【ブリンカーとギュイヨン】ガンジスは、ペルセウスS･ギャラクシーSなど、芝も含め1400mのOP特別を3勝。GIIIの根岸Sを2着、武蔵野Sを2着した実力馬。前回のペルセウスSは、ゴール前脚を突っ張る感じで3着に終わったが、この中間からブリンカーを装着。稽古の動きも、なるほどスムーズになった。鞍上はギュイヨン。欧州のジョッキーは全般的に短距離--それもダートを苦手としているが、若いギュイヨンは多くの引き出しがあることを、前回の来日で示して見せた。ガンジスとは、きっと手が合う。

対抗はフリートストリート。体調不備や距離を模索したこともあって、OP再昇級に時間を要したが、エルムSを1分42秒0のレコ勝ち。夏のローカルを主戦場としている、主だったOP馬たちをなぎ倒してきた(3着はJCダート4着のブライトライン)。ローカルの1700ダートは、中央の1400ダートに通じる部分も大。暮れのギャラクシーSは鼻出血で除外となってしまったが、外傷性のものゆえ、あまり神経質にならなくてもいい。

一角崩しはマルカフリート。昨年の大和S快勝時も58キロだった。朝日杯馬アルフレードは、元々の適性を考慮してダートから復帰。調教師の見立ての通り、胸前豊かで四肢の頑丈な、パワー型のマイラー。ダート転身は単なる様子見ではなく、可能性を見込んでの使い出し。青写真通りに調教も消化できている。

年明け抜群の騎乗を見せるルメールのファリダット。メイショウマシュウも1400ダートなら単式圏内。

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【波乱含み】マルカフリートが本命。昨年のこのレースを斤量58kgで勝っている。休み明けの前走も2着と好走しており、明け8歳でも衰えはない。メイショウマシュウの前走は案外だったが、今回はベストの7ハロン戦。京都も[3220]と好相性だ。キズマの前走は前半で脚を使った。すんなりハナに行ければ一変も。ガンジスはブリンカー着用の効果があるか。キョウワダッフィー、セイカプリコーン、フリートストリートを押さえる。

【小波乱】休み明け2走目で適距離。条件のいいメイショウマシュウが一変する。負担重量が厳しく勝ちきれないが堅実なマルカフリート。ガンジスはブリンカーを装着して集中力が増す。

　休み明けのオープン特別で地力の高さを見せつけたマルカフリートが中心になるが、収得賞金が多く、ここへの優先出走権がなかったために出否が微妙だった。そのぶん、幾らか急仕上げ。

　それなら、優先出走権を取って万全の態勢で臨めるキョウワダッフィーで勝負にならないか。前走後に福永騎手が「馬がかなり良くなっていた」と絶賛。狙うなら今回。

　ガンジスは休み明けの分だけ割引が必要だが、右回りのダートでは連対を外していない。しかも、今回はブリンカー着用で、鞍上がフランスの名手ギュイヨンと買い材料が揃う。

　そのほかでは、絶好枠を引いたキズマ、骨折明けをひと叩きされたメイショウマシュウ、馬場入りさえスムーズならのフリートストリート、右回りでは安定しているファリダットあたり。