【お薦め度C】
　以前は京都二千をベストとしていた馬ですが、5走前には二六で<2>着し、3走前には道悪の二千で好走。現状では二千の時計勝負では忙しいのが分かります。ここまで長い距離がどうかは分かりませんが、新味が出る可能性は十分あると見ます。

◎(お薦め度C)1000円・(お薦め度B)3000円・(お薦め度A)10000円を資金として、明快かつ儲ける競馬にこだわります。

　ダイヤモンドSは某競馬月刊誌に記した「最終追い切りが南Wで強さが馬なり、なおかつ、ラスト1Fが最速ラップを踏んでいる」馬に◎を打つ予定でしたが、該当馬はいません。また、過去3年の馬券圏内9頭のうち、3頭が該当している標準多め併用もいません。調教適性から予想するには、あまりにも調教条件を満たしている馬が少なすぎます。

　ならば、万葉S2着後から「ダイヤモンドSに出走できれば」と思っていた◎ラブラドライト。速い上がりを使えず、前走は差し負けした格好ですが、今回も前走と同斤量。2月16日には、左回りとなるDコースP馬場で時計を出しており、左回りの練習も済み。併用系統の調教タイプである点や、最終追い切りでラスト1F最速ラップを踏めた点も評価できます。

1.フェイムゲーム
今回：標準併用
前回：標準併用

2.サイモントルナーレ
今回：標準併用
前回：乗込併用

3.ファイヤー
今回：一杯平均トラック主体
前回：一杯平均トラック

4.セイクリッドバレー
今回：一杯平均トラック
前回：標準トラック

5.メイショウジンム
今回：標準併用
前回：一杯平均併用

6.アドマイヤバラード
今回：標準多め坂路
前回：標準併用

7.ラブラドライト
今回：標準坂路主体
前回：一杯平均坂路

8.ロードオブザリング
今回：標準多め坂路
前回：標準多め併用

9.セイカプレスト
今回：標準少めトラック
前回：標準トラック

10.タニノエポレット
今回：標準坂路主体
前回：標準多めトラック主体

11.イケドラゴン
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

【伏兵注意】フェイムゲームは休み明けを叩かれた前走AJCCで上昇示す。中山に良積のタイプも能力非凡で重賞2勝目が狙える。格上挑戦の前走で逃げて2着好走のラブラドライトはマイペース確実で粘り込み狙える。アドマイヤバラードは軽ハンデ生かして上位食い込みが可能。前走快勝のタニノエポレットは引き続き好調。セイクリッドバレーも力落ちなく、ファイヤーやサイモントルナーレも要注意。

【3000mを走って上がり34秒3】3000mを超える長距離番組の数は少なく、ステイヤーの素養は感じてはいても、それを試すチャンスにはなかなか恵まれない。ましてや、決め手不足に泣き、準OPあたりでウロウロしているタイプはなおさら。

タニノエポレットも、そうした中の一頭だったが、昨年の万葉Sはデスペラードとクビ差の2着。一年経って本年の万葉Sは、53キロやメンバー構成にも恵まれたとはいえ、11秒8-11秒2-11秒6というレースラップ(3Fは34秒6)を、0秒3上回る34秒3で後続を0秒6と振り切る楽勝。3000mを走って、あの数値を叩きだせるのならもう本物。3400mもドンと来いだ。条件戦時代に57キロに勝ち鞍あり。ハンデの55キロも、順当なところだろう。

一気の距離延長だけに、慎重に対抗としたが、逆転があればフェイムゲーム。3歳1月の京成杯は2分2秒3。パワーを要する芝が前提にある馬だけに、レコード決着となった皐月賞は対応不可。長期休養もあって、仕上げや適性を手探りの感じもあったが、AJCCは馬群の真っただ中に突っ込み、グリグリと二の脚、三の脚。器そのものも、このメンバーでは一枚上。マラソンランナーとしての可能性を、単でも試してみたい。

万葉S3着のラブラドライトも、脚長･細身の、見るからにステイヤー。逃げると腹をくくれば、50キロも追い風となる。

ただ、横山典のファイヤーが、どこかで動いてくる。先週の京都記念のデスペラード･マジックもそうだが、「ヨコヤマニア」にとっては、惑星の気配がビンビン。JC挑戦の意欲?というものも、大事にしたい。

箱根特別組勝ちの上がり馬アドマイヤバラードは、適性を考慮しての重賞挑戦。

3400mが微妙だが、セイクリッドバレーの地力も押さえておきたい。

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　◎タニノエポレットは「ダンスインザダーク×ジェネラス」という組み合わせで、タニノギムレット(日本ダービー)の甥にあたる。ここ数年、ダンスインザダークはマイラータイプを多く出しており、その分、長丁場での活躍がご無沙汰となっているが、本馬は母の父がヨーロッパの12ハロン路線でG1を勝ちまくったジェネラスなので典型的なステイヤータイプだ。

　過去、3000m以上では2回走り、1着1回、2着1回と連対を外していない。同産駒は当レースに計12回出走し、[3・2・0・7]という成績。連対率は42%に達する。前走の万葉Sは2着以下に3馬身半差をつける完勝で、能力が一、二枚上、という内容だった。今回は斤量が2kg増えるが、500kgを優に超える雄大な馬格の持ち主でもあり、まったく問題ないだろう。これといった大物がいないメンバー構成なので崩れるシーンは考えづらい。

　東京で行われる長距離戦で、JRAの平地重賞としてはステイヤーズSに次ぐ距離で行われます。春の天皇賞に向かう長距離路線の一環に位置しますが、ハンデ戦ということもあって一流馬が参戦することは稀で、上がり馬と頭打ちの馬が入り混じった混戦になることが通例です。二桁人気の馬が連対することが珍しくありませんし、ベテランの馬の活躍が目立つのも長距離重賞ならではの傾向です。また、使用頻度の少ないコースで行われるので、騎手の手腕が占める割合が大きくなるのもこのレースの特徴の一つです。

　アドマイヤバラードはジリ脚なところがあって出世に時間がかかりましたが、前走は休み明けで1000万下を快勝。まだ体つきには余裕がありましたし、素質開花を思わせる一戦でした。今回は格上挑戦になりますが、重賞といっても手薄なメンバーですし、ハンデも恵まれそうですから、この馬の潜在能力を考えれば充分好勝負になると考えます。

　タニノエボレットは長距離戦で真価を発揮する馬で、万葉S快勝の勢いに乗って重賞に挑みます。レースぶりは巧みですし、スタミナも豊富ですから、大崩れはしないでしょう。セイクリッドバレーは新潟大賞典勝ちの実績があり、今回のメンバーでは格上的存在。ズブい面が出ているので、距離延長がプラスに働く可能性が考えられます。

　フェイムゲームは京成杯の勝ち馬。前走のAJCCを3着して復活気配が窺えます。距離延長も向きそうですし、スタートがまともならば。万葉S2着のラブラドライト、一発秘めるロードオブザリングが押さえ。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

【混戦模様】長距離のハンデ戦で、中心らしい中心が見当たらないレース。勢いを買って、ここは06アドマイヤバラードから入りたい。昨年夏の函館で悪くない先行内容を見せているし、デキの良さや血統適性の高さなども目立っている。実績馬04セイクリッドバレーと、穴馬02サイモントルナーレへが相手本線だ。

この開催の1週目に行われた根岸Sが超豪華メンバーでGIII。ダイヤモンドSは格下の条件馬3頭を入れてようやく11頭立て。根岸Sと同じGIIIとはとても思えないメンバー構成なので、重賞とは考えずにオープン特別と考えて予想するべき。

となれば、ハンデが53キロから55キロの2キロ増になるが、◎はタニノエポレットでいい。いい意味でも悪い意味でも相手なりなので斤量泣きすることはないはず。

相手は万葉Sと同斤量で臨めるラブラドライト。ここも単騎濃厚なうえ、強力な決め手を持った馬はいないので、粘り込めそうだ。