11R

菊花賞

15:40発走 / 芝3000m (右 外 A) / 天候:晴 / 馬場:良
4回 京都 7日目 サラ系3歳 オープン       (国際) 牡・牝(指) 馬齢 18頭
本賞金:11200,4500,2800,1700,1120万円
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  • IPAT連携

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

15

相手

4

5

9

3通り 各2000円

ワイド

9

-

15

1点 3000円

ワイド

5

-

15

1点 1000円

望田潤の見解

 ワンアンドオンリー神戸新聞杯は本番を控えてダービーのように出しては行かず、しかし追い込むのではなく3角すぎの下りを利してのロングスパート、ゴール前はかなり際どい叩き合いになったものの、叩き合いで二枚腰を見せたという点ではローズSヌーヴォレコルトと似た勝ち方だった。

 アタマ差の辛勝だったが、菊花賞の前に鞍上がやっておきたいことをやっておけたという意味では、トライアルとしては満点に近い内容だったといえるのではないか。

 トップスピードに乗るまでに少し時間がかかる脚質だからここも下りからのロンスパでいいだろうし、そのあたりの仕掛けのタイミングについては、淀の長丁場を熟知している鞍上に任せておけば心配無用だろう。

 2000-2400mベストでステイヤーではないが、エピファネイアだってゴールドシップだってオルフェーヴルだってステイヤーではない。

 ハギノハイブリッドは近親のフローテーション(菊花賞2着)や同じタニノギムレット産駒クレスコグランド(京都新聞杯)とイメージが重なるようなロベルト系ステイヤーで、春から菊で狙いたいと書いてきた馬だ。

 シャンパーニュは今回は行ければハナと言っているので、ここでもマークしたい。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

7

1点 1500円

複勝

7

1点 4000円

馬連

7

-

15

1点 700円

馬連流し

7

相手

2

4

12

13

4通り 各200円

3連複軸1頭流し

7

相手

2

4

12

13

6通り 各100円

3連複軸2頭流し
軸1

15

軸2

7

相手

2

4

12

13

4通り 各100円

3連単1着流し
1着

7

相手

2

4

12

13

15

20通り 各100円

井内利彰の見解

 過去10年の菊花賞において、最多勝を挙げている最終追い切り場所は栗東Dコース。これについては、毎年のように理由説明させていただいていますが、京都芝外回りとDコースの形状が似ていることが好走理由として挙げることができます。ちなみに、2013年1着エピファネイアもDコース、芝馬場での最終追い切りでした。

 しかし、今年は該当馬なし。よって、Dコースの次に勝利数の多い、栗東坂路から選択することを考えました。○ワンアンドオンリーが妥当なところだと思いますが、実は、過去10年の優勝馬のうち、9頭は追い切り場所を問わず、ラスト1Fが最速になる加速ラップが踏めていました。唯一、ラスト1Fが最速でなかったソングオブウインド(2006年)は中3週のローテーションで5本の追い切り、調教タイプが標準多め坂路主体でした。過去10年の優勝馬とは少々違う調教パターン、これが対抗評価にした理由です。

 ◎トーセンスターダム。最終追い切り場所はCWなので、過去10年ではスリーロールス(2009年)しかいません。しかし、そのスリーロールスとほぼ同じような調教チャート(競馬予想TV!で使用)の形をしており、過去、トラック馬場で最終追い切りを行ったディープインパクトアサクサキングスとも似たチャートをしているという、客観的なデータが推奨理由。しかし、最大の理由は最終追い切りの「動き」です。

 個人的には、皐月賞から3走、追い切りの動きを良いと感じたことはありませんでした。武豊騎手が「追い切りは動く馬」と表現していますが、私には、きさらぎ賞以前と皐月賞以降では、全く違う動きに見えていました。それが、最終追い切りを見た時に思わず声が出てしまうほど、そのくらい素晴らしい反応を見せてくれました。この動きなら、能力のすべてを発揮してくれるだろうと思い、本命を打とうと決めた次第です。ちなみに調教タイプの標準多め併用はデルタブルース(2004年)と同じです。

 ▲ミヤビジャスパーも最終追い切りは素晴らしい動きでした。こちらも調教タイプは標準多め併用。ラジオNIKKEI杯4着のレース内容から、能力が見劣ることもないでしょう。本命も検討したくらいですが、今回がデビューして初めてのCW追い。これを考慮して、単穴評価にとどめています。

