今年で45回目を迎える伝統のマイル重賞で、
安田記念に向けた重要な
ステップレースでもあります。一昨年の番組改正により、春の阪神最終週から京都の開幕週に施行時期が変わったことで、よりスピードを求められるレースになりました。マイル戦は本質的に差し馬が有利ですが、このレースに関しては逃げ馬も重く扱う必要があります。
エキストラエンドは初めてのマイル戦だった
京都金杯を快勝。続く
東京新聞杯は2着でしたが、かなりの好メンバーが揃っていたので価値があります。マイル路線では実質的に底を見せていないといっても過言ではないでしょう。兄は名マイラーの
ローエングリン。かつて兄も勝った
マイラーズカップをG1への足がかりにしたいところです。
フィエロは5歳馬ですが、体質が弱くて大事に使われてきてまだ8戦しか走っていません。いままでほとんどのレースで1番人気に支持されている馬で、まさに遅れてきた素質馬と言えるでしょう。今回が重賞初挑戦になりますが、前走の
六甲Sは重賞並みの好メンバーでしたから、ここでも格下感はまったくありません。
カオスモスは長期休養明けだった
ニューイヤーSを除けば、ほとんど大崩れをしたことがありません。開幕週の重賞ですから前で競馬できるのは大きな武器です。間隔が詰まっているので出否は未定ですが、展開面の鍵を握る存在でもあります。
オースミナインは
京都金杯では
エキストラエンドの2着に敗れましたが、この馬はまだ4歳なので成長の余地が大きく、勝負付けはまだついていません。
アクションスターは重賞で壁にぶつかっている現状ですが、鋭い決め手の持ち主で京都は得意にしていて、マイルへの距離短縮で一変する可能性があります。
レッドアリオンは
ダービー卿チャレンジトロフィーを大敗しましたが、中山の
パワーを要する馬場が不向きだったようで、京都に替われば巻き返しは充分に期待できます。
ワールドエースは長期休養明けの
白富士Sが5着。復調に手間取っているのが現状ですが、
皐月賞2着、ダービー4着の実績はここではずば抜けています。京都外回りは
きさらぎ賞を快勝した舞台でもあり、相性のいいコースで復活の狼煙を上げたいところでしょう。
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。