2004年以降、福島競馬場で行われた
ラジオNIKKEI賞は9回。そのうち、7勝を挙げているのは、最終追い切り場所が「南W」だった馬。関東圏での開催なので、当然ではないかと思われるかも知れません。しかし、重賞ともなれば、栗東所属馬の出走も多く、決して、南Wで最終追い切りを行った馬が勝つとも限りません。
単純に、最終追い切り場所が南Wというだけで印を打っておけば儲かるレース。その理由は、成績が[7-4-4-38]で単勝回収率140%、複勝回収率147%という数字でご理解いただけると思います。コーナーが4つの1800m、これを制するために南Wでの最終追いは必要不可欠だというわけです。ただし、追い切り本数が少ない場合は減点。2010年
アロマカフェのように、標準少め併用で南W追いが1着となったケースもありますが、基本的には追い切り本数は標準以上が必要でしょう。
◎
ウインマーレライ。新馬戦は
マイネルフロスト(
毎日杯1着、
日本ダービー3着)の2着。その後、未勝利を勝ち上がると、アスター賞も連勝。その後が低調な成績になりましたが、出遅れるようになったのも、凡走要因のひとつではないでしょうか。前走は
松岡正海騎手との初コンタクトでスタートを決めました。レースの流れに乗れば、勝ち馬と0.3秒差の競馬ができており、このメンバーなら十分に勝ち負けする能力はあります。最終追い切りでは追走して、内から先着。前走のレース内容で、調子が上向きになった印象があり、今回の仕上げはアスター賞の内容に近くなっています。
○
クラリティシチーは最終追い切り場所が南Wの標準併用。追い切り本数が少し多い点は高く評価できます。ただ、対抗評価としたのは、併せ馬の内容。確かに
ダイワファルコンが相手であれば、遅れて当然ですが、過去にそのような追い切りを経験したことがなく、これが凡走の要因になりかねません。
▲
ショウナンワダチは追い切り本数の多さ、最終追い切りの時計、ともに、自身の好走時に近い内容。標準多め坂路主体の調教タイプで、新馬、
ベゴニア賞と連勝しているので、当然1着を狙えると思いますが、気になるのは斤量でしょう。
△
オウケンブラックは追い切り場所は美浦坂路ですが、ラスト1Fが最速ラップを踏んでおり、すんなりレースした時の前残りがありそう。△
ハドソンヤードは
西園正都厩舎の勝負調教、△
ラリングクライは
堀宣行厩舎の勝負調教で印を打ちました。
☆
ピオネロは栗東での調整は順調、4日の調教馬場でのキャンターの様子も非常に良かったと思いますが、関西馬が不利というレースの特徴を考えると、この評価が精一杯です。
1.
カウニスクッカ
今回:標準少めトラック
前回:軽目トラック
2.
オウケンブラック
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均坂路
3.
ウインフェニックス
今回:標準少めトラック
前回:標準少めトラック
4.
クラリティシチー
今回:標準併用
前回:標準併用
5.
ベストドリーム
今回:連闘
前回:標準多め坂路
6.
トシザキミ
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路
7.
ショウナンワダチ
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め併用
8.
ブレイヴリー
今回:標準坂路
前回:一杯平均坂路
9.
ウインマーレライ
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均併用
10.
ハドソンヤード
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路
11.
ラリングクライ
今回:馬ナリ平均併用
前回:馬ナリ平均併用
12.
ミヤビジャスパー
今回:標準坂路主体
前回:標準多め坂路主体
13.
ピオネロ
今回:一杯平均併用
前回:標準併用
14.イダス
今回:一杯平均坂路
前回:標準坂路主体
15.
ラディウス
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路主体
16.
メドウヒルズ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:馬ナリ平均トラック