 神戸新聞杯2着の△サウンズオブアースは前走後、疲労があったにも関わらず、よく立て直りました。最終追い切りの爆発力は非凡。△トーホウジャッカルは確かに素晴らしい最終追い切りの動きですが、これまで、ある程度速い4F時計をマークしていただけに、それが遅くなったことが心配。☆タガノグランパは速い脚が使えない分、この距離に魅力があると思います。

1.マイネルフロスト
今回:標準多め併用
前回:標準併用

2.トーホウジャッカル
今回:標準坂路
前回:標準坂路

3.サングラス
今回:標準トラック
前回:一杯平均トラック

4.サウンズオブアース
今回:標準坂路主体
前回:標準坂路

5.シャンパーニュ
今回:急仕上げトラック
前回:標準トラック

6.ショウナンラグーン
今回:標準多め坂路主体
前回:標準併用

7.トーセンスターダム
今回:標準多め併用
前回:標準併用

8.ワールドインパクト
今回:標準多め坂路主体
前回:標準併用

9.ハギノハイブリッド
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

10.ゴールドアクター
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック

11.アドマイヤランディ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準多め坂路

12.タガノグランパ
今回:標準多め併用
前回:標準少めトラック

13.ミヤビジャスパー
今回:標準多め併用
前回:標準併用

14.トゥザワールド
今回:標準併用
前回:標準併用

15.ワンアンドオンリー
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路

16.サトノアラジン
今回:標準多め坂路主体
前回:乗込坂路

17.ヴォルシェーブ
今回:標準トラック
前回:標準トラック

18.メイショウスミトモ
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路主体

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

16

相手

2

14

15

3通り 各3000円

馬連流し

16

相手

1

8

2通り 各500円

山崎エリカの見解

 菊花賞の枠順を見て、「ワンアンドオンリーが厄介な枠に入ったなあ」と感じました。ワンアンドオンリーは7枠15番。これで1枠2番の日本ダービーのように、先行することが非常に厳しくなりました。ワンアンドオンリーがこの枠順に入ったことで、内枠の先行馬が序盤からペースを押し上げて行くだろうし、後方からとなるとオルフェーヴルゴールドシップのように2週目の3コーナー手前から仕掛けて行って、最後までバテないスタミナが要求されます。ワンアンドオンリーにそこまでの競馬が出来るのかと聞かれれば、現状NOだと思います。この世代ではトップクラスの実力馬なので、大崩れもしないと見ていますが、勝つには厳しい枠順であることは確かだと思います。

 そこで◎にはハイレベルの神戸新聞杯で3コーナーくらいから仕掛けて行って後続勢の絶好の目標にされ、4着に敗れたサトノアラジンを抜擢します。前走は終始掛かり気味だったことを考えると、直線序盤で先頭の競馬はかなり厳しく、負けて強しと言える内容でした。あのマンハッタンカフェセントライト記念ではサトノアラジンと似たような内容で4着に敗れて、見事に菊花賞馬となりましたが、そのマンハッタンカフェサトノアラジン同様に3走前500万下特別V、前々走1000万下特別Vの馬でした。サトノアラジンは前々走の九州スポーツ杯でマークしたPP指数は古馬オープンレベルに達しているので、本番で再び折り合いを欠くようなことがなければ、十分チャンスがあるでしょう。前が簡単には止まらない、今の京都の馬場もベストです。

 ○はデビュー6戦目にして神戸新聞杯3着入線を果たした上がり馬トーホウジャッカル。京都は内で立ち回る馬が粘れるコースということを考えると、今回の1枠2番はラッキーな枠順です。上昇の勢いで一気の菊花賞馬というストーリーも十分あるでしょう。

 ▲はダービー馬ワンアンドオンリー神戸新聞杯は序盤スローから、サトノアラジンが道中でペースを引き上げてくれたおかげで、いくらから競馬がしやすかったことも確かですが、堂々の勝利でした。今回は休養明け2戦目ということもあり、反動が出る可能性もありますが、日本ダービーの内容は強く、決定的に消す根拠もない馬です。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

4

1点 3000円

複勝

4

1点 7000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

2番:デキ良い。
4番:素軽くなったし勝ち負け。
15番:腰がしっかりしてきた。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

2

4

10

14

15

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

15

相手

2

4

10

14

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

2

相手

4

10

14

15

16

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【二つの菊の紋章】菊花賞ショウナンラグーンで行くと、ダービー6着時に決めていた。大勢が決着したあとの6着とはいえ、ダービーは0秒5差。「最速の上がりをマークした、1秒以内の一桁着順の馬を狙え」という菊花賞セオリーは、今も脈々と受け継がれている。菊のもうひとつのポイントは血統。配合はシンボリクリスエス×マンハッタンカフェ、祖母はオークスエリザベス女王杯を連勝したメジロドーベルとくれば、3000mに隙なし。前哨戦のセントライト記念は差し追い込みの効き辛い新潟の内回り2200mゆえ、後方差詰めの8着に終わったものの、前走の敗退で逆に穴馬気配がいっそう薄くなり、配当の妙味もさらに増した。

むろん、ワンアンドオンリーは強敵。力でもぎ取ったダービーから約4ヵ月。ステップレースに選んだ神戸新聞杯は、1000m通過が1分0秒8―2000m通過・2分0秒4というよどみのない平均ラップを4コーナーで先団にとりつき、終わってみればレースレコードに0秒2差の2分24秒4で快勝。ダービー馬は依然雄々しく、新勢力との力関係やコンディションも確認できた。

しかし神戸新聞杯は、勝つには勝ったが、ゴール前3着と攻め込んできたトーホウジャッカルも余力十分。道中は舌越ししながら中団、直線半ばで前をカットされ、外に振られるロスがありながら、ゴール前100mでもう一度脚をつかっている。直前の坂路を11秒9で登板…いやいや、まだ上積みがある。

サウンズオブアースも秋に飛躍。春シーズンは才能の在り処を持て余し、京都新聞杯2着でようやくダービー出走の権利を得たものの、歴戦の蓄積疲労もあったのだろう。いざ本番は馬体も小じんまりと映り、残り1ハロンで力尽きてしまったが、秋初戦の神戸新聞杯は身のこなしと一完歩の大きさが見るからに違う。使える脚の長さと当面のライバルとの呼吸を肌で感じ取ることもできた。

トゥザワールドの脚質は自在、競争馬としての完成度は高い。セントライト記念は、イスラボニータを相手にもう一度2-3番手から抜け出す積極策で勝負。結果2着に終わったものの、走破時計は2分11秒9。翌週の古馬G2・オールカマーより道中のラップも決着タイム(2分12秒2)も速かった。

走破時計は地味だが、ゴールドアクターパワーを要する札幌の洋芝・2600m戦で、ラスト1000m内で11秒台のラップを4連続マーク。心肺機能の高さを数字でも証明した。北海道2600m経由の菊の上がり馬は、メジロマックィーン、マンハッタンカフェでお馴染みだ。サトノアラジン△は、同馬の才能への個人的な意地(笑)。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド流し

15

相手

2

4

2通り 各1400円

3連単フォーメーション
1着

15

2着

1

2

4

相手

1

2

3

4

6

14

16

18通り 各400円

須田鷹雄の見解

 長距離GIでいかにも買いたい、という馬がいない今年の菊花賞。そうなると神戸新聞杯組優勢、前走着順の良い馬優勢というところに落ち着くのではないかと予想する。

 ◎ワンアンドオンリーは前走の神戸新聞杯が捲っての1着。○サウンズオブアースに迫られ一瞬差されかけたことを陣営がどう捉えているか。もっとじっくり溜めて……と考えていたら1着を取る上では逆にリスクなる。同じ競馬をすれば、3000mは誰にとってもしんどいぶん、地力のある側に有利になるだろう。近年の菊花賞では4角位置で前寄りにいた馬のほうが優勢であり、その点からも前走を予行演習と位置づければよいと思う。

 ▲トーホウジャッカルまで神戸新聞杯組をそのままの形でシルシ上位に取り、☆に穴でマイネルフロスト。京都外回りで脚質に幅のある馬が最内枠。戦略としてとりうる選択肢はたくさんある。穴があるとすれば「内」か「前」のどちらかで、△もその点を意識している。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

4

10

12

15

12通り 各400円

3連単BOX

4

10

12

15

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

2

4

6

8

12

14

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

4

相手

2

6

8

12

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

14

相手

2

4

6

8

12

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【波乱含み】日本ダービーワンアンドオンリーを中心に推す。前走の神戸新聞杯は辛勝だったが、勝負根性を発揮してV。もともと叩き良化型で、折り合い面で距離延長も心配ない。サウンズオブアース神戸新聞杯ワンアンドオンリーに肉薄。春よりもパワーアップしており、隙あらば逆転も。トゥザワールド皐月賞2着の既存勢力。長丁場だけに、操縦性の良さは大きな武器になる。神戸新聞杯3着トーホウジャッカルは充実ぶりが著しい。ショウナンラグーンタガノグランパワールドインパクトを押さえる。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

4

相手

2

8

9

14

15

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

4

相手

2

8

9

14

15

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎サウンズオブアースは「ネオユニヴァース×ディキシーランドバンド」という組み合わせ。母の父ディキシーランドバンドはハイペリオンをベースとした重厚な血統構成で、アスコットゴールドC(英G1・芝20f)2連覇のドラムタップスをはじめ多くの活躍馬を送り出した名種牡馬。また、母方の奥にはこれも3000mの長丁場では心強い援軍となるリボー系のホイストザフラッグが入る。ちょうど10年前の菊花賞で穴を開けたデルタブルースは、母の父がディキシーランドバンドで母方の奥にホイストザフラッグが入っていた。

 本馬とデルタブルースは「サンデー系×ディキシーランドバンド+ホイストザフラッグ」という配合構成なのできわめてよく似ている。ネオユニヴァース産駒はこれまで菊花賞に4頭出走して9着が最高着順。ただ、本馬はそれらとは違う。筋金入りの長距離血統で底力や成長力も十分。初めての長丁場でステイヤーとしての優れた資質を証明するだろう。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

14

15

16

2着

2

10

12

14

15

16

17

相手

2

10

12

14

15

16

17

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

菊花賞の傾向:勝ち馬は近7年連続で4角4番手以内の位置取り、特に昨年は1-3着全馬が4角4番手以内だった。これにより、逃げ・先行馬が有利なレースといえる。差し馬は3-4角でマクれる馬でないと厳しい戦いを強いられる。次に、近5年の3着以内馬(全15頭)の近走実績を見ると「神戸新聞杯3着以内」「セントライト記念3着以内」「直結コースの1000万特別1着」の3パターンに全馬が該当する。このパターンの該当馬から先行できる馬を選ぶと、推奨馬が浮かび上がる。

本命馬の見解:◎サトノアラジンは、前々走にて直結コース小倉芝2000mの九州スポーツ杯(1000万下)を圧勝、前述した激走条件に該当する。平坦・小回りコースを先行策で勝利した経験は、平坦な京都で施行される先行有利な重賞で活きてくる。前走は4角4番手の好位から競馬をしたが、差し有利な阪神外回りコースで2頭の穴馬に差された。今回は京都芝3000mに替わって立場が逆転するため、好勝負になる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 過去10年で8番人気が3勝、7番人気も1勝しているように、大荒れレースとの印象もありますが、近3年は1番人気が3連勝中と、順当に収まるようになっています。ただ、その3頭の単勝オッズは140-160円で、実力的にずば抜けた存在だったことも確かです。

 今年はダービー馬ワンアンドオンリーの1番人気が想定されますが、本サイトでの予想オッズは月曜段階で200円近辺。過去3年ほど突出した大本命とは見なされていない様子です。

1.先行馬が頑張れるレース

 牡馬の一流馬の路線は、皐月賞→ダービー→神戸新聞杯菊花賞という流れですが、この中でダービーと神戸新聞杯は切れ味のある差し馬が有利なレースで、たいてい上がり3Fの上位馬が着順でも上位を占めます。

 菊花賞では差しが効かないわけではありませんが、上がり順位と着順はあまり一致しません。先行馬が頑張れるレースということでは、この路線では皐月賞以来になります。

 皐月賞菊花賞の二冠馬は何頭もいるのに、ダービーと菊花賞の二冠馬は42年前のタケホープを最後に現れていないことの背景には、こうしたレース特性上の問題があります。

2.今年はセントライト記念組に要注目

 牡馬の一線級は神戸新聞杯に集結するのが通例ですが、今年はセントライト記念が栗東トレセンからの輸送が容易な新潟での施行だったため、両レースにメンバーが分散したという印象があります。

 神戸新聞杯ではワンアンドオンリーの強さが際立ちましたが、「相手が弱かったから」という可能性も考えられます。一方のセントライト記念組からは、勝ったイスラボニータは天皇賞に向かいましたが、それでも重賞勝ち馬4頭が菊花賞にスタンバイしています。着順が悪かったのは層が厚かったため、という側面もあり、軽視は禁物です。

3.小回り実績に要注意

 菊花賞が行われるのは京都の外回りコースですが、長距離戦ゆえにコーナーを6つ回ります。コーナーワークの巧拙が位置取りの良し悪し、ひいては着順に影響するのは当然のことでしょう。

 札幌・函館・福島・小倉など、小回りコースでの好走馬が、阪神外回りで味噌をつけて人気を落として菊花賞で激走、というのが典型的な穴の発生パターンです。2012年のユウキソルジャー、2010年のビッグウィークがこれに該当します。

 トゥザワールドセントライト記念の2着馬ですが、弥生賞皐月賞で2・1着、また若駒Sも快勝していますから、小回りコースではまだイスラボニータ以外の馬に先着を許していません。また、京都コースでは3戦3勝。切れ味不足を補えるこの舞台は、三冠の中でもっともこの馬向きの条件だといえるでしょう。

 ワンアンドオンリー神戸新聞杯は、早めに動く強い内容でしたが、2・3着馬とはタイム差なし。近3年の勝ち馬がいずれも2馬身半差で神戸新聞杯を通過したのに比べると、心もとない内容でした。ただし、脚質的に安定感を増したのも事実で、大崩れする場面も想定しづらいところ。

 ショウナンラグーンは追い込み一手ですから、セントライト記念は予定通りの敗戦だったのかもしれません。ダービー6着とはいえ上がり3Fはメンバー中最速。なかなか人気になりませんが、まぎれもなく世代トップクラスのステイヤーの一頭です。

 混戦向きの器用さがあるタガノグランパ、距離が延びて持ち味が出るマイネルフロストセントライト記念組ではこの2頭にも注意が必要です。神戸新聞杯では、素質開花で2着したサウンズオブアースはもちろんですが、展開次第では前に行ける自在性があるサトノアラジンヴォルシェーブも本番で巻き返すチャンスは充分と見ます。

アグレッシブ予想 藤村和彦の予想

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藤村和彦

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

4

6

9

10

15

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

4

相手

6

9

10

15

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

15

相手

4

6

9

10

17

30通り 各100円

藤村和彦の見解

【小波乱】トーホウジャッカルはスタミナ豊富。好枠を生かして抜け出す。サウンズオブアースは地力強化が著しく反応がよくなった。体調万全のワンアンドオンリー。距離延長は延びるが地力の高さで崩れない。

 小原靖博の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

4

相手

2

6

9

10

12

15

17

7通り 各500円

3連複軸1頭流し

4

相手

2

6

9

10

12

15

17

21通り 各300円

小原靖博の見解

 サウンズオブアースを狙ってみたい。もともと期待の高かった馬だが、夏を越して体質がしっかりし、以前に比べると見違えるほどフットワークが良くなった。神戸新聞杯は先頭に立ったところでフラついて差し返されたが、本番にメドの立つ内容。折り合いに心配のないタイプで3000mも望むところ。好枠を生かしてうまく立ち回れればチャンスはあるはず。

 ワンアンドオンリーは前哨戦の神戸新聞杯を制してダービー馬の実力を見せた。着差は僅かだったが、外を回って早目に動き、格好の目標となったが、それでも勝つのだからさすが。マークされる立場でも2冠の可能性は十分。

 面白いのはゴールドアクター。これまでとは相手が違うが、折り合いに心配がなくて長くいい脚を使えるタイプ。スラリとした体形でもあり、ステイヤーとしての資質は十分。先行力があってレース運びがうまい点も魅力。

 成長著しいトーホウジャッカル、直線の長い京都の外回りに替わって末脚を生かせそうなショウナンラグーン、京都なら切れる脚を使えそうなハギノハイブリッド、早目の立ち回りでバテない強みを生かせた時のヴォルシェーブにも注意。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

1

2

4

14

16

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

14

相手

1

2

4

16

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

2

相手

1

4

14

16

17

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

菊花賞は距離指数が使えない特殊なレース。頼りになるのは5走平均値と前走指数。そこにコース指数のアレンジが加わる。最大のポイントは神戸新聞杯セントライト記念の比較だろう。双方トップで○トゥザワールドと◎ワンアンドオンリーを上位評価に。3番手評価は神戸新聞杯のゴール前の伸びと指数の伸びで▲トーホウジャッカルを抜擢。同2着☆サウンズオブアースとともに要注意。大穴は岩田△ヴォルシェーブと、最高値2位107の2頭を狙っていく。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

14

相手

2

4

6

12

15

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

14

2着

15

相手

2

4

6

12

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

14

2着

4

相手

2

6

12

15

17

30通り 各100円

田沼亨の見解

ダービー馬15ワンアンドオンリーの強靭な差し脚には敬意を表すが荒削りな面と展開に注文がつく点から○に評価を落とす。ズバリ◎に抜擢したのが14トゥザワールドだ!魅力は京都3戦3勝が示すように絶好の舞台。また先行力+持久力はこの条件には最適。この世代を牽引してきた実力馬が最後の1冠で大輪を咲かす!3番手は混戦だが神戸新聞杯で素晴らしい切れ味を見せた4サウンズオブアース。上り調子なら要注意。

厳選予想 ウマい馬券