※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
ス
プリント路線は
高松宮記念で一段落。秋の
スプリンターズステークスに向けて、ここが新しいシーズンの幕開けになります。サ
マースプリントシリーズの第一戦でもあり、夏競馬の本格的な始まりを告げる風物詩的な重賞になっています。
このレースの特徴は、言うまでもなく平坦小回りだということ。函館が開幕して間もないので馬場状態も良好で、軽いスピードと小回り向きの器用さが問われます。一昨年
ロードカナロアが星を落とした(2着)ように、実力馬が必ずしも能力を発揮しきれるとはかぎらないレースで、一筋縄ではいかない難しさがあります。このレースの大原則は「先行・内枠・軽量馬」。積極的に穴狙いに行ってもその見返りがある重賞です。
フォーエバーマークは去年の
キーンランドカップの勝ち馬で、
アイビスサマーダッシュでは
ハクサンムーンと接戦の2着。この路線でもスタートダッシュは屈指のスピード自慢です。牝馬ながら500キロを超す馬体重があって叩き良化の傾向が顕著なので、8ヶ月ぶりだった前走の韋駄天S2着敗戦は気になりません。去年の
キーンランドカップでは同斤量だった
ストレイトガールを2着に下していて、今走は本馬が1キロ軽くなります。馬場状態も前に行くこの馬に味方するはずで、今回はこの馬から入るのが順当だと言えます。
ストレイトガールは
高松宮記念で1番人気に支持されるまでに出世しましたが、去年までは「函館専用馬」という存在でした。今回は里帰りとも言えるかもしれません。G1で連続好走したあとで疲労も懸念される上に初めて背負う56キロと、けっして楽なレースにはならないでしょうが、チャンピオンを目指すためには恥ずかしいレースは許されません。
ローブティサージュは阪神JF以降勝ち星から遠ざかっていますが、初めて短距離に挑んだ
阪神牝馬Sがあわやという好内容でした。駆け引き不要のス
プリント戦は向いている可能性がありますし、函館はデビュー勝ちを飾ったゲンの良い場所でもあります。
クリスマスは昨年の
函館2歳Sの勝ち馬。その後はクラシックへの挑戦で壁にぶつかった印象ですが、今回はブレイクを果たした函館芝1200mに戻って50キロの軽量ですから、水を得た魚のように復活する可能性があります。
レオンビスティーは体質的に滞在競馬が合っている馬ですし、ダッシュ力もあるので函館なら枠順次第で上位食い込みの可能性があります。
スマートオリオンは上がり馬として挑んだ
高松宮記念では7着に敗れましたが、まだ4歳でこれから伸びる馬です。昨年連勝を飾った函館に戻って再出発の足がかりとしたいところ。
セイコーライコウは前走の韋駄天Sは完勝といえる内容ですが、新潟コースを一番得意としている馬なので、函館では一枚割り引いて考える必要があります。