れが厳しくなりやすいGIレースであれば、芝1200mにも対応できるため、勝ち負けになる。

 ▲エピセアロームを穴馬として注目する。昨秋に、直結コースの阪神芝1200mにて施行されたセントウルSを制した。セントウルSの2着馬は○ロードカナロアなので、この重賞制覇は価値がある。また、直結コース中山芝1200mのスプリンターズSで掲示板に載った。3歳時に古馬相手のGIレースを好走できたことは、高く評価する。

 △マジンプロスパーは、直結コースの阪神芝1400mにて昨年の阪急杯を制し、今年の阪急杯を連対した。また同コースでは、CBC賞(GIII)を勝利した。直結+同コースの重賞を勝ち、コース適性が高い。昨年の高松宮記念を5着に善戦、この時は重賞3戦目だが、その後に経験を積んでいるため昨年以上の馬券圏内を期待する。

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