※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
1着賞金6500万円、真夏の
グランプリ札幌記念。夏競馬で唯一のG2戦、それも定量重量戦ということで、G1馬を競馬場で見ることができる夏のローカルでは貴重な一戦です。スターホースの登場で毎年盛り上がりを見せますが、他に選択肢がないのでしかたなくここに出てくる人気馬も少なからずいて、思わぬジャイアントキリングがしばしば発生するレースでもあります。
1.ダービー馬殺しの札幌2000
直線が短いコースで、芝の状態の良い開催前半。基本的には前で勝負する馬に分があるレースです。じっくり構えて差して来るようなタイプは全般的に不振で、かつては
ジャングルポケットや
ブエナビスタなど、東京2400の大レース勝ち馬ですら苦杯を舐めたこともありました。勝ち切るのに必須なのは、スピードレースへの対応力。その裏付けとしては、1600から1800の短めのレースでの実績を参照すべきでしょう。
2.先行力のある大型馬に要注意
パワーを要する洋芝で、なおかつ惰性で押し込めるコース形態。しばしば穴が発生するのは、すんなり進んだ大型馬が止まらない…、というケースで、
アクシオン、
フサイチパンドラ、
コイントスなどがこのパターンです。脚質に関わらず大型馬の活躍が目立つので、馬体重が500キロを超えるような馬がいたらマークを外せません。
3.
函館記念組は不振
北海道エリアのサマー2000シリーズとしては、
函館記念に続く第二戦ですから、例年出走馬の多くを
函館記念からの直行馬が占めます。しかしながら、
札幌記念が函館で行われた昨年を例外とすれば、
函館記念組は軒並み不振です。連対馬の
ステップとして最多を占めるのは
宝塚記念。G3では、
函館記念よりも
中京記念や
クイーンSなどのスピードレースからの臨戦が成功しやすいという傾向が出ています。
G1馬が4頭という豪華メンバーですが、スピード値を重視して、本命には
トウケイヘイローを推します。
香港カップで2着など、芝2000路線の世界
サーキットですっかり常連になっています。この馬に合ったG1が国内にないのでタイトルには恵まれていませんが、能力的にはここに入っても上位の存在です。昨年の
札幌記念は函館競馬場での勝利でしたが、洋芝適性は抜群と言えるレベル。気性面で乗り難しさはあるものの、四位騎手も二回目の騎乗ですから結果を出したいところでしょう